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「Catch up Premier League」~バーンリー編~ 2025-26 season

バーンリー、25-26シーズンの歩み。

目次

第1節 トッテナム戦(A)

昇格組に立ちはだかり新体制初勝利

 トーマス・フランクのもと、CL参戦と国内リーグでの復権という2つのテーマに挑むトッテナム。開幕戦でホームに迎えるのは昇格組のバーンリー。3年ぶりの昇格組の残留に挑むシーズンとなる。

 序盤からボールを持つのはトッテナム。5-4-1で構えるバーンリーに対して、サイドからチャンスメイクを敢行。左サイドという目新しいポジションでジョンソンが左足を懸命に使っている姿が印象的だった。

 バーンリーは5-4-1からハンニバルがやや前向きのプレスを行うことで5-3-2にも見える守備体系。さらに流れの中で中盤を捕まえながら前に出ていく形でプレスラインを上げるアクションを見せていた。

 このバーンリーの前向きのプレスへの意欲を逆手に取る形でトッテナムは先制点をゲット。間延びした状況を作り出すと、右サイドから奥行きを生み出したクドゥスがリシャルリソンのゴールをお膳立てする。

 失点のきっかけになったとはいえ、ビハインドになってしまったことを踏まえるとバーンリーは前からのプレスは引き続き継続。トッテナムは中央のローテからリシャルリソンのポストでサイド勝負をかけていく。

 この流れの作り方は悪くなかったトッテナムだが、少しずつバーンリーはハイプレスの距離感を掴めるように。リシャルリソンをはじめとして降りる選手たちへのアプローチが流れてからはトッテナムは前に起点を作れなかった。

 ただ、バーンリーは奪い切った後の攻撃の完結のさせ方が課題。手数をかけ切らないまま無闇にシュートにいくなど、やや勿体無い感があった。抜け切るところが決まれば!というフォスターの裏抜けの方が手応えがある形だった。

 リシャルリソンのポストを封じられて以降はやや元気がなかったトッテナムだが、再び40分前後からリシャルリソンのポストが復活。試合を落ち着いて進められるように。トッテナムはリードでハーフタイムを迎える。

 後半の立ち上がりは再びトッテナムが支配的なスタート。人についていくことで穴を開ける傾向が強いバーンリーの守備に対して先手を打つ形で敵陣に迫っていく。バーンリーは再び前進の手段が見える迷子になってしまうように。

 流れに乗ったトッテナムは順当に追加点をゲット。前半と同じく静的な状況から相手を剥がしたクドゥスによって、もらった深さを再びリシャルリソンが叩き込んだ。前半のゴールと異なったのはフィニッシュがアクロバティックなバイシクルだったこと。その分インサイドでの対応ではどうにもならなかった。

 さらにはリシャルリソンのポストからラインブレイクに成功したジョンソンが3点目。このゴールで試合は完全決着。以降もバーンリーはチャンスを作るが、仕上げのクオリティは最後まで伴わず。昇格組の壁となったトッテナムが新監督の元、公式戦初勝利を挙げた。

ひとこと

 割と良くも悪くもリシャルリソン次第な試合だった。

試合結果

2025.8.16
プレミアリーグ 第1節
トッテナム 3-0 バーンリー
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:10′ 60′ リシャルリソン, 65′ ジョンソン
主審:マイケル・オリバー

第2節 サンダーランド戦(H)

第2節にして揃い踏み

 開幕戦では明暗が分かれた昇格組同士の一戦。ターフ・ムーアでバーンリーがサンダーランドを迎え撃つ一戦だ。

 先にチャンスを掴んだのは前節勝利しているサンダーランド。セットプレーからいきなり決定機を迎える。

 それ以降はバーンリーの保持がベースとなる展開。3バックの構成の枚数を微妙に変えながらサイドからの前進を狙っていく。一方のサンダーランドはややカウンターフォーカス。マイェンダなど前を向けばシャープな選手からチャンスを作りにいく。

 押し込むバーンリーは左サイドからやや発生したトランジッションに対して、フォスターが強引にネットを揺らすがこれは接触がファウルで認められず。試合はスコアレスのままだ。

 サンダーランドの保持はサディキ、もしくはジャカが最終ライン付近からボールを引き出す形を狙う。最終ラインのサポートに行かないCHは前のフォローだ。左はアディングラ、右はディアッラとアイェンダが反転すれば勝負を仕掛けられる。

 ボールを持つ機会が多かったバーンリーは押し込むことはできていたが、それ以上のところで苦戦。非保持では5バック気味になるサンダーランドに打開策をなかなか提示できない。

 5バックになり膠着を生み出していたのはバーンリーも同じ。右サイドの守り方を中心に後方にスライドする。それでも要人が前を向いていた時のシャープさはサンダーランドの方が有望。だが、スコアは動かず、試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半はゴールから試合が始まる。左サイドの定点攻撃にアンソニーがフリックで変化を加えると、これをカレンが仕留めてバーンリーが先制。いきなり試合を動かす。

