
劇的な勝利でCL出場権に上昇気流
CL出場権争いではフォロワー扱いになっているチェルシー。ウェストロンドンダービーを制して、上位勢のミスを待ちたいところだ。
序盤からロングボールの応酬となったこの試合。先にチャンスを掴んだのはフラム。対角のフィードを放ったアンデルソンからチャンスを迎え、ネットを揺らしたがこれはオフサイド。先制ゴールは認められなかった。
左サイドではややチェルシーの右の守備ブロックの怪しさからショートパスを繋いでいく展開。フラムは押し込みながらスタートする。
チェルシーのロングボールのターゲットになっているのはジャクソン。左に流れながらターゲットマンとしてボールを収めるがやや攻撃としてはその先を作ることができずに単発で終わってしまった感がある。
15分もすればチェルシーは押し込む時間帯を取り戻しサイドから押し込んでいく。布陣としてはジェームズが絞る3-2-5の形。右サイドはマドゥエケのアイソレーション。左サイドはコンビネーションからの抜け出しを狙っていく。
だが、フラムはこの絞るジェームズを咎めるところから先制。ショートカウンターを仕留めてイウォビが先制ゴールをもたらす。25分も中央エリアのカイセドを潰したテテからチャンスメイクをするなど、この中盤中央はかなり狙っていた感。ボールを奪った後に預けどころになるイウォビもありがたい存在となる。
チェルシーはゆったりとしたポゼッションで押し込む時間を増やしていくが、アタッキングサードでの手応えはなし。跳ね返しの対応が安定しているフラムに対してなかなか得点のきっかけを掴むことができない。
迎えた後半もチェルシーの一方的な保持から解決策を探る展開。WGという勝負のポイントを作り、大外からつっつく形で仕掛けを続けていく。
一方のフラムも左サイドから縦にスムーズに進むことで反撃。低い位置から縦に進んでいく手段を見つけることで追加点を狙いにいく。
後半の展開もチェルシーのブロック攻略に集約された感のある試合。動かしたのは伏兵のジョージ。ネトのキープから繋いだボールを豪快なミドルで叩き込み、終盤に同点に持っていく。
さらにはそのネトが振り向きざまにシュートを仕留めて後半のATに勝ち越しゴールをゲット。負ければ一気に情勢が悪くなりそうな情勢だっただけにこの1勝は大きい。逆転でのCL出場権確保に勢いに乗れそうな勝利を確保した。
ひとこと
典型的な勝ち点を落とすパターンを凌いだのは大きいように思う。
試合結果
2025.4.20
プレミアリーグ 第33節
フラム 1-2 チェルシー
クレイブン・コテージ
【得点者】
FUL:20′ イウォビ
CHE:83′ ジョージ, 90+3′ ネト
主審:アンソニー・テイラー