
後半のペースチェンジについていけず
序盤から互いに3バックに変形。ボールを動かしながら勝負をしていく両チーム。保持で先に存在感を発揮したのは日本。左サイドでローテーションしながら抜け出す選手を探っていく。西原、大関といった選手が左のSBの位置に落ちて、その分高橋が自在なポジションどりをしていく。
自由に動く高橋はファウルを奪うなど躍動。中央では瞬間的に浮く石井から逆サイドに展開を図るなど工夫を施していく。
メキシコのパスワークはそこまで自在なポジションを動かしながらの全身を感じるものではなかった。メキシコはどの大会においても「メキシコ印」と言いたくなるような保持のプレス耐性を持っていたように思えていたのだが、この試合のメキシコはそこまでそうした自在感があるものではなかった。
むしろ、メキシコはハイプレスから日本を咎める形でチャンスメイク。日本の両CHを引っ掛けてのショートカウンターで敵陣に入り込んでいく。
だが、相手のミスを得点に繋げたのはメキシコではなく日本。メキシコの連携ミスを見逃さなかった西原が先制点を奪い取る。
日本はこの先制ゴールでリズムを生み出した感がある。特にトランジッションにおいてメキシコのコンパクトではない陣形を攻め切る形を作っていく。石井、神田、高橋、大関などが見せ場でインパクトを見せていた。
メキシコは4枚替えを敢行。大幅なテコ入れで日本相手に反撃を狙っていく。メキシコは狙い通りに反撃に成功。左サイドに移ったモラレスの仕掛けを軸にメキシコを左サイドから仕掛けていく。
日本はそのメキシコの圧に気圧された感がある。中川は5-4-1で低い位置に構える形となり、ローブロックで受ける場面が増えていくように。
押し込むメキシコは同点ゴールをゲット。カンベロスが一度はスカしてしまうが、市原はリアクションしきれず同点ゴールを許してしまう。
日本は苦しむ終盤となったが、石渡や道脇といった交代選手が右サイドを軸にリズムを変えにいく。しかし、勝ち越しゴールは奪えず。PK戦決着となった試合はメキシコが制して、日本のノックアウトラウンド進出はお預けとなった。
ひとこと
後半のメキシコのリズムの変化のさせ方にちょっと対応できなかったかなという感じ。
試合結果
2025.6.7
モーリスレベロトーナメント
グループステージ 第2節
U-20日本 1-1(PK:3-4) U-20メキシコ
パルク・デ・スポール
【得点者】
JPN:32′ 西原源樹
MEX:71′ カンベロス
主審:アレクサンドラ・コリン