 先制点の流れに乗じて、バーンリーは一方的に押し込んでいく後半。左右のサイドから押し下げつつサンダーランドに反撃を許さない。

 流れが悪いサンダーランドは前線のメンバーを一気に3枚入れ替えることでリカバリー。これで押し込むことはできたが、そこから先の仕上げの丁寧さはイマイチ。選手交代で一気にゴールまで迫ることはできない。

 サンダーランドが攻めあぐねていると、バーンリーはカウンターから追加点。1点目をお膳立てしたアンソニーのゴールで試合を決定づける。

 昨年は11節まで待たなくてはいけなかった昇格組3チームの勝利を今年は第2節で達成。昇格組同士の一戦をホームのバーンリーが制した。

ひとこと

 後半の頭からバーンリーがうまく流れに乗っていった。

試合結果

2025.8.23
プレミアリーグ 第2節
バーンリー 2-0 サンダーランド
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:47′ カレン, 88′ アンソニー
主審:マイケル・サリスベリー

第3節 マンチェスター・ユナイテッド戦(A)

手にした一番欲しいもの

 カラバオカップでは4部のグリムズビー・タウンにPK戦の末に敗れてしまったユナイテッド。これですでに今季残されているコンペティションはFA杯とプレミアリーグのみ。まずは目下の成績をなんとかすべく、ホームにバーンリーを迎えての一戦となる。

 立ち上がりの入りは相手を左右に動かしながら勝負をかけていくユナイテッドが優勢。シンプルなファー狙いのクロスから相手に厳しい対応を迫る。4で受ける際のファーサイドの怖さもバーンリーに感じたのは確かであった。

 しかし、バーンリーは中盤より前がスライドしながら潰していくなど自信を持ってユナイテッドの保持に対処する。さらにユナイテッドが非保持に回ればCHが中央を破られてしまうなど、バーンリーに対して怪しい受け方をしてしまう。

 だが、トランジッションからユナイテッドは先制のチャンス。ウォーカーをハイプレスで引っ掛けたマウントがPKを勝ち取るがこれはOFRによって取り消しに。絶好機を逃してしまう。

 それでも、ユナイテッドはセットプレーから先制。ゾーンを敷いていたおかげでなぜかフリーになったカゼミーロがオウンゴールを誘発。オウンゴールで試合を動かす。

 クーニャの負傷、非保持に回った際の変な重心の下げ方、裏の取られ方などかなり怪しい部分が満載ながら、リードを守ったユナイテッド。時間経過とともにバーンリーは4-4-2で前からプレスをかけるバリューを、5バックで受けないデメリットが上回ってしまった感。ひたすらトランジッションのムベウモで殴られてしまう展開を受け続けることとなった。ムベウモは相当数の決定機を作ったが、ザークツィーとディアロはその決定機を決めきることができなかった。

 後半は再び保持からリカバリーを図るバーンリー。ユナイテッドは相変わらず押し込まれる形からの危ういシーンがあるなど万全ではない試合運びとなってしまう。

 すると55分にはフォスターのゴールでバーンリーが同点。サイドに流れたフォスターを起点とする攻撃に対して、マークの受け渡しは大外のチェックなど、整理できていないポイントが多いなと感じる失点だった。

 だが、ユナイテッドはすぐに勝ち越し。左サイドでエクダルを制したダロトがムベウモのゴールをアシストする。

 オープンとなり守備の展開が怪しくなっていた後半。ユナイテッドはプレスの押し上げが甘く、出ていくアクションが圧力につながっていない。バーンリーは体のぶつけ合いで簡単に前に入られてしまい、際どいボールでも競り負けてしまうというリスクもある。前半の反省をあまり感じないセットプレーの守備も不安要素である。

 しかし、セットプレーで点を取ったのはバーンリー。混戦からアンソニーが押し込んで2試合連続のゴールを決める。

 これで勝ち点への望みを繋いだバーンリーだったが、そのアンソニーがボックス付近の守備で不要なホールディングによってPKを献上。ブルーノに勝ち越し弾を許す。

 100分を超える長い追加タイムを凌いだユナイテッド。苦しみながらバーンリー相手に今季初勝利を決めた。

ひとこと

 勝てていないチームに一番大事な3ポイントを掴んだので、これで色々と中身がついてくることを祈るしかないように思う。

試合結果

2025.8.30
プレミアリーグ 第3節
マンチェスター・ユナイテッド 3-2 バーンリー
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:27′ カレン(OG), 57′ ムベウモ, 90+’7′(PK) ブルーノ・フェルナンデス
BUR:55′ フォスター, 66′ アンソニー
主審:サム・バロット

第4節 リバプール戦(H)

押し込むご褒美で連勝を4に伸ばす

 第3節を終えて唯一全勝となっているリバプール。連勝を伸ばし、過密日程に向けて後続に対する貯金を作っておきたいところだろう。ホーム開幕節では白星をあげているバーンリーの本拠地に乗り込んでの一戦だ。

