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「Catch up UEFA Champions League」~2025.3.5 UEFAチャンピオンズリーグ Round 16 1st leg パリ・サンジェルマン×リバプール ハイライトレビュー~

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アリソンが繋いだ希望にエリオットが火を灯す

 序盤から両軍の動きは対照的だった。積極的だったのはパリ。高い位置からリバプールのプレスを咎めにいくプレスからチャンスの芽を詰みに行く。

 リバプールは長いレンジのキックからハイプレスの脱出を図るが、ロングボールが雑なせいでなかなか陣地回復を果たすことができない。非保持においても高い位置からのプレスは早々に撤退し、むしろ中盤に枚数を合わせるような4-2-3-1に変形することでパリの保持を許す。

 パリは3バックをベースにハキミやヴィチーニャが最終ラインに自在に出し入れする形を作っていく。特に狙い目にしていたのはリバプールのWGとSBの間のスペース。ここから外循環でボールを前に進めていく。リバプールのカウンターも高い位置から封殺することで一方的にボールを持つ展開を作り出す。

 セットプレーからクワラツヘリアが先制点を決めたかと思われたが、これはオフサイド。ことなきを得たリバプールだが、引き続きパリが攻勢。左サイドを破る形からデンベレとバルコラの連続決定機など、限りなくゴールに迫るシーンを作り出していく。リバプールはまずい押し下げられ方を改善することができず、ズルズルと下がってしまう場面が続く。

 素晴らしかったのはアリソンだ。このシーンに加えて、36分のクワラツヘリアの見事な足抜きからのセーブはお見事。なかなかシャキッとしないフィールドを引き締めるかのようなパフォーマンスで前半をスコアレスで折り返すことに大きな貢献を果たした。

 後半、パリの押し込んでくるポゼッションに対して、リバプールはカウンターで抵抗。後半の頭からしばらくはオープンな展開に移行する。

 しかしながら、本来得意な展開でもリズムを掴みきれないリバプール。前半と同じく試合は徐々にパリのボール保持に展開が落ち着くこととなった。サイドの突破を軸に切り崩すパリは後半もシュート数を積み重ねていくが、なかなかアリソンの牙城を崩すことができなかった。

 すると、終盤に投入されたエリオットが大仕事。ヌニェスへのロングボールの落としをあっさりと沈めて投入直後に決勝点を生み出してみせる。スロットとしてはサラーを交代させるという大きな決断をしただけに胸を撫で下ろすこととなっただろう。

 ワンチャンスを生かし、敵地で1点をもぎ取ったリバプール。アンフィールドにアドバンテージを持ち帰ることに成功した。

ひとこと

 アリソンとスロットの日。繋ぎ止めた人と動いて勝ち取った人。

試合結果

2025.3.5
UEFAチャンピオンズリーグ
Round 16 1st leg
パリ・サンジェルマン 0-1 リバプール
パルク・デ・フランス
【得点者】
LIV:87′ エリオット
主審:ダビデ・マッサ

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