
最後の一踏ん張りで来季に繋がる3ポイント
FA杯ではクリスタル・パレスに敗れてしまい今季の無冠が決定したマンチェスター・シティ。来季に繋げるためにもCLの出場権は最低限確保する必要がある。ボーンマスとの一戦でもう一回最後の踏ん張りを見せる必要がある状況だ。
立ち上がりからの積極的なハイプレスにはシティの落胆は見えなかった。特にホーム最終戦となるデ・ブライネが気合を入れたハイプレスでスタートしていたことは非常に印象的であった。
早いテンポで戦うこと自体はボーンマスは本来は得意なはずなのだが、今日に関してはシティに飲み込まれてしまった感がある。前に出ていってもシティのポゼッションが今日は優勢。ぬるっとプレスに出ていっている感が否めなかった。
シティは間延びしたライン間から前進したり、ハーランド一気を使ったりなど手段も豊富。先制点を決めたのはドリブルで加速したマルムシュ。フリーで敵陣まで運ぶと長いレンジのシュートを見事に沈めた。
先制してもシティの勢いは止まらず。ボーンマスのプレスを抑え込んで左右に揺さぶりながらテンポをコントロール。反撃に前がかりになるボーンマスを鎮圧する。
アタッキングサードではサイドに流れるデ・ブライネがクロスを軸にチャンスを演出。22分のハーランドのゴールは決まっていれば超アクロバティックなスーパーゴールであった。
30分が過ぎた頃にはボーンマスもタヴァニアの抜け出しなど徐々にハイライン破りからのチャンスに成功。しかし、スコアを動かしたのはシティ。押し込んでからの二次攻撃をベルナルドが押し込みリードをさらに広げる。
後半もシティの圧力に苦しむ展開が続くボーンマス。ハイプレスでサイドに追い込まれつつもWGのスピードで打開を挑んでいく。このプレス回避の成功率は五分五分という感じ。ブルックスが綺麗に抜け出したシーンもあれば、相手に詰まらされるなど自陣から脱出できないケースもあった。
順調に時計の針を進めていたシティだが、グバルディオルのパスミスがトリガーとなりコバチッチが退場。これで残り時間を10人で戦うこととなってしまう。チャンスを迎えたボーンマスだが、こちらもすぐにクックの退場で帳消し。数的優位をフイにしてしまう。
10人同士の試合は終盤に動く。ニコ・ゴンサレスがキャリーからのゴールでロドリとの来季の共存をアピールすると、ボーンマスもジャビソンがプレスからのカウンターで仕留めて意地の一点を返す。
勝ち点3を得たのはシティ。見事にFA杯からのリカバリーに成功した。
ひとこと
色々あったシティだったが、最後はらしい90分をホームのファンに見せられたと思う。
試合結果
2025.5.20
プレミアリーグ 第37節
マンチェスター・シティ 3-1 ボーンマス
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:14′ マルムシュ, 38′ ベルナルド, 89′ ゴンサレス
BOU:90+6′ ジェビソン
主審:トーマス・ブラモール