 バーンリーのフォーメーションは5-4-1。ローブロックで後方を埋めることは視野に入れつつ、ハイプレスで敵陣から追いかけにいく時は背中を向けて受ける選手にとにかく前を向かせないという意識が見える。保持で明確な陣地回復の手法がない分、非保持でその根性を見せようという立ち上がりだった。カレンのボール奪取からのカウンターからのチャンスはそうした意識がもたらした一端だろう。

 しかしながら、時間の経過とともにミドルゾーンからリトリート気味の対応が増えてくるバーンリー。リバプールは左サイドを軸にライン間の攻略を探っていく。だが、この日はレシーバーのエキティケとヴィルツがいい関係性を見つけるのに苦労。そもそもスペースが狭いのも当然あるが、マック=アリスターがやや迷う場面もあった。

 そうした中で違いを見せたのはグラフェンベルフ。反転やファーストタッチで寄ってくるマーカーを剥がして攻撃に推進力をもたらす。前半にアタッキングサードに入り込む原動力となったのは間違いなく彼であった。

 ライン間がナローであるならば右のサラーでゴリ押しというプランもある気もするが使う頻度は控えめ。サポートも手薄で対面の選手に時折サラーが孤軍奮闘する形が多かった。

 一方の左もケルケズが早々に交代。シミュレーションによる余計なイエローカードの影響もあったかもしれないが、ロバートソンの方がインサイドレーンでのドリブルでの侵入は板についていた。ここまでのリバプールの闘い方の中ではこの試合のケルケズは高い位置を取れた展開だとは思うが、もう少し大外を追い越すアクションの方が得意なのかもしれない。

 そんなこんなでリバプールが一番ゴールに近づいたのはセットプレー。GK周辺に立つコナテをめがけたプレーが一番刺さっていた感があった。しかし、ドゥブラーフカにキャッチされたしまった場合はそこからバーンリーはカウンターを発動。左サイドに流れるアンソニーとフォスターからのファストブレイクを狙っていく。だが、これもファン・ダイクやコナテを脅かすには至らず、試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半、リバプールは右サイドにブラッドリーを投入。サラーの相棒として必要な推進力があるだけでなく、逆サイドのクロスのターゲットとしても躍動し、前半以上に攻撃に可能性を感じる展開に。ただ、推進力を与えた一方でボックス内でのプレーの精度は他の選手に比べても落ちていたし、不用意なドリブルでつっかけてカウンターの機会を呼び込んでしまったシーンもあった。課題も出てきたパフォーマンスだとも言える。

 左サイドでは大外でロバートソンが出ていく形からチャンスを作っており、前半とはややポジションバランスを変えた感。これならばケルケズでもよかったかもしれない。いずれにしても交代で入った両SBからチャンスを作っていったことは確かだ。

 左右で押し下げが効くようになったことで中央ではミドルシュートのために足を振るスペースができるように。アーセナル戦でマッチウィナーとなったショボスライのミドルはこの日も枠をとらえていたが、ややコースが甘い分ドゥブラーフカに弾かれてしまった。

 押し込むリバプールはウゴチュクの退場により、さらに一方的なポゼッションモード。大外の仕掛け役をフリンポンとングモハにスイッチし、ボックス内にガクポ、サラー、キエーザを置く形にシフトする。

 すると、その大外のフリンポンからのクロスが決勝点を呼び込むことに。体を捻った際に不用意に腕を上げてしまったハンニバルがPKを献上。このPKをサラーが仕留めてリバプールはまたしても劇的な勝利。4試合連続で80分以降に決勝点を手にする4連勝を飾った。

ひとこと

 1つのミスで壊れてしまうのは引いて受けるチームの宿命だし、ウゴチュクの退場はそれを呼び込んでしまった感があったし、カレンを下げて彼を残した交代策も含めてバーンリーは甘さを残してしまったかなという感があった。

試合結果

2025.9.14
プレミアリーグ 第4節
バーンリー 0-1 リバプール
ターフ・ムーア
【得点者】
LIV:90+5′(PK) サラー
主審:マイケル・オリバー

第5節 ノッティンガム・フォレスト戦(H)

初日はまたしてもお預け

 前節はエミレーツで敗れるとことからスタートしてしまったポステコグルーのフォレスト。アウェイが続く日程ではあるが、相手が昇格組のバーンリーということであればここはきっちり勝ち点3が欲しいところだろう。

 序盤はフォレストがボールを持つスタート。引いて受けるバーンリーの5-4-1に対して、1トップの周辺に起点を作ることで勝負をしていく。アーセナル戦では起用できなかったジンチェンコがその位置に入ることが多かった。CHは縦関係になり、推進力のあるルイスは前にガンガン入っていく形も。まずは新戦力の特性をテストしていたような立ち上がりだった。

 先制点は早々にセットプレーから。二次攻撃をウィリアムズが叩き込んでわずか2分でゴールを生み出した。

 以降もポゼッションは安定しているフォレスト。ただ、押し込み切ってしまうとアタッキングサードにおける崩しの精度は据え置き。中央をスムーズに繋ぐ場面もなくはなかったが多くはなく、オフザボールを活かしての崩しはまだテスト中と言えるだろう。

