
退場者がヒーローに、エースが退場者に
CLではロンドンでショッキングな敗戦を喫してしまったマドリー。ベルナベウでのリベンジを前に控えるのはまだタイトルを争っているリーガ。アラベスとのアウェイゲームに挑む。
前からプレスに行くことができないマドリーに対してアラベスがボールを持っていくスタート。マドリーの重い4-4-2に対してライン間にボールを差し込んでいく。
マドリーも保持に回ればゆったりとボールを動かすため試合のテンポはスロー。ただ、右サイドのビルドアップはやや後ろに重たく、少し前後に比重のバランスが悪い。そのため、リュディガーの一発の裏抜けフィードで時間をかけずに素早くいくか、大外のロドリゴを活用するサイドチェンジなどで時間を生み出すプランを作っていく。
きっちりと押し込んでいくイメージのアラベスとは対照的に飛び道具がベースとなっているレアル・マドリー。セットプレーから押し込んだかに思えたが、リュディガーのファウルでゴールは認められなかった。
だが、時間の経過とともにボールを奪われる機会が増えていくアラベス。マドリーがジリジリと主導権を取り返すと刹那のライン間攻略からカマヴィンガが先制ゴールをゲット。CLで退場という苦杯を舐めたが、それを吹き飛ばすゴールで試合を動かす。
しかし、今後はエンバペが退場。軽率なスタンプでマドリーは数的不利に追い込まれることに。
マドリーは後半はきっちりと引く形を組むことでアラベスの保持を迎え撃つ格好。バルベルデがWBとSHを兼任することで4バックと5バックを行ったり来たりでなるべく高い位置に出ていこうとする。しかし、サイドのプレスまでは完全に手が回らず、押し込まれることは受け入れる流れとなった。
堅く試合を進めるということは性に合わないし、ヴィニシウスとベリンガムがある程度使いたい!ということでマドリーは選手交代とともに普段着に戻って行った感があった。鋭く伸びていくヴィニシウスのカウンターをベースにおおらかに戦うようになると今度はアラべスのマヌ・サンチェスが退場。10人同士の戦いとなる。
マドリーは押し下げて支配するというよりはヴィニシウスとベリンガムのツーマン速攻からアラベスに脅威を与える。オウェメのファインセーブは試合の興味を繋いだが、これ以上はスコアが動かす。試合は11人同士の時間帯に奪ったゴールを守り切ったマドリーが制した。
ひとこと
マドリー、退場者や出場停止者がやたらと多い。
試合結果
2025.4.13
ラ・リーガ
第31節
アラベス 0-1 レアル・マドリー
エスタディオ・デ・メンディソロツァ
【得点者】
RMA:34‘ カマヴィンガ
主審:ソト・グラード