
セットプレーで2つでクラブ史上初のダブル
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CLの準決勝のパリ戦を控えるアーセナルだが、メンバーの入れ替えは最小限。あくまでこの試合で勝ち点70に乗せるための布陣を組んできた。
ボーンマスは高い位置からプレスに出ていくなどエネルギーを全面に押し出した積極策。アーセナルはライスとトーマスの2人のフリーランから少しずつマークを外していく。
しかしながら、アーセナルは前線の収まりどころがない状況。中盤でも相手のマークは厳しく、あまり調子が良くなさそうなトロサールやウーデゴールにとっては苦しい展開だった。
だが、時間の経過とともにアーセナルは中盤でスペースを得ることができるように。時間をもらえるようになったウーデゴールから背後に走り込んだライスが先制ゴールをゲット。いい流れをゴールに繋げた。
ボーンマスの保持は立ち上がりからサリーで幅取りに成功したCBからの配給が効く展開。サイドを広く使いつつ、インサイドへの縦パスを駆使することで内と外を効果的に使い分ける。ホワイトとキヴィオルの守備対応が怪しかったアーセナルに対して、ボーンマスは狙い目をきっちりと絞っていた印象。
失点しても保持でのいい部分をいかす流れは変わらず、むしろ増していく方向に。前半の終盤はリードしているアーセナルがなんとか凌ぐ展開となった。
後半、ボーンマスが仕掛けたアップテンポなタイミングにうまくアーセナルは流れに乗ることができた感がある。ハイセンのボールカットからのカウンターで前に進んでいくと、サカがヘディングで決定機を迎える。
ボーンマスはライン間が間延びしてしまっており、ウーデゴールへの縦パスなどでそのゾーンを使われるように。縦に鋭い攻撃でアーセナルはゴールに迫る。
しかし、ボーンマスはセメンヨの陣地回復でCKを得ると、ここから同点に。うまくマークを外したハイセンがヘディングで押し込む。
さらには12分後にも同じくセットプレーで追加点。ニアのすらしに反応したエヴァニウソンが逆転のゴールを叩き込む。
リードをひっくり返されたアーセナルにもう反撃の勢いは残っておらず。試合はアーセナルの目論見を打ち破ったボーンマスの逆転勝利。クラブ史上初のアーセナルへのシーズンダブルを達成した。
ひとこと
セットプレー2つでの逆転負けは安すぎる。
試合結果
2025.5.3
プレミアリーグ
第35節
アーセナル 1-2 ボーンマス
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:34′ ライス
BOU:67′ ハイセン, 75′ エヴァニウソン
主審:ジャレット・ジレット