 非保持においてはバーンリーにボールを持たせることを許容する慎重なスタート。マイナスのパスに対して、プレスラインを上げるアクションを見せるケースもあったが、枚数をがっちり合わせることはなく、個人的にはプレスの重心は想像よりも後ろだなという感じ。

 3-2-5からの保持となるバーンリーは左サイドのフィードを軸にカウンターを狙うが、この左サイドの対角パスから同点ゴールをゲット。ジンチェンコが体を張るもクリアしきれず、試合を振り出しに戻す。

 左サイドからリカバリーを図っていきたいフォレストだが、ジンチェンコは奮闘するものの効果的なボックス内への侵入までは至らず。逆にチャウナが直接FKを枠に当てるなどより得点の匂いが濃い展開だった。

 後半、早々にチャンスを得たのはバーンリー。フォスターとアンソニーのロングボールからの繋ぎで一気にボックス内に入っていく。直後のハイプレスからのチャンスメイクも含めていい立ち上がりとなったバーンリー。シンプルなクロスのシーンも多かったが、クロスの精度自体は低くなかったため、それなりにフォレストの守備陣はめんどくさそうにはしていた。

 フォレストは前半と同じく押し込んだところからのチャンスメイクに苦戦。なかなかチャンスらしいチャンスがないまま、時間だけが過ぎていく。30分過ぎても何も引き起こせなかったフォレストはカリムエンド=ムインガやジェズスといった新戦力を投入することで活性化を図る。

 右サイドに入ったカリムエンド=ムインガと中央に入ったジェズスは押し込む展開におけるいいアクセントにはなった。勢いを取り戻すことには成功したフォレストだが、バーンリーを崩すまでには至らず。試合はドローでの決着となった。

ひとこと

 早く初日が欲しいポステコグルー。昇格組が続く中でなんとか早く3ポイントを手にしたい。

試合結果

2025.9.20
プレミアリーグ 第5節
バーンリー 1-1 ノッティンガム・フォレスト
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:20′ アンソニー
NFO:2′ ウィリアムズ
主審:トーマス・ブラモール

第6節 マンチェスター・シティ戦(A)

引いて受け続ける相手には問題なし

 要所でなかなか勝ちきれずに順位を上げられないシティ。ホームできっちりと昇格組のバーンリーを叩き、上位に顔を覗かせたいところだ。

 バーンリーはここ数試合と同じくきっちりと5-4-1でプロテクトしていく形。バックラインにプレスをかけずにシティの保持を許容していく形である。

 相手が突きつける脅威がない分、シティは伸び伸びと人数をかけての攻撃に打って出ることができていた。こうした撤退守備の攻撃において最近のシティを牽引しているのがドク。カットインからの侵入でオウンゴールを誘発。相手にあたって不規則に跳ねたボールに対するリアクションの早さはいかにもドクらしい長所である。

 失点しても試合の展開はなかなか変わらず。シティのポゼッションに対してプレスのポイントを見つけることができずにゆったりとボールを持つことを許す。

 そんなシティにおける隙はプレッシング。前から捕まえにいく強度に関してはやや控え気味。その分、バーンリーは左サイドから長いレンジのボールを入れることができるように。バーンリーの保持の局面において、シティがボールを奪回するのにやたら時間がかかったところがこの試合のバーンリーの突破口だった。

 バーンリーはその突破口から同点ゴールをゲット。カレンのトランジッションから左サイドに展開すると、ハートマンからのクロスをアンソニーが仕留めてワンチャンスを生かす。わずかな糸口をきっかけにバーンリーはハーフタイム前に試合を振り出しに戻した。

 後半、シティはボール保持から巻き直し。後半の軸足となるのは左サイド。大外に出ることが多かったオライリーからのクロスでシンプルにボックス内に放り込む形で勝負をしていく。

 バーンリーはカウンターにフォーカス。フォスターのキープ力を活かした長いレンジのボールから左サイドのアンソニー、ハートマンを生かしてボックス内に迫っていく。

 しかし、チャンスを活かしたのはやはり試行回数に勝るシティ。左サイドからの攻撃を仕上げたヌネスが見事なゴールでこじ開けに成功。試合を動かす。

 4分後にシティは更なるゴールでリードを広げる。左右に広げた攻撃にバーンリーは対応することができず、エステーヴがこの日2回目のオウンゴールを喫してしまう。

 一方的なポゼッションで試合を進めるシティはATに更なる2得点で終わってみれば5得点。2点目で入れた亀裂を利用し、大差でホームゲームを制した。

ひとこと

 昨季の悪い時期は引いて受け続ける相手に苦労した時もあったが、すでにその時期は脱したことを証明する大勝だった。

試合結果

2025.9.27
プレミアリーグ 第6節
マンチェスター・シティ 5-1 バーンリー
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:12′ 65′ エステーヴ(OG), 61′ ヌネス, 90′ 90+3′ ハーランド
BUR:38′ アンソニー
主審:ロベルト・ジョーンズ

第7節 アストンビラ戦(A)

