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「Catch up La Liga」~2025.3.15 ラ・リーガ 第28節 ビジャレアル×レアル・マドリー ハイライト

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これぞ、レアル・マドリー

 CLで激戦となるアトレティコとのダービーを制したレアル・マドリー。延長戦からのPKまで戦ったチームには間違いなく消耗が残っている。ヴィニシウス、リュディガーといった主力をベンチに置いているのはその証拠だろう。

 序盤戦はビジャレアルとの強度の差が出た流れであった。高い位置からマドリーのバックラインにプレスをぶつけて、バックラインにも押し上げに成功。長いボールを回収することで一方的なポゼッションを行う。

 保持に転じれば2列目が自在。左サイドのバエナが中央のライン間に顔を出すなど、自由なポジショニングから縦パスを引き出し決定機まで作り上げる。

 主導権を握ることでマドリーをタコ殴りにする序盤戦で見事に先制点まで辿り着いたビジャレアル。セットプレーからファエスが押し込んで早々にスコアを動かす。

 15分が過ぎたところでマドリーは徐々にポゼッションを回復。そこからあっという間に結果が出るのだからマドリーは恐ろしい。右サイド、好調のブラヒム・ディアスの見事なトラップからボールを収めてエンバペのゴールを演出する。さらにその数分後には同じく右サイドの連携から勝ち越し。レンジのあるエンバペのミドルで仕上げた。

 この逆転劇はあまりにもマドリー。正常化した展開に戻ると、あっという間にビジャレアルが築いた試合の流れをぶち壊してしまう。ゴールシーンも一見スーパーなフィニッシュに依存しているように思うが、優れたオフザボールで相手のマークを外すことでそのスーパーなフィニッシュを打つための隙間を生み出している。

 逆転をされても保持に回れば攻撃に転じることができるビジャレアル。大外レーンからの縦への突破、ハーフスペースの奥を取り出す形の抜け出しからチャンスを作っていく。マドリーはCBがハーフスペースを埋めるケースが多く、苦しい状況での対応が目につく。

 後半もボールを持つのはビジャレアル。2列目の柔軟な動きから縦パスを引き出すことで相手を押し込んでいく。マドリーはカウンターから反撃。60分にはヴィニシウスが投入されてさらにスピード感は鋭くなる。

 時間の経過とともにビジャレアルはボールを取り返しにいく馬力がなくなってしまい、徐々にマドリーはポゼッションでいなすことで受けに回る時間を少なくしていく。やや守備時の緩さがあっても守り切ることができるのがマドリーの強さ。彼らなりのクローズでビジャレアル相手に競り勝ち、CL後の難しい試合で3ポイントを手にした。

ひとこと

 これぞ、レアル・マドリーという試合だった。

試合結果

2025.3.15
ラ・リーガ
第28節
ビジャレアル 1-2 レアル・マドリー
エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
【得点者】
VIL:8’ フォイス
RMA:17‘ 22′ エンバペ
主審:ヘスス・ヒル・マンサーノ

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