
内容的には万々歳、勝ち点的には苦境に
順位は6位まで降下し、CL出場権争いではフォロワーとなったフォレスト。なんとかしてこの試合で勝利を重ねて希望を繋ぎ止めないといけない。
序盤は縦に速い展開となったが、徐々に状況が落ち着くとボールを持つのはフォレスト。前からプレスに行かないパレスに対して、バックラインからボールを動かしていく。
あまり得意ではない局面を迎えたフォレストだが、こじ開けなければいけない状況は必至。左サイドのボールの動かし方から打開策を模索していく。だが、カウンターからパレスは躍動。サールがファウルを奪い取るなどボールを持たないフォレストの方がリズムを掴んでいた。
15分が過ぎたところでパレスは少しずつボールを持つ側になっていく。フォレストは4-4-2をベースに守っていくが、SHが高い位置にプレスのスイッチを入れていっていたので、4-2-4のようになる場面もあった。
前半の中盤以降はボール保持が行ったり来たりという展開。保持の所有権は入れ替わっていく。フォレストは左サイドのユニット、パレスは横断からのムニョスを積極的に使うことで打開策を探っていく。
だが、結局はどちらもスピードアップして相手をやり込めるような攻撃でなければ有効打にならないという展開。限られたチャンスでゴールを奪うことはできず、試合はスコアレスでハーフタイムを迎えることとなった。
後半、主導権を握ったのはホームのパレス。押せ押せの立ち上がりの中心人物となったのはCFのマテタを軸としたコンビネーションからフォレストの守備網をつっついていく。
押し込む状況を作り出すことができたパレス。ミッチェルの飛び込みからPKを獲得。このPKをエゼが仕留めてパレスは先制。試合を動かす。
しかし、すぐにフォレストもやり返し。セットプレーからの流れでニコ・ウィリアムスのミドルがムリージョに当たりゴール。大きな一発で試合を振り出しに戻すことに成功する。
勝ち点3の足がかりとなる同点ゴールを手にしたフォレスト。しかしながら、ここから終盤にむしろ得点のチャンスが多かったのはパレスの方。ファストブレイクはもちろんのこと、セットプレーの流れからグエイがターゲットになるボックスでのキープなど手段は多様。
その中でも最も惜しかったのはエンケティアがネットを揺らしたシーン。後半追加タイムのワンプレーはオフサイドで得点に繋げることができず。
勝ち点3が欲しかったフォレストだが、展開的には引き分けは上々という格好。勝ち点1を敵地でなんとか確保した。
ひとこと
フォレスト、内容的にはよくやったがCL出場権的には苦しくなった。
試合結果
2025.5.5
プレミアリーグ 第35節
クリスタル・パレス 1-1 ノッティンガム・フォレスト
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:60′(PK) エゼ
NFO:64′ ムリージョ
主審:アンディ・マドレー