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「Catch up UEFA Champions League」~2025.4.15 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 2nd leg アストンビラ×パリ・サンジェルマン ハイライトレビュー~

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示された攻略の道筋も奇跡には及ばず

 パリでの1st legはパリの2点差での勝利。アストンビラが逆転突破するには2nd legで3点差の勝利が必要となる。ビラ・パークを奇跡の舞台とできるかどうか。エメリにとっては因縁の相手との対戦での大きなミッションに立ち向かう格好になる。

 保持をベースに攻め込むのはアストンビラ。左サイドから押し下げると、セットプレーからいきなりオナナがチャンス。だが、CKからのニアフリックはネベスに防がれる。

 押し込まれる立ち上がりとなったパリはカウンターから左サイドのバルコラを主体とした陣地回復。アストンビラは高い位置での迎撃から奪った後のポジトラで点差を縮めるべく急ぐ展開に。試合は少しずつアップテンポに。

 すると、先行したのはパリ。左サイドのバルコラのキャリーからビラのバックスを背走させると、マルティネスがクロスカットを処理しきれなかったこぼれをハキミが押し込み先制。反撃ムードを鎮火させる敵地でのゴールを挙げる。

 先制することで保持局面自体は落ち着いたが、高い位置から咎めにいくスタンスは緩めないパリ。ただし、ネガトラにおける後方の人数に関しては相当警戒。アストンビラはボールを持って攻撃をしても、最後の縦パスを差し込めずに苦しむ展開が出てくる。

 そして、パリはアストンビラの回避から追加点。右サイドのハキミの前方移動のプレス回避から数的優位のカウンターに打って出るとそのままゴール。アストンビラは一度は相手を引っ掛けることができただけに最後は行かれてしまったのが痛恨という感じだろう。

 2試合合計の点差は4点ということで意気消沈かと思われたアストンビラだが、ここから反撃に打って出る。ボールを奪った後に狙っていたMF後方のスペースに向けた縦パスからカウンターに成功。ティーレマンス、ラッシュフォードの相手の逆を取るパスワークから、最後はティーレマンスが沈めて1点差に。

 迎えた後半もペースを握ったのはアストンビラ。後半早々に裏抜けで相手に冷や汗をかかせたマッギンがMFの後方で縦パスを受けると、ここから一気にドリブルで進んでいき、自らがシュートまで完結させる。

 さらにセットプレーでアストンビラは加点。右サイドから相手を剥がしたラッシュフォードがコンサのゴールを演出。ついにトータルスコアは1点差となる。

 勢いに乗るヴィラパークは引き続き右サイドからの攻め筋でティーレマンスが決定機を迎えるが、これはドンナルンマがセーブ。空気に逆らう凄みを見せる守護神が流れを断ち切っていく。

 バチョを中心にハイラインでビラの攻撃を受けつつ、ポゼッションを回復しつつ押し下げていくパリ。終盤は1点差ながらもビラの反撃ムードを抑えることができたのはさすがだろう。後半ATのマートセンの最後のシュートもネットを揺らすことができず。あと一歩まで迫ったビラの反撃を交わし、パリがベスト4進出を決めた。

ひとこと

 面白い試合。ビラによってパリの攻略の道筋が示された試合だった。

試合結果

2025.4.15
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 2nd leg
アストンビラ 3-2(AGG:4-5) パリ・サンジェルマン
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:34′ ティーレマンス, 55′ マッギン, 58′ コンサ
PSG:11′ ハキミ, 28′ メンデス
主審:サンチェス・マルティネス

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