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「Catch up Premier League」~2022.10.2 プレミアリーグ 第9節 マンチェスター・シティ×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

■ダービーでも大暴れのハーランド

 無敗のまま首位のアーセナルを追走するシティが再開初戦にホームに迎えるのは同じ町の隣人であるマンチェスター・ユナイテッド。連敗を跳ね返して連勝を重ね勢いに乗っているテン・ハーグのチームである。

 ユナイテッドはシティに対して無理にプレスに行くことはしなかった。トップにロナウドを置かないメンバーだったため、ラッシュフォードを旗頭に強引に枚数を合わせに行く形もアリかな?と思ったのだが、そこまでリスクはかけないのが序盤の選択だった。

 しかし、そんなユナイテッドを尻目にシティは立ち上がりからガンガン攻勢に出る。開始直後にチャンス潰しの警告がダロトに出ると、これを皮切りにユナイテッドの右サイドに狙いを一気に定める。

 ユナイテッドは一気に押し下げられて苦しい状況に。開始直後からマクトミネイがエリアの中でひたすら体を張って跳ね返す場面ばかりになってしまい、失点は時間の問題のように思えた。攻勢をかけるシティはオーダー通りに先制点をゲット。グリーリッシュへの見事なサイドチェンジから深さを生かしたフォーデンが仕留めて早い時間に先行する。

 シティのプレスの強度はそうでもなかったため、保持においてはユナイテッドは自陣から余裕をもってボールをつなぐことが出来た。ユナイテッドがアーセナル戦と違ったのはボール保持において中盤でブルーノやエリクセンを経由せずに、一気に裏にボールを蹴りだしていたことである。アーセナル戦はポイントを作りながら、穴を空けて前進できたからこそラッシュフォードのフリーランが活きたわけで、それをサボってしまえば苦しくなるのは当然である。

 そんなユナイテッドを尻目にシティは追加点をゲット。セットプレーからハーランドが押しこんでリードを広げる。さらに3点目もハーランド。右サイドからのデ・ブライネのクロスは「え、うそ?まさかそれ届いちゃう?」というパスが出た時の俺たちのワクワクを「届いちゃいましたー!!!」とハーランドが蹴り込む形で生まれた。届くんかい。

 ハーランドが暴れ始めてしまい、もうユナイテッドからするとシティは手を付けられない状態に。ブレントフォード戦ほど無力感を感じることはなくても、シティに殴り返される一発の威力がすごすぎて吹き飛ばされていく感じである。

 前半の時点で4点リードしたシティは後半はややペースを落としてのんびりとプレー。今季のシティは前プレがかかりにくいメンバー構成もあってか、比較的ペースを落とす頻度は多いように思う。

 前半よりはつなげるようになったユナイテッド。ウォーカーが負傷交代していることもあり、WGにボールを渡せば何とかしてくれる感があるメンバー構成。期待に応えたのはアントニー。右サイドからのカットインで前節に続き上位チームから得点をむしり取って見せた。

 しかしながら、点を取られてもシティはあっさりと殴り返す。ゆったりとしたペースの中で輝いたのは左サイドのグリーリッシュ。溜める動きとボールを離した後の斜めのランで大外のゴメスにスペースを与えるとここからハーランドにアシスト。今季早くも3回目のハットトリックを決める。

 ハーランドはまだまだ止まらず、フォーデンのハットトリックをおぜん立て。終わってみれば3ゴール、2アシストの大暴れである。

 シティ相手に3得点奪ったユナイテッドや、途中出場のマルシャルが2得点という普通であれば健闘しているユナイテッド側の数字が霞むような圧巻の破壊力を見せたシティ。6得点で復調気配の隣人を叩きのめして見せた。

試合結果
2022.10.2
プレミアリーグ 第9節
マンチェスター・シティ 6-3 マンチェスター・ユナイテッド
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:8′ 44′ 73′ フォーデン, 34′ 37′ 64′ ハーランド
Man Utd:56′ アントニー, 84′ 90+1′(PK) マルシャル
主審:マイケル・オリバー

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