ハイプレス破壊に復調の兆し

 ようやく初勝利を手にしてここから上昇気流に乗っていきたいアストンビラ。ホームで昇格組のバーンリーを叩いてまずは順位的に一息つきたいところだろう。

 序盤からポゼッションを行うアストンビラ。ボハルデの右サリーから3バックに変形しながらのポゼッションを敢行。バーンリーは持たせるところと前に出ていくところをかなりメリハリつけながら行っていた。アストンビラは自陣にバーンリーのプレスを惹きつけることでロングボール。やや左に流れるワトキンスを起点として、サイドからきっちりとボールを進めていく。

 前がかりになれば間延びした中央のスペースからの横断もできるし、押し下げることができればセットプレーからの決定機も。早々にドゥブラーフカに救われるシーンも出てきた。アストンビラの陣内でボールを奪うことができればシャドー3人とWBの速攻でシュートチャンスがあるバーンリーだが、ロングボールでのワトキンスという安全な前進策がある状況ではむしろプレスにきた前がかりな姿勢を利用されている感もあった。

 トランジッション成分のあるところからアストンビラは先制。ロングボールの的として有効だったワトキンスのところを囮に抜け出したマレンがエステーヴに寄せながらゴール。ワトキンスに引っ張られている分、守備側は一歩間に合わなかった感があった。

 以降も保持でアストンビラは落ち着いた振る舞い。左サイドから抜け出したロジャーズはトゥアンゼベに引っ張られてPKを主張していたが、これは主審が却下。それでも落ち着いて主導権を確保することで問題なくアストンビラはリードを守ってハーフタイムを迎えた。

 後半、バーンリーは追いかける展開をリカバーすべくプレスを強化。しかしながら、アストンビラはマルティネスを活用しながらこのプレスを回避していく。

 ホルダーを捕まえられない状況が続くバーンリーは間延びというプレスの副作用だけが目立つように。このライン間に入るアクションから一気に擬似カウンターのような形からスピードアップしていく。この形から2点目を決めたのもマレン。今日は彼の切れ味が刺さっている展開だ。

 セットプレーから1点を返したバーンリーは終盤がボールを保持しながら押し下げる時間を作る。だが、アストンビラは逃げ切りに成功。最後はブエンディアの容態が心配な後味が悪い結末となったが、きっちりと勝ち点3は積み上げることとなった。

ひとこと

 このクオリティのハイプレスならば壊せることがわかったことはひとまずは収穫と言っていいだろう。

試合結果

2025.10.5
プレミアリーグ 第7節
アストンビラ 2-1 バーンリー
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:25′ 63′ マレン
BUR:78′ ウゴチュク
主審:アンドリュー・キッチン

第8節 リーズ戦(H)

陣形を高くする意識がハマったバーンリー

 昇格組同士の一戦。直線的なスタイルになるかと思われた試合だったが、個人的には意外に落ち着いた展開だったように思う。リーズは過度に前から追い立てることはせず、バーンリーは後ろに下がりすぎることなく、ミドルプレスで組み合う展開に。

 保持においてもいきなり蹴り込むのではなく、少し相手を誘引してから。リーズのキャルバート=ルーウィンは当然ターゲットにはなってはいたが、なるべくプレスを自陣に引き寄せようという意識は感じた。

 バーンリーはキャルバート=ルーウィンの同サイド圧縮の誘導を回避するために、バックラインを経由してのポゼッション。浮いた選手を作るとドリブルから空いたコースを入り込むことで陣地回復を行なっていく。

 押し込む機会を安定して作ることができたバーンリーはセットプレーから先制。ロングスローもどきからのリターンをもらったウォーカーからのクロスをウゴチュクが仕留めてゴール。リーズは完全にフリーでシュートを許してしまった。

 リーズはこの失点でややギアアップ。それでもバーンリーは左右にボールを動かしながら脱出を狙う。キャルバート=ルーウィンくらいフレミングが収まれば楽だっただろうがない袖は触れない。

 バーンリーが圧力に屈する時間はそれなりに出てくるようになり、左右からの枚数をかけたクロスでボックスに迫る。カレンはそうした中でも非保持から列を上げながら押し込まれないように抵抗する姿が見えた。

 後半は再びポゼッションから相手を動かしていく形。バーンリーも細かいパスを繋いでいくが、降りるIHが1stプレス隊の脇に入り、そこから枚数をかけたサイド攻撃を仕掛けることができていたリーズの方がやや押し込むことができていたかなという印象を受ける。

 インサイドにもボールをつけてリズムよくパスワークを仕掛けることができていたため、内と外のバランスは良好。キャルバート=ルーウィン以外にもボックスに入っていく選手を作り、クロスのターゲットの枚数も確保する。

 しかし、スコアを動かせないでいるとその隙をついたバーンリーが追加点。何もないところからチャウナが生み出した素晴らしいミドルシュートでリードを広げることに成功する。

