
調整優先のパリがリーグ戦連敗
ロンドンではアーセナルに先勝。2回目のファイナル進出に向けて上々の船出を飾ったパリ・サンジェルマン。リーグはすでに制覇を決めており、当然こちらはターンオーバーを優先。ハムストリングを負傷したデンベレをはじめ、主力を大幅にスターターから外しパリでの2nd legに備える構えだ。
それでもパリは立ち上がりから主導権。フレッシュなメンバーは前からのプレスでGKを活用した幅広のビルドアップを行っていくストラスブールにプレッシャーをかけていく。
ボールを奪うと左サイドから必勝パターン。大外に幅をとるバルコラにハーフスペースに抜け出すガンインが合わせる形でチャンスメイク。前半から繰り返しこの形からゴールに向かっていく。
リトリート気味の5-4-1とハイプレスの両刀使いだったストラスブール。だが、押し込まれると危険ということを序盤に感じ取ったのだろう。徐々に人をきっちりと捕まえるハイプレスに軸足を置くように。ポジション変化の多いパリにマンツー気味についていった影響でこちらもポジションが乱れるが、それもお構いなし!という様子だった。
それでも徐々に高い位置でボールを奪うことになったストラスブールはセットプレーから先制点。リュカのやや軽率なオウンゴールでリズムを掴むと、ここから一気に攻勢に。高い位置からプレスに出てくる形で反撃に出てきたパリをひっくり返す形で背後をとる細かいパスワークを見せたストラスブールは前半終了間際に追加点をゲットする。
パスワークの中で降りてくる前線からフリーマンを作って反撃に出たパリだが、前半にスコアを動かすことはできず。ストラスブールがリードでハーフタイムを迎える。
後半、パリはドゥエを投入し前線にテコ入れを敢行。すると、前半と同じく左サイドからの先制攻撃で追撃に成功。バルコラがあっという間にゴールを陥れる。
以降はサイドへの景色をよくするための攻防が続く展開となったこの試合。バックスからサイドに振りつつ、縦への鋭い形を見せられるかどうか?が攻撃ルートの構築において重要になってくる。
鋭さという点で優位を取ったのは交代選手に主力組が控えているパリだろう。ルイスの入った左サイドは特に抜け出すアクションがスムーズにできるように。
だが、アタッキングサードでのもう一味が足りなかったパリ。最後まで試合をひっくり返すことができず、リーグ戦は連敗でCLに向かうこととなった。
ひとこと
あくまで調整が優先。パリとしてはここは落としても問題はないというニュアンスだろう。
試合結果
2024.5.3
リーグアン
第32節
ストラスブール 2-1 パリ・サンジェルマン
スタッド・ドゥ・ラ・メノ
【得点者】
STRA:20′ エルナンデス(OG), 45+3′ ルマレシャル
PSG:46′ バルコラ
主審:ハキム・エル・ハジ