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「Catch up J3 League」~2025.5.17 J3 第13節 鹿児島ユナイテッドFC×福島ユナイテッドFC ハイライト

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退場者に追い打ちをかける雨

 序盤にペースを握ったのはアウェイの福島。CFの樋口をターゲットに左右に揺さぶることで敵陣に迫っていく。森のドリブルもサイドチェンジのいいアクセントに。保持をしつつ幅を広く使いながらボールを動かしていく。

 一方の鹿児島はより直線的な攻撃からカウンターを狙っていく。2トップのうちの1人(主にアンジェロッティ)が真ん中に鎮座し、もう1人の相棒(主に河村)が右サイドに流れることで一気に相手を押し下げにいく。

 時間経過とともに福島は中央に強引に突っかけるプレーが増えてきたので、この鹿児島の狙いは刺さるようになってきた。非保持においても前向きなプレスを外されることが多い福島は苦戦。サリーで相手に自陣で誘き寄せられると、サイドの押し上げでフリーマンを作り、背後の河村を狙うというメカニズムが機能していた。

 福島の反撃のきっかけになりそうだったのは細かいショートパスではなくアンカーの針谷。ロングボール一発からシュートを狙える場面が見られたり、サイドに散らしたりなど大きな展開からチャンスを作っていく。

 それでもシンプルに背後を取ることができる鹿児島に比べると降りるアクションで渋滞気味の福島の保持はスムーズとは言えず。シンプルに裏へのフリーランを増やしていた鹿児島がやや優勢な前半だった。

 迎えた後半は千布のロングフィードから鹿児島がいい流れを掴むスタート。このロングボールのように試合の展開は少しずつオープン。そうなるとフリーランに勝機を見出せる鹿児島が優位。サイドの裏に流れる河村→アンジェロッティの決定機はこの試合の2トップらしい連携だった。

 すると福島はボール回しでミス。ボールを隠しきれなかった山田がDOGSOを献上。鹿児島にPKと数的優位が与えられることとなった。

 ビハインドとなった福島に追い打ちとなったのは雨で重くなったピッチ。ボールが止まりまくる状況はショートパスで相手を動かしていくことを10人でも諦めていなかった福島にとってはありがたいものではない。

 鹿児島はブロックの外からのミドルで2点を奪い、ゲームを一気に畳み掛けに成功。さらに2点を奪って終わってみれば5点差での大勝に。福島は人が足りていなかったというよりは雑なボールの奪い方で次々と交わされており、気持ちが切れてしまったのかなと思わされる敗戦だった。

ひとこと

 プレースタイルに対する実直さが差になったかなという印象。前線の特性をきっちりと攻撃に落とし込めていたのは鹿児島の方だった。

試合結果

2025.5.17
J3リーグ
第13節
鹿児島ユナイテッドFC 5-0 福島ユナイテッドFC
白波スタジアム
【得点者】
鹿児島:66′(PK) 河村慶人, 72′ 千布一輝, 80′ 杉井楓, 90′ 武星弥, 90′ ンドカ・チャールズ
主審:國吉真吾

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