
歴史的な1ポイントを掴み取ったオークランド
すでに敗退を喫してしまっているオークランド。ボカはまずは自力で複数点差の勝利を挙げた上で、他会場の結果において吉報が届くことを待つ形となる。
基本的には後ろ重心で受ける形になるかと思われたオークランド。しかし、ボカが4-3-1-2というプレスの逃がしどころを置きやすいフォーメーションを組んだことで、意外とたちあがりはショートパスから相手のプレスを逃がすことが出来ていた。
それでも時間の経過と共に主導権はボカにシフト。4-3-1-2から両ワイドが広がるフォーメーションを組むことで大外に起点を作れる形に変化。右の大外を取るのがIHのセバージョスというのは少し意外性があった部分である。
ローブロックの時間が増えていくオークランド。しかしながら、ボカは即時奪回でのリカバリーもあまり刺さっておらず。前線3枚で時間を作れれば陣地回復の目もあるかなという感じであった。
左右で幅を取りながら押し込むことはできているボカはセットプレーから先制。インサイドでの空中戦の高さを生かす形で優位をとり、オウンゴールにうまくつなげることが出来た印象だった。
先制点以降もペースを握ったのはボカ。押し込むところをベースとしてボールを動かし、大外からの積極的にクロスからチャンスメイク。抜け出すアクションからあわやというところを作ったり、あるいはニアに入り込んだクロスからバーを叩いたりなど追加点に繋がりそうな場面は見えた印象だ。
後半も立ち上がりは一方的に押し込むボカ。リードしている状況をきっちりとキープするような形で試合をコントロールする。しかし、わずかなスキを見逃さなかったオークランド。デイビッド・ユへのロングボールから陣地回復に成功すると、CKから同点ゴールをゲット。乾坤一擲の一撃が刺さりオークランドは試合を振り出しに戻す。
雨での試合中断をはさみ、試合はリセット。ボカは右サイドからの突撃からネットを揺らすが、ゴールはハンドで取り消し。微妙な判定ではあったがOFRで覆ってしまった。
終盤まで押し込み続けたボカ。ボックス内に3~4枚を常に起き続けてはいたが、同点ゴールはオークランドにとって歴史的な勝ち点奪取という目標に火をつけてしまった感があり、跳ね返しには一層力が入ったように見えた。
結局試合はそのまま終了。オークランドはボカに対してアップセットに成功。南米の強豪から勝ち点をもぎ取った。
ひとこと
オークランド、クラブ史に残る大偉業を達成した。
試合結果
2025.6.24
FIFA Club World Cup
グループC 第3節
オークランド・シティ 1-1 ボカ・ジュニオルス
ジェオディス・パーク
【得点者】
OKC:52′ グレイ
BOC:26′ ギャロフ(OG)
主審:グレン・ニーベリ