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「Catch up FIFA Club World Cup」~2025.7.4 FIFA Club World Cup Quarter-final フルミネンセ×アル・ヒラル ハイライト

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非欧州勢対決はパルメイラスに軍配

 準々決勝唯一の非欧州勢同士の一戦。フルミネンセが迎え撃つのはRound 16でシティを撃破したアル・ヒラルである。

 互いに守備ブロックは3-5-2を構築。バックラインにプレスをかけず、両軍のCBは問題なくボールを持てる立ち上がりとなった。

 よりゆったりとボールを持っているのはフルミネンセ。初期配置である3バック+3センターの形は大きく崩さず、個人のスキルで外していこうという意識が見られた。

 対照的だったのは同じポゼッションでもポジションの入れ替えを推奨していたアル・ヒラル。特に右サイドの上下動はかなり活発で、ミリンコヴィッチ=サヴィッチが右の奥をとりにいくことで長いボールを収めにいく。周囲の選手もこの動きに合わせて上下動するような形で対応する。

 崩しにいく手段は非常に対照的であったが、やや膠着気味の展開だったことも確か。変化をつけたのはフルミネンセ。給水タイム明けにハイプレスに出ていき、徐々にアル・ヒラルを敵陣に押し込んでいく。

 すると、ボックス内でのスペースメイクでシュートの間合いを作ったマルティネッリがミドルシュートでゴール。左足の一撃で先制点を生み出す。

 前半追加タイムにはPKをめぐってバタバタしたが、OFRの末PKはなし。フルミネンセがリードをキープしたままハーフタイムを迎える。

 後半、追いかけるアル・ヒラルは攻守にアグレッシブな入り。前からの積極的な守備でフルミネンセに圧力をかけると、ボール保持の局面では左右に押し下げていく。

 勢いに乗ったアル・ヒラルはそのまま同点。セットプレーからクリバリの折り返しをレオナルドが仕留めて試合を振り出しに戻す。

 得点後もシティ戦でキレキレだったマルコムがカウンターからチャンスを生み出すなど見応えは十分。フルミネンセにさらなるピンチを浴びせる。

 しかし、勢いに乗った落とし穴としてロディのバックパスが相手の元に。このプレーはブヌが凌いだが、試合の緊張感はまたフラットに戻った感があった。

 押し込む時間が過ぎてやや守備の陣形を下げるアル・ヒラル。フルミネンセは枚数をかけて牙をむいた!という感じではなかったが、こぼれに効率よく反応したエルクレスが71分にリードを生み出すゴールを仕留める。

 ビハインドとなったアル・ヒラルの最後の一手はカンセロ。高い位置を取る彼からの組み立てで右サイドを壊しにいく。

 しかし、最後までフルミネンセを崩すことはできず。アジア勢唯一のノックアウトラウンドへの挑戦はここで幕を閉じることとなった。

ひとこと

 構造的にというよりは勝負どころの畳み掛ける力がさすが!という感じのフルミネンセだった。

試合結果

2025.7.4
FIFA Club World Cup
Quarter-final
フルミネンセ 2-1 アル・ヒラル
キャンピング・ワールド・スタジアム
【得点者】
FLU:40′ マルティネッリ, 71′ エルクレス
ALH:51′ レオナルド
主審:ダニー・マッケリー

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