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「Catch up FIFA Club World Cup」~2025.6.15 FIFA Club World Cup グループB 第1節 ボタフォゴ×シアトル・サウンダーズ ハイライト

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際立つボタフォゴの制空権

 立ち上がりはどちらも保持から解決策を狙っていく形。どちらのチームも左のSBが低い位置に入り、やや左右がアシンメトリーの3バックになる。CHは縦関係。片側がアンカー役となり、相棒は前方に移動するというのも共通した形であった。

 序盤にいい感触を得たのはシアトルの方だったように思う。どちらのチームも保持でのプロセスを大事にする過程の中で、発生したトランジッションをいかせていた。右サイドの裏という明確なペースを持って相手を押し下げていく。

 しかし、時間の経過とともに両チームのこの試合におけるメインストリームであるポゼッションからボタフォゴがペースを掴む。広がるバックラインで相手のSHを固定し、SHの背後を取るSBの攻撃参加でボタフォゴは押し込む時間を作り上げていく。

 するとセットプレーからボタフォゴが先制ゴールをゲット。高さを生かしてジャイール・クーニャが先制ゴールを決める。

 得点を決めた直後はゆったりと試合を進めるボタフォゴだったが、ミスからトランジッションが増えると徐々にシアトルペースに試合が流れていく。少し悪い状況に流れた展開をなんとかしたのがファストブレイクの成功。左サイドから突破したキャリーを右サイドからのクロスで完結。最後はジェズスの高さを生かしたゴールで追加点を奪う。

 後半、シアトルはハイプレスからのスタート。ボタフォゴは細かいパス交換からこのハイプレスを打開するスタートだった。

 だが、少しずつ高い位置で食い止めるシアトルのプレスが刺さるようになると、シアトルは一方的に押し込みながら攻撃を続けることに。75分にはセットプレーからクリスティアン・ロルダンのゴールで1点差に詰め寄る。

 以降も左サイドのラインブレイクを中心にシアトルがボタフォゴを攻め立てる展開に。だが、デ・ラ・ベガがミドルの絶好機を逃してしまったあたりから少しずつボタフォゴもカウンターのチャンスが出てくる。

 終盤は両チームに得点のチャンスがある中でも打開策を見つけられなかった両チーム。結局ボタフォゴが逃げ切り、初戦でアメリカ勢に黒星をつけることとなった。

ひとこと

 ボックス内での制空権の強さがボタフォゴの攻撃の最後の決め手となった。

試合結果

2025.6.15
FIFA Club World Cup
グループB 第1節
ボタフォゴ 2-1 シアトル・サウンダーズ
ルーメン・フィールド
【得点者】
BOT:28′ ジャイール・クーニャ, 44′ ジェズス
SEA:75′ クリスティアン・ロルダン
主審:グレン・ニーベリ

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