
交代選手があっという間の逆転劇を演出
共に近年は中位で立場を確立しつつあるロンドンのチーム同士の一戦。今季も残留争いはどこ吹く風という形で1年を終えた両軍の対戦だ。
序盤に主導権を握ったのはブレントフォード。際立っていたのは保持よりもプレスの圧力。サイドに誘導する形から一気に相手との間合いを詰めつつ、長いボールを蹴らせて改修というメカニズムを成立させていく。キープができるイウォビ、ロングボールの的になるヒメネスといった収めどころになりそうなところを集中して潰していく。
敵陣にボールを運んでいくと、右サイドのムベウモからのクロスでチャンスメイク。フラムのラインの背後を狙う形でファー寄りのクロスを入れていく。
フラムは相手の圧力に苦しみながらも少しずつ敵陣に運ぶシーンを作っていく。なんとかクロスまで持っていくところが精一杯であったが、インサイドでの強さが味方に。16分にパワーヘッダーぶりを見せたヒメネスが先制ゴールをもたらす。
だが、ブレントフォードもトランジッションから反撃。トラオレの曲芸プレイを奪い取ったムベウモがカウンターへ移行し、スコアをすぐに振り出しに戻す。
勢いに乗ったブレントフォードはヤルモリュク→シャーデの裏抜けのパスからPKを獲得するが、これをムベウモが決めることができず。前に出る絶好機を逃してしまう。
それでも縦へのシャープさを失わないブレントフォード。押し込む機会を作ると、前半終了間際に右サイドからのカヨーデのロングスローからウィサがゴールを沈めて逆転に成功する。
リードをしてもブレントフォードは後半もハイプレスから勝負。トランジッションが増える展開の中でトラオレのファウル奪取からチャンスを対抗していくのがフラムという構図となった。
後半の立ち上がりが落ち着くと保持の機会を増やしたのはフラム。バックラインのアンデルセンの左右に揺さぶるフィードからチャンスを作っていく。非保持の圧力もアップし、ブレントフォードはショートパスでの繋ぎでプレスを回避することができず。一撃でロングボールでのムベウモから反撃を狙う。
押し込む状況が増えたフラムで結果を出したのは交代選手。右サイドからのクロスに飛び込んだのはハーフタイムに交代したケアニー。肉弾戦からのゴールというイメージとは異なるプレーで試合を振り出しに。さらに2分後にはウィルソンのミドル。こちらはイメージ通りの一撃で試合はフラムがあっという間にリードを奪う。
終盤はボックス内での対応が増えたフラムだったが、ブレントフォードの攻勢を凌ぎ切ってゲームクロース。逆転で勝ち点3を手にした。
ひとこと
交代選手のクオリティが見事。
試合結果
2025.5.18
プレミアリーグ 第37節
ブレントフォード 2-3 フラム
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:22′ ムベウモ, 43′ ウィサ
FUL:16′ ヒメネス, 68′ ケアニー, 70′ ウィルソン
主審:ジャレット・ジレット