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「Catch up 日本代表」~2025.6.4 モーリスレベロトーナメント グループステージ 第1節 U-20コンゴ×U-20日本 ハイライトレビュー

目次

前線のシャープな連携で大会初戦を飾る

 U-20世代のモーリスレベロトーナメントが開幕。日本の初戦の相手はコンゴである。

 共にフォーメーションは4-4-2。同じフォーメーション同士の噛み合わせがいい形となったが、プレスの意識には差があった。敵陣からハイプレスでスタートするのは日本。コンゴはGKをビルドアップで絡めるなどショートパスからの解決策を提示していたが、なかなかプレスを回避するポイントを見つけることができない。

 序盤はコンゴもハイプレスに出ていく展開だったが、神田をターゲットにするロングボールから日本は圧力を回避。セカンド回収からの2列目の加速も見事でより明確な攻め筋を提示する。低い位置からのポゼッションも高橋や大関といった面々から相手を外すことができており、徐々にコンゴを押し込んでいく。

 インサイドを覗きながら攻撃を組み立てる大関の存在はこの局面では非常に効いていた。クラブのチームメイトの神田などの関係性中心として中央のコンビネーション構築のタクトを振るっていたのが印象的だった。

 コンゴはなかなか攻めのポイントを見つけるのに苦労するが、同数で受ける日本のCBを釣り出す形は有効。オフサイドではあったが、市原を吊り出してその背後を狙う左サイドの攻略は今後の可能性を感じさせるところだった。

 総じて、保持から前線のコンビネーションを使う日本と、シャープに手数の少ない攻撃を狙うコンゴというコントラストがくっきりとした前半だったと言えるだろう。

 後半も似たような構図でスタート。ボールを持つ日本と、ロングボールを中心に活路を探るコンゴ。優勢だったのはロングボールを封殺していた日本のほうか。

 そのロングボールの封殺から日本は先制。塩川の迎撃からチャンスを作ると、2トップの連携でラインブレイクに成功。神田がゴールを決める。

 わずかに1分後に日本は追加点。高橋からまたしても2トップの連携でゴール。石井のラストパスを受けた神田が立て続けにゴールを奪う。

 終盤はポゼッションを回復したコンゴが押し込む展開だったが、ハイプレスは刺さらなかったことで日本からボールを取り上げられなかったことやファストブレイクを抑えられなかったりなど主導権は取り返せず。2点のリードをキープした日本が大会初戦を飾った。

ひとこと

 前線のできることの幅に少し差があった印象だった。

試合結果

2025.6.4
モーリスレベロトーナメント
グループステージ 第1節
U-20コンゴ 0-2 U-20日本
スタッド・パルセメイン
【得点者】
JPN:56′ 57′ 神田奏真
主審:ハリド・アル・アフマリ

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