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「Catch up Premier League」~2025.5.25 プレミアリーグ 第38節 ボーンマス×レスター ハイライト

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10分の優位と80分の地力

 序盤の縦に速い激しい展開において主導権を握ったのはレスター。縦に長いレンジのパスが飛び交う展開において、スムーズに縦にボールをつけつつサポートをきっちりと準備して前進していく。とりわけ冷静さが見えたのがファエス。いつもでは考えられない落ち着きで相手を見ながらのプレー選択が冴え渡り、長短のパスでゲームメイクをしていく。

 非保持においても高い位置からのプレスでボール奪取に成功したレスター。前向きの矢印を出すことで敵陣に向かっていく。序盤はオープンな展開が得意なボーンマス相手に渡り合う戦いを見せていた。

 しかし、時間の経過ともに展開は地力に収束。まずは左右の裏のスペースへのは知り合いで陣地回復に成功すると、10分が過ぎたあたりにはすでにボーンマスは完全に試合のリズムを掌握していく。

 目立っていたのはCH。タヴァニア、アダムスはキャリーで徐々にスペースができていたレスターの中盤を突き抜いていったし、高い位置ではサイドのコンビネーションに絡むことで抜け出す選手を作るためのサポートをした。

 左サイドではケルケズが素晴らしい働き。自らが抜け出すアクションだけでなく、大外からの正確なクロスなど高い位置でのサイド攻撃に絡んでいくことができており、サイド攻撃における欠かせないペースであることをアピールする。

 序盤以降は完全にペースはボーンマス。即時奪回もファストブレイクもポゼッションも全てが機能し、レスターを一方的に押し込んでタコ殴りにする時間が続くこととなった。レスターはなんとかスコアレスでハーフタイムを迎えた格好だ。

 後半、レスターは前半のような縦に速い展開からリズムを取り戻そうとする。だが、オープンな状況をボーンマスは鎮静化。押し込みながらボーンマスはレスターのブロック攻略のリズムを作っていく。

 ボーンマスの狙いはサイドの裏から。きっちりと奥をとってからの折り返しを意識して、ボックス内の空中戦に挑んでいく。ネットを揺らすもファウルなどでなかなかゴールを決められなかったボーンマスだが、74分にようやくこじ開けることに成功。サバルニーの折り返しをセメンヨが仕留めて試合を動かすことに成功する。

 後半も陣地回復に苦労したレスターにとってはこの1点は非常に重たいもの。一方のボーンマスはラストゲームとなったハイセンをピッチに送り出すセレモニーモード。セメンヨが豪快な2点目でこのセレモニーに華を添えて試合は完勝。ボーンマスがホーム最終節を見事な勝利で飾った。

ひとこと

 序盤は悪くなかったレスターだが、地力がくっきり出た残りの80分はハードそのものだった。

試合結果

2025.5.25
プレミアリーグ 第38節
ボーンマス 2-0 レスター
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:74′ 88′ セメンヨ
主審:ルイス・スミス

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