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「Catch up J3 League」~2025.7.12 J3 第20節 SC相模原×福島ユナイテッドFC ハイライト

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重たかった先制点

 試合に関係ない話で恐縮なのだが、このカードの裏である福島開催での試合は川崎が天皇杯2回戦で戦う際に参考にさせてもらった試合。相模原目的でウォッチングすることとなり、今季の福島×相模原の一戦は縁あってコンプリートさせてもらうこととなる。

 福島はたまにパブリックイメージと逆転するようなボールの動かし方をするケースが多い。この試合もそのケースに当てはまっており、自陣からの長いボールを積極的にトップの樋口に当てていた。バックスが下がって駆け引きすることもなく、ラインを上げてロングボールにフォーカスしていた。

 対する相模原も加藤へのロングボールからスタート。まずは互いに前線のCFがどれだけ時間を作れるかを探る立ち上がりに。

 時間の経過と共にボール保持の時間を増やしていくのは福島。ショートパスの割合を増やしながら打開を図る。この福島のアクションに呼応するように、相模原はハイプレスを敢行。高い位置からのチェイシングで福島に対応。一気に試合はテンポアップする。

 そのため、福島は対角パスなど大きな展開から脱出を狙っていく。ダイレクトなバックラインを生かした攻めも効果的。森の裏を狙うランや、加藤の空中戦の落としを杉本が狙う形などから進撃する。

 先制点はこの前線のデュエルから。表と裏の駆け引きに成功した森がピトリックをおいていき、独走からのゴール。試合を動かすことに成功する。

 このゴールをきっかけに試合はさらにテンポアップ。オールコートマンツーの応酬で相手のバックラインに蹴らせまくる展開を呼び込んでいく。

 福島はリードで迎えた後半、押し込みながらのスタート。樋口のポストからサイドの抜け出しを誘発するなど手数をかけた押し込んでからの攻撃を見せていく。

 一方の相模原も押し込むアクションからのハイプレスで敵陣でのプレータイムを増やそうという意思が見える展開。しかし、福島は森と樋口を起点としたファストブレイクを見せるなど、押し込まれてもなお活路があった状態だった。

 相模原は60分を境にポゼッションで主導権を握る展開に。だが、むしろ流れとしては交代した選手を軸に前線の活性化を図る福島の方が有望。押し込まれても踏ん張った福島を最後まで崩せなかった相模原は、先制ゴールが重たい十字架となってしまった。

ひとこと

 ハイプレスに行く上であのバックラインのアジリティの低さは少し苦しかった相模原だった。

試合結果

2025.7.12
J3リーグ
第20節
SC相模原 0-1 福島ユナイテッドFC
相模原ギオンスタジアム
【得点者】
福島:19’ 森晃太
主審:上田隆生

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