
圧倒的なシティがアル・アインを寄せ付けず
ボールを持つのはシティ。上のフォーメーション図には4バックで書いたが、ビルドアップの際にはフサノフが最終ラインに入るような3バックからボールを動かしていく。
アル・アインは非保持においては欧州組を迎え撃つ王道のような振る舞いを見せたと言えるだろう。まずは5-4-1できっちりと守備のブロックを組む。その上でロングカウンター。立ち上がりに見せたラヒミの裏への抜け出しはオフサイドではあったものの、筋の良さを感じさせるものだった。
しかし、先制したのはシティ。CKの流れで角度のあるところから難易度が高いところからシュートを決めたギュンドアンが試合を早々に動かす。
反撃に出たいアル・アインはファストブレイクからチャンスメイク。チャドリの抜け出しから決定機を迎えるが、このチャンスはエデルソンによりシャットアウト。裏抜け一発のパスに対しても、幅広い守備範囲を見せるなど、反撃の目を摘む点でエデルソンは大きな貢献を果たしていた。
押し込むシティはまたしてもセットプレーから追加点。エチェバリの直接FKが刺さってさらにリードを広げる。
このゴール直後にもハイプレスで決定機を作ったシティはすっかり保持型チームとしての自信を取り戻した様子。前半終了間際にはセットプレーからのPKでハーランドが3点目を決める。
後半もシティはハイプレスでの入り。3点のリードでもきっちりと前から追って、アル・アインにボールを蹴らせる。そして、自陣からゆったりとボールを動かしてポゼッションを掌握。なんとなく、アル・アインも高い位置でプレスを捕まえたさを見せていたが、そこは大きな展開で逃すことでうまく回避していた。
手応えを掴んだシティは後半もゴールラッシュ。わずかなスペースを見逃さずに飛び出したギュンドアンがこの日2点目のゴールを決める。
続いたのは負傷明けのボブ。サイドから遅れて抜け出すとうまく力を抜いたコントロールショットで見事に撃ち抜いて見せた。
仕上げとなったのはチェルキ。大量6得点で試合を決めたシティがアル・アインを全く寄せ付けない大勝を飾った。
ひとこと
シティ、圧倒的だった。
試合結果
2025.6.22
FIFA Club World Cup
グループG 第2節
マンチェスター・シティ 6-0 アル・アイン
メルセデス・ベンツ・スタジアム
【得点者】
Man City:8′ 73′ ギュンドアン, 27′ エチェベリ, 45+5′(PK) ハーランド, 84′ ボブ, 89′ チェルキ
主審:ムスタファ・ゴルバル