 展開的には青天の霹靂というような失点を喰らってしまったリーズ。中盤には田中を入れた終盤戦に攻勢をさらに強めるが、ブロックの外の循環が中心でボールを内側に刺すことができず。最後までミドルゾーンに高さをキープするバーンリーの守備の前に屈して、クリーンシートでの敗戦を喰らうこととなった。

ひとこと

 バーンリーの陣形を高く保つ意識がとても良かった。

試合結果

2025.10.18
プレミアリーグ 第8節
バーンリー 2-0 リーズ
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:18′ ウゴチュク, 68′ チャウナ
主審:ティム・ロビンソン

第9節 ウォルバーハンプトン戦(A)

残留争いキラーが初勝利を阻む

 いまだにプレミアで勝利がないウルブス。昨季と同じペースでのスタートだとはいえ、周りが順調に勝ち点を積んでいる中ではなかなか焦りが出てくるのは当然というところだろう。

 ボールを持つのはバーンリー。カレン、ルイスのCH陣がサリーすることでバックラインの枚数を変えながらチャンスを探っていく。降りるアクションでウルブスの中盤が深追いをすると、中盤が空洞化。ここでフリーになったバーンリーのCHが左右にボールを散らしていくことができるように。

 CHからのワイドの展開で左右のWBが攻撃に絡むバーンリーは押し込むパートがきっちりとできてくる。ウルブスの中盤空洞化の悪影響はよりダイレクトな展開でも。中盤を横断するような斜めのキラーパスが一本通ることで一気にゴールまで。力の抜けたフレミングのボレーは非常に美しい弾道でゴールに吸い込まれていった。

 反撃に出たいウルブス。定点攻撃では左サイドのロドリゴ・ゴメスが軸となり、ファーサイドのアリアスを狙っていく。手数をかけた左サイドからの攻撃は厚みがあった。バーンリーはCHがサイドを埋めることでバックラインのカバーを敢行。5人目のバックスとして同サイドの奥行きを使わせない。

 だが、トータルで見ればペースを握ったのはバーンリー。ウルブスの攻撃が止まったところからのトランジッションからバーンリーが攻めていく。先制点のフェーズでも見られていたウルブスの中盤の空洞化はトランジッション局面になるとさらに際立っていく。幅を使いながら自在に攻撃ができたバーンリーは左サイドからのクロスを再びフレミングが仕留めてリードを広げる。

 これでペースを掴んだかと思われたバーンリーだが、前半の終盤にカレンが軽率なプレーでPKを献上してしまい、反撃の機会を与えてしまう。このPKをラーセンが沈めたウルブスは一気に攻勢に。サイドの対人突破で活路を見出すとムネツィがゴールを決める。

 後半の頭もバーンリーは入りにやや苦戦していたように思う。プレスを上げたいバーンリーだが、なかなか前に押し上げることができず。フレミングがなかなかもどかしそうにしていた姿が印象的だった。押し込む機会を掴みやすくなったウルブスは左サイドの枚数をかけた攻撃から優勢に。機会的にもバーンリーをやや上回り、後半頭の主導権を握った。

 ラーセン、ムネツィが常駐するボックス内に厚みを出していくウルブスに対して、バーンリーは5バックにシフト。弾いて受けるところでは枚数を揃えつつ、サイドで早めに捕まえられる時にはラインをあげて相手に対抗していく。フリーでボールを持った選手を作れれば、背後を取ることで陣地回復も怠らない。

 そうしたバーンリーの意地が得点に繋がったのが後半追加タイム。ラインを上げたプレスからウルブスを潰すことに成功すると、フォスターがゴールを決めて劇的な決勝点をもぎ取る。

 またしても残留のライバルに勝利を上げたバーンリー。モリニューのサポーターが今季初勝利を見る機会はまたしてもお預けとなってしまった。

ひとこと

 ウルブス、後半の押し込んでたたき続ける時間帯できっちりゴールを上げたかったところ。

試合結果

2025.10.26
プレミアリーグ 第9節
ウォルバーハンプトン 2-3 バーンリー
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:41′(PK) ラーセン, 45+4′ ムネツィ
BUR:14′ 30′ フレミング, 90+5′ フォスター
主審:ピーター・バンクス

第10節 アーセナル戦(H)

苦手な11月を素晴らしい幕開けで

 レビューはこちら。

 前節は劇的な形でウルブスに競り勝ったバーンリー。これで連勝を達成したようだが、その前節で活用した4バックのシステムはこの試合においてはひとまず脇に置いておく形。5バックで首位のアーセナルを迎え撃つ格好である。

 ボールを持つ側となったアーセナル。序盤はサイドからカラフィオーリが抜け出す形からチャンスを作りに行く。左のハーフスペースはギョケレシュが抜け出す場面もあったため、アーセナルとしてはやや狙っていた部分なのだろう。

 バーンリーからすると中央を割られて失点するよりはいいが、陣地回復に手間がかかるチームである分、サイドの奥を取られてしまう時点でやや分が悪くなってしまう。なるべくならば前向きにボールを奪って少ない手数で攻め切りたいバーンリー。ウォーカーが前向きの矢印で止める場面はあったが、そこから少ない手数で攻め切るというところまではたどり着かず、チャンスはなかなか見えてこない。

 よって、相対的に優勢だったのはアーセナル。保持で押し込む機会を確保すると、セットプレーから先制点をゲット。ファーに走りこんだガブリエウを囮に折り返しをギョケレシュが仕留める。

 反撃に出たいバーンリーだが、強まるアーセナルのプレスに苦戦。ポゼッション志向はわからなくはないのだが、ショートパスでの繋ぎではパススピードが上がらず、前線と中盤のプレスからアーセナルにとがめられる場面が増えていく。

 なかなかボックス内に迫れずに苦戦するバーンリーはロングスローを多用。だが、これをひっくり返したところからのカウンターで先制。スローワ―のウォーカーのいなかったところから攻め込んだトロサールのラストパスをライスが仕留めてリードをさらに広げる。

 迎えた後半、アーセナルはやや苦戦。CFがギョケレシュ→メリーノに変わった影響でお手軽なロングボールでの前進が見られないように。バーンリーとしては前向きの圧力が刺さるという理想的な展開だった。

 それでも我慢することができるのが今のアーセナルの強み。バーンリーに先回りされるようなクロスを上げられ方がしていないのはさすがのひとこと。粘り強いサイドの封鎖、ボックス内での体の寄せをCB以外の選手もきっちりやっており、なかなかバーンリーの選手がフリーでシュートを振り抜ける場面が出てこない。

 後半の追加タイムにはエドワーズがクロスバーを叩く場面もあったが、反撃はここまで。アーセナルはプレミア4試合連続のクリーンシートを達成。苦手な11月を白星でスタートした。

ひとこと

 苦しい後半になったが、それでも粘れるのが今季のアーセナル。

試合結果

2025.11.1
プレミアリーグ
第10節
バーンリー 0-2 アーセナル
ターフ・ムーア
【得点者】
ARS:14′ ギョケレシュ, 35′ ライス
主審:クリス・カヴァナー

第11節 ウェストハム戦(A)

下位キラーを返り討ちに

 下位相手であればここまでまんべんなく結果を出しているバーンリー。今節の相手は下位に沈むウェストハム。得意のシチュエーションの相手に今節も結果を出すことができるだろうか。

 ボール保持の局面が多かったのはウェストハム。パケタが列落ちをしつつゲームメイクを主導。対角のパスをしながら大きな展開やIHのフェルナンデスやポッツと共に深い位置からのポジション交換で前進していく。

 サイド攻撃はその分シンプル。右はワン=ビサカとポッツのコンビネーション、左はサマーフィルの加速による短期突破からチャンスを作る。中盤さえ浮けばこの両サイドへの展開から敵陣に進むことができたウェストハムだった。

 一方のバーンリーはフレミングをターゲットにするロングボールから。いつもは余裕があればショートパスを使っていくバーンリーだが、この日は長いボールが主体。中盤ではウゴチュクが長いボールのターゲットに。ウェストハムは簡単にスライディングすることでバーンリーにかわされてしまう場面もあった。ここはバーンリーが狙えそうな隙であった。

 とはいえ、ゴールまでのルートは同じ。ハートマンの抜け出しからのクロスがチャンスの構築の大きな働きを果たすこととなった。先制点はバーンリー。右サイドからのクロスからフレミングがゴール。上り調子のストライカーが今節もゴールを決める。

 しかし、ウェストハムも前半の内に同点。左サイドからのクロスにウィルソンが巧みに抜け出してハーフタイム前に追いつく。

 後半、ウェストハムは圧力を高めるスタート。サイドの高い位置で止めるアクションからバーンリーを咎めに行く。バーンリーは左右に動きながらボールを引き出すフレミングからプレスを回避しに行く。

 中盤が浮く形を作れれば左右に振ることができるのはバーンリーも同じ。前半のウェストハムのように少しずつ後半は大きな展開から時間を作ることができるバーンリーだった。

 しかし、ウェストハムも中盤の移動から細かい段差を作り、前進に成功するとセットプレーから勝ち越し。二次攻撃となるシュート性のボールを止めることができなかったドゥブラーフカがこぼしたところをソーチェクが押し込む。

 5バックにシフトして逃げ切りを図るウェストハムは追加点をしたたかに。少人数でのカウンターを見事に呼び込んだのはまたしてもソーチェク。大胆なドリブルからのミドルでまたしてもこぼれ球を生み出して3点目の起点となる。

 最後はアレオラもボールをこぼしてしまい1点差まで迫られたバーンリーだったが、反撃もそこまで。ウェストハムは何とか逃げ切りに成功し、下位キラーを返り討ちにした。

ひとこと

 GKが変な弾き方をするシーンがやたら多い試合だった。

試合結果

2025.11.8
プレミアリーグ 第11節
ウェストハム 3-2 バーンリー
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:44’ ウィルソン,77‘ ソーチェク, 87’ ウォーカー=ピータース
BUR:35‘ フレミング, 90+7’ カレン
主審:マイケル・サリスベリー

第12節 チェルシー戦(H)

