今週あった移籍ゴシップについて勝手に自分の見解を絡めながら発信していく企画。今年もやっていきましょう。
ヴィクトル・ギェケレシュ
シェシュコとの天秤は依然として続いている印象。先週のシェシュコとの交渉開始の一報から優先度は下がるのかなと思いきや、状況の注視は続けている様子。この辺りも新しいSDの方向性なのかもしれない。
基本的にはシェシュコとどちらがいいかを決めかねている様子だが、Mokbelは少しニュアンスが異なり、全会一致のシェシュコに比べるとギェケレシュの獲得を「長期的な戦略から逸れる」という位置づけていたことは興味深い。
ライプツィヒは交渉相手としては白黒つけるのが早めなので、個人的な予想を入れるとすればおそらく先にシェシュコの交渉からバリューダウンを狙いつつ、そこの旗色が悪ければギェケレシュにスライドするという位置づけと予想する。ギェケレシュの方が価格帯は見えていそうな予感。
そうした中でJacobsがユナイテッドへの移籍にオープンという情報を出したのがギェケレシュの最新の動向。情報の種類やソースの信頼度的にも非常に微妙な話が出てきたなという印象だ。
ベンジャミン・シェシュコ
移籍交渉のスタートから1週間。大きな状況の変化は起きていない。昨夏の報道において「来年度の移籍を視野に入れた紳士協定がある」という話だったが出てきている移籍金の価格帯は昨夏よりも明らかに高く、少なくとも各ジャーナリストにおけるコストの高低は昨夏からギェケレシュと逆転としたと位置づけていいだろう。
今後はこのライプツィヒの強気の値札付けに対して、競争相手を出し抜きながらどこまで下げていくことが出来るかが興味深い。来季のCLがない状態はライプツィヒにとってはつらいものではあるが、競争相手が出てきての入札合戦になれば強気な姿勢を維持できるかもしれない。
Leporeが示唆したリバプール、ユナイテッドといったライバルクラブがどこまで獲得に本腰を入れるかで交渉のハードルは大きく変わりそうだ。
マルティン・スビメンディ
Romanoが出したHere we goは5/10。今週のトピックスとしてはMcNicolasの出した「ソシエダの会計上の事由から契約の承認は7月までは行われないのでは?」というもの。
そうした中で6/3の本人の残留を示唆するインタビューが話題になった。ただし、このインタビューが含むニュアンスはHand of Arsenal、Ryan Taylor、Kike Marinによって否定されている。
過去のリバプールとの交渉過程は考えなくてはいけないかもしれないが、現状では特段本人の「匂わせ」を裏付ける報道は出てきていない。
ロドリゴ
6/2の段階ではスペイン系のメディア発進でまずはシャビ・アロンソと話し合う、もしくはプレシーズンでアピールの機会を与えられるというニュアンスだった。
情報のアップデートがかかったのは6/5の深夜。RodraとHand of Arsenalのコラボという形で彼がマーケットに出た際はアーセナルが獲得に本腰を入れる報道を出した。シャビ・アロンソとの会談はまだのよう。ただ、この情報で述べられている「左サイドでのプレーを希望(アーセナルにとっても大事な情報かもしれない)」という話が本当であれば、ヴィニシウスを抱えるマドリーにとっては難しい注文となるかもしれない。
マドリーは選手の意思を尊重する構えで、逆に言えば本人の希望がなければマーケットに出ることはないとのこと。CWCをアピールの場とする声もあり、そうなれば獲得までの道のりは長期戦が予想されることになる。
あくまで精度という見立てで言えば、この報道に英国大手の記者たちが追従するかが次のステップといえるだろう。ロドリゴの去就への意向、アーセナル以外のクラブの真剣度を鑑みても現状ではまだ獲得に向けた障害がどれだけあるかが見えてこない。
確かなのはMcNicolasが指摘したように、移籍金が高額になること。おそらくは獲得に本腰を入れるならば今夏ナンバーワンの大型移籍になるだろう。
ケパ・アリサバラガ
唯一「プレミアリーグ行きの可能性が残されている」と大きな流れに抗ってたMorettoが白旗を上げ、ジョアン・ガルシアはバルセロナの選手になることに実質的な内定が出た状態。RCを払う意思がなかったアーセナルは新しいGK探しに出る必要がある。
そんな中で名前が挙がったのはケパ。いくつかのメディアで名前が挙がったが、共通しているのは「アーセナルが感触を探った」ことと「ケパには£5mの契約解除条項が存在する」ことの2つ。後者はいつの間にそんなもん結んだんだよと言いたくなるスケール感である。
ボーンマスで1st GKとして充実のシーズンを過ごした本人の意思も含めて、まだまだこの案件は不透明。アーセナル側も高めの週給をどのようにするかなどの意向は見えてこない。獲得したい前線の選手たちは軒並み高額の給与を要求しているという報道がある中で、おそらくは2nd扱いになるケパにどこまで給与を払うことを許容するのかはポイントになりそうだ。
今週は終わり。契約満了が発表されたすべてのアーセナルの選手たちに愛をこめて。