
10人で食い下がるブライトンを振り切る
前からプレスに出ていく形を見せるブライトンに対して、ブレントフォードはらしいショートパスのボールの動かし方でハイプレスを破るポイントを探す。狙いを定めたのは左サイド。シャーデの抜け出しから一気に背後を狙ったウィサがいきなり決定機を迎える。
以降も前からのプレスの積極性を見せていたブライトンをひっくり返し続けるブレントフォード。同じようにシャーデが抜け出すシーンも見られたが、違いを見せたのはその一列後ろのルイス-ポッター。ワンツーからフリーになると、背後に入り込んでムベウモに先制ゴールをお膳立て。ハイライン破りから試合を動かす。
ブライトンはハイラインをキープしつつ、WGを起点としたサイド攻撃から打開を図る。ファーサイドのミンテの飛び込みはやられてしまったサイドにおける取り返そうという意気込みが伝わってくるものだった。
ペドロとウェルベックのハイプレスから決定機を迎える形もあったが、このチャンスは自らフレッケンが尻を拭く。以降もエストゥピニャンのバックドアなどサイド攻撃に工夫を仕掛けていく。
ブレントフォードは押し込まれる時間が長引くが、シャーデへのロングボールからチャンスメイク。前線4人で完結する形でゴールに迫る。地上戦だけでなく、空中戦でも戦えることを示したシャーデは前半の攻撃の核となっていた。
サイド攻撃の応酬となっていた前半はサイド攻撃で終幕。ミンテのタメを活かしたウィーファーのクロスからウェルベックがゴールを決めて振り出しに戻す。
後半、ブライトンはショートパスからボールをつなぎつつ、押し込むトライでスタート。ブレントフォードのハイプレスに真っ向から立ち向かっていく。
だが、このマッチアップを制したのはブレントフォード。ファン・デン・ベルフのハイプレスでの潰しからのカウンターでムベウモの2点目をゲット。ゴールシーン直後にもハイプレスからの潰しを再現していたファン・デン・ベルフはこの時間に明らかに輝いていた。
さらには自陣に押し下げた形からロングカウンターでブレントフォードは追加点。右サイドの裏を取る形から一気にひっくり返すとウィサがさらにリードを広げるゴールを決める。
苦しくなったブライトンはジョアン・ペドロがイラつきを爆発させるような一発退場で10人に追い込まれることに。三笘とマーチの両WGを投入してまだ勝負していく姿勢を見せるが、ブレントフォードの圧力を逃すのにはさらに苦労することとなる。
そんな苦境でも根性を見せたのは三笘。右サイドのウィーファーからのクロスに飛び込んでゴールを脅かすと、中央を縦に抜ける形からゴールを生み出すことに成功。斜めのランからギャップに入り込んで追撃弾を確保する。
このゴールから攻勢に出るブライトンは右サイドにアディングラを投入。三笘を最前線に置く形からさらに勢いを強めていく。
しかし、セットプレーからブレントフォードが4点目を確保してブライトンの追撃は終了。10人の中で意地を見せたブライトンだが勝ち点を手にすることはできなかった。
ひとこと
10人になってからも見ごたえを見せたブライトンの意地は見えた試合だった。
試合結果
2025.4.19
プレミアリーグ 第33節
ブレントフォード 4-2 ブライトン
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:9′ 48′ ムベウモ, 58′ ウィサ, 90+5′ ノアゴール
BHA:45+3′ ウェルベック, 81′ 三笘薫
主審:ティム・ロビンソン