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「Catch up AFC Champions League Elite」~2025.2.12 リーグステージ 第7節 横浜F・マリノス×上海申花 ハイライトレビュー

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3バックで物語は始まる

 新監督の公式戦初陣。横浜FMはホームに上海申花を迎えてのACLがホーム開幕戦である。

 横浜FMは3バックを採用。バックラインで上海申花のプレス隊に数的優位を得る横浜FMはボールを動かすことで上海申花のプレスを振り回しにいく。IHを動員して同サイド圧縮を狙ってくる上海申花の3センターの逆をとる形で横断し、プレスを脱出する。

 非保持においては横浜FMは3トップが変形。植中がトップ下に入り、アンカー役のアマドゥを抑えることでマンツー気味に捕まえにいく。サイドの方がプロテクトが緩い横浜FMに対して、上海申花は外から打つ手があるかを探っていく。

 左サイドにおいてはやや低い位置に流れて受けにくるテイシェイラがタクトを振るうことで連携から背後を取るアクションを狙っていく。右サイドはSBのマナファがアイソレーション気味に突撃。左右のサイドに攻撃の武器を揃えて敵陣への圧力を高めていく。

 ハイプレスでもチャンスを作った上海申花。キニョネスのミスから決定機を作り出すが、決め切ることができず。しかしながら、先制点は横浜FM。一度は攻撃を止めたかと思われた上海申花だが、マナファが自陣で安易に大きなストライドのドリブルを見せるとこれを横浜FMに咎められて即時奪回。最後はヤン・マテウスがパンチ力のあるシュートでこじ開けた。

 追いかける上海申花主導で展開は少しずつオープンに。シャープさで上回っているのは横浜FM。上海申花の守備のコンパクトネスのなさが浮き彫りになる前半だった。

 展開的には後半も前半と同じ文脈。追いかけるために前に選手を残したい上海申花だが、その姿勢が前後分断を生み出し、横浜FMが余裕を持って繋ぐことができるという展開だった。

 ガバガバで実質7人で守る守備に対して、横浜FMが敵陣で何かを生み出せなかったのは少し気がかり。そういう意味ではアタッキングサードの攻略に関しては横浜FMはまだ途上の部分を見せたと言ってもいいだろう。

 だが、最後まで上海申花にはゴールを許さなかった横浜FM。好調をキープし、グループステージ上位通過を確実なものにした。

ひとこと

 やはり、相手の守備のスキルを考えるともう1点欲しかった感はある。

試合結果

2025.2.12
AFC Champions League Elite
リーグステージ 第7節
横浜F・マリノス 1-0 上海申花
横浜国際総合競技場
【得点者】
横浜FM:20‘ ヤン・マテウス
主審:ムード・ボニーアディファード

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