
最後は笑顔の両チーム
他会場の結果次第では両チーム揃っての突破の可能性を残しているこの会場。やや難しい舵取りにはなるだろうが、とりあえず自分だけは確実に勝ち残れる勝利を目指したいところだろう。
立ち上がりはミドルブロックを構えるパルメイラスを前にインテル・マイアミがポゼッションをゆったりと行う形ではあったが、パルメイラスもボールを取り返すとGKを絡めたポゼッションでリカバリー。3-2-5に変形し、インテル・マイアミの4-4-2の2トップの脇から対角パスを飛ばし、左の大外から主に勝負をかけていく。
パルメイラスが押し込む時間を徐々に増やしていくが、インテル・マイアミはそこを強かにひっくり返す形で先制点をゲット。ハーフライン付近から完全に抜け出したアジェンデの独走でインテル・マイアミが先にスコアを動かす。
このゴールはそこまでの試合展開にさらに拍車をかけたと言っていいだろう。ポゼッションはパルメイラス、インテル・マイアミはそれをひっくり返すカウンターを狙う形を狙っていく。かなり押し下げられていたのでメッシからすると、少し輝きにくい展開だったように思う。逆にスアレスはライン間で受けられれば推進力を出せていたので、両サイドと連携しながら縦に鋭い攻撃を繰り出すことができていた。
幅を取りながら押し下げるパルメイラスだが、なかなかこじ開けることはできず。試合はインテル・マイアミリードでハーフタイムを迎える。
後半、いきなりチャンスを迎えたのはパルメイラス。裏に抜ける形でいきなりゴールを脅かしていくと、広げながら大外を使っていくポゼッションを前半から踏襲。引き続き押し込んでいく。
しかし、その状況を前半と同じくひっくり返したインテル・マイアミ。ライン間でボールを受けたスアレスが個人技で守備網をズタズタに。まさにワールドクラスという一撃でリードをさらに広げる。
だが、パルメイラスも終盤に意地を見せる。アウトサイドだけでなく、インサイドにも差し込む攻撃で狙いを絞らせない。すると、インサイドから裏抜けに成功したパウリーニョが追撃弾を仕留める。
さらに、直後に同点ゴールをゲット。クロスのセカンドボールをマウリシオが豪快なミドルで突き刺した。
押し込み続ける時間帯を実らせたパルメイラス。試合はドローに終わったが、他会場の結果の助けもあり、揃っての突破となった。
ひとこと
スアレスのゴール、すごかったなぁ。
試合結果
2025.6.23
FIFA Club World Cup
グループA 第3節
インテル・マイアミ 2-2 パルメイラス
ハードロック・スタジアム
【得点者】
MIA:16′ アジェンデ, 65′ スアレス
SEP:80′ パウリーニョ, 87′ マウリシオ
主審:シモン・マルチニャク