
圧巻の10ゴールで爆勝スタート
2日目のスタートはニュージーランドからオークランド・シティが登場。いきなりバイエルンというラスボスクラスの強敵との一戦となる。
強豪相手に5-4-1をきっちり組んでくるチームは少なくはないが、ここまではっきりとしたローラインのチームはまあまあ珍しい。ブンデスはわからないが、少なくともプレミアでは強いチームとの対戦でももう少しラインを上げる工夫をする。
というわけでバイエルンはバックラインから自在にボールを動かし、サイドの深い位置をとって押し下げていく。先制点はセットプレーから。ファーのターにオークランドの選手たちは誰もついていかず、フリーのままの折り返しをコマンが仕留める。
明らかに0-0の時間を長くしたいチームにとってセットプレーからの失点は致命傷。さらにはこの試合では陣地回復の手段がなく、かつふわりとしたクロスに守備陣が空中戦で勝てないというローブロックの5-4-1が成立しない条件が揃っていた。これだと大外からクロスを入れ続けるだけで試合を完全に制圧できる。じゃぁ、他にオークランドが何をすればいいのか?と言われてしまうとこちらも困ってしまうのだが。
バイエルンは一方的に攻め続けることでオークランドを蹂躙。大外からの仕掛けでクロスを上げて、ボールをつけようとインサイドにボールをつけたところをバイエルンに狙い撃ちされて即時奪回。これの繰り返しだった。
20分前後のラッシュでバイエルンは一気に4-0に。試合自体は上のサイクルの繰り返しでブロック守備を破壊したバイエルンが決着をつけてしまった。
オークランドはボールを持つ時間をもらえるケースも出てくるが、バックラインのキャリーなどが全くないため、バイエルンの守備がボールの行方を非常に予想しやすかった。特に中央につけるボールは全くバイエルン相手に機能しなかった。
前半終了間際にはミュラーがゴール。本大会で退団が決まっているバイエルンの象徴は動き出しで相手を外して5点目を決めたり、ターンから3点目をお膳立てしたりなど今大会を花道とする準備ができていることを示した。
後半も展開は大きくは変わらず。さらに4得点を重ねたバイエルンがド派手な10ゴール発進でオークランドシティを一蹴した。
ひとこと
実質1点目で終了だったと思う。
試合結果
2025.6.15
FIFA Club World Cup
グループC 第1節
バイエルン 10-0 オークランド・シティ
TQLスタジアム
【得点者】
BAY:6′ 22′ コマン, 18′ ボーイ, 20′ 45+3′ オリーズ, 45′ 89′ ミュラー, 67′ 73′(PK) 84′ ムシアラ
主審:イッサ・シー