寄り道しながらバーンリーを振り切る

 今年最後の代表ウィーク明けの試合はターフ・ムーア。チェルシーは10月に続き、代表ウィーク明けにランチタイムのアウェイゲームをぶち込まれたこととなる。

 総じて、バーンリーは2週間のインターバルを使ってチェルシーをよく研究してきたなという印象を受けた。4-3-3でトップのフレミングはアンカー役のサントスを監視。3バックに対しては特にCCBへは深追いをせず、アンカーと両サイドを牽制することを優先する。

 チェルシーはアダラバイオかサンチェスがなんとかしなければ構造のズレを作れない状況。だが、この2人は周囲の連携から打開策を見つけることができず。バーンリーに対して苦戦する。

 バーンリーでは保持でも準備の跡が伺える格好。インサイドに絞るウォーカー+デフォルトの3センターという数の論理でプレスを誘発したところから縦に差し込みつつ前進する。中盤の段差を作る動きの刺さり方はパーカーがこのチームにポゼッションを落とし込みたい本気度を感じるものだった。

 右に流れるウゴチュクはアタッキングサードへの侵入の決め手。ククレジャはトランジッション時にはいないし、いたとしてもワイドのチャウナの監視が基本線なので、サイドに流れるウゴチュクを捕まえきれない。ここからマイナス方向の折り返しからのミドルはバーンリーの狙い目だった。

 スペースを作って、そこから加速してという流れは作れていたバーンリーだが、シュートのところまでに徐々に選択肢が狭まっていく分、チェルシーは最後の体の投げ出しが間に合った感。オープンな形でサンチェスを脅かすシーンは意外と少なかった。

 保持ではなかなか構造的なズレを生み出せなかったチェルシーだが、力技でリカバリーを図っていく。ネトのところは行けそうではあったが、ギッテンスとデラップがややブレーキ気味。プレー選択と精度がなかなか刺さり切らなかった感があった。

 しかし、先制点の場面はようやく前線同士が繋がった感があった。ギッテンスからのクロスに飛び込んだのはネト。ボックス内にエンソが入り込めたことも含めてバーンリーに選択肢を突きつけられた形であった。

 先制点の場面ではククレジャが抜け出したように徐々にバーンリーは不定形ポジショニング型の選手を捕まえきれないように。ククレジャ以外ではジョアン・ペドロの移動がチェルシーに刺さった感がある。先制点以降は明確にチェルシーペースで試合が流れた。

 後半も流れは前半の終盤と同じ。チェルシーはウォーカーとトゥアンゼベの間とチャウナの背後のスペースを集中的に攻めることで攻略していく。

 チェルシーが安全な選択肢を取る傾向ということもあり、バーンリーはなかなか非保持からリズムを掴めず。ならば、保持から縦パスを差し込んでいきたいところだが、チェルシーの中盤は対応に慣れてきた印象で前半のように上手く試合運ぶことができなかった。

 チェルシーは左サイドにグストを投入。いつも右サイドでジェームズとやっていることを左サイドでククレジャとのデュオに移植する形で攻めていく。ただ、色々攻撃のバランスを変えたこともあり、少し守備のバランスは怖いところ。攻撃もやや淡白でぼんやりした時間帯となった。

 ぼやけた終盤を迎えたチェルシーに勝利を確実にもたらす追加点をもたらしたのは右サイドからの攻撃。ネトとグイウで右サイドを押し切ると、マイナスの折り返しをエンソが仕留めてリードを奪う。

 このゴールで試合は決着。寄り道をしながらも難しいアウェイゲームを制したチェルシーだった。

ひとこと

 チェルシー、次に勝てば1試合平均勝ち点が2.0に乗ることになる。アーセナル戦はさらに上に行けるかの試金石になる試合となる。

試合結果

2025.11.22
プレミアリーグ 第12節
バーンリー 0-2 チェルシー
ターフ・ムーア
【得点者】
CHE:37′ ネト, 88′ エンソ
主審:ピーター・バンクス

第13節 ブレントフォード戦(A)

完成度の高さを知らしめる

 開幕節はなかなか凄惨な出来だったブレントフォード。しかしながら、試合数を重ねるごとに手ごたえは増していき、すっかりと中位に定着。ウィサ、エンベウモよりもチアゴがゴールを決めるシーズンとここまではなっているのはなかなかに摩訶不思議な状況である。

 そんなブレントフォードはこの日も通常運転。サイドの裏にボールをつけると、そこからロングスローでボックス内を一気に狙っていく。外循環からのロングスローという最も確実なゴールマウスを狙える手段で空中戦を仕掛けていく。

 バーンリーはウォーカーのインサイドに入るポジションを生かすためのボール保持を行うかと思いきや、これをおとりにサイドからの1on1を仕掛けていく形をとっていく。むしろ積極的なカラーを見せていたのは非保持の方。ハイプレスから徐々にブレントフォードのポゼッションを阻害していく。

 相手を捕まえての決定機を迎えるシーンもあったバーンリー。しかし、貴重なチャンスはハンニバルがシミュレーションという無駄な形