
先制点で勝利を揺らがないものに
冬に積極的な補強を敢行し、さらに夏にも若返りを図っているシティ。市場の度に大幅な戦力の入れ替えを行い、一気に世代交代を進めている。この大会に参加している欧州のチームの中でも試金石になっている感はかなり高い。
ボールを持つのはシティ。両方のSBがインサイドに絞り、IHを高い位置に押し出すような2-3-5の陣形を披露。ウィダード・カサブランカのミドルゾーンの守備の攻略に挑む。
先制点はあっという間。押し込むシティの順当なゴール。サイドから深さをとってエンドラインから抉り取りにいくと、処理しきれずこぼれたところをフォーデンが仕留める。シティはあっという間に先制ゴールを決める。
まず、引いて受けるチームにとっては追いかける側に回ってしまうという展開は地獄。とはいえ、この日のシティの即時奪回はローギアモード。欧州シーズン終わりのグループステージなのだからある意味では当然。よって、ウィダード・カサブランカはボールを奪うと、ゆったりと左右を変えながら勝負できるポイントをちらつかせていく。しかし、パスワークの連打はミスに繋がるため、どちらかといえば左サイドのローチとムーフィドを生かす縦に速い攻撃の方が有効であった。
ラインダースのゲームメイクをベースに左右を変えながら押し込むシティは順当に追加点をゲット。セットプレーから走り込んだドクがリードを奪い、ポゼッションという自分たちの庭できっちりチューニングを合わせた状態でハーフタイムを迎える。
後半、ウィダード・カサブランカはハイプレスに出ていくなど前半とは異なるリズムで試合のテンポを動かしていく。前半よりはアップテンポな形でシティに挑む格好。しかし、シティは流れに乗ったハイプレスでドクが決定機。だが、ここはベナビッドのファインセーブで、なんとかリードをこれ以上広げられずに済む。
そんなウィダード・カサブランカを前にシティはハーランドとロドリを交代で投入。実効性以前に圧がすごい。この流れからまたしてもシティは押し下げる展開を一方的に続けていく。
終盤戦は退場者が出るなど乱戦模様であったが、シティの勝利が揺らぐことはなし。力の差を見せつけたシティが初戦を勝利で飾った。
ひとこと
先制点で勝敗は決まったかなという感じだった。
試合結果
2025.6.18
FIFA Club World Cup
グループG 第1節
マンチェスター・シティ 2-0 ウィダード・カサブランカ
リンカーン・フィナンシャル・フィールド
【得点者】
Man City:2′ フォーデン, 43′ ドク
主審:ラモン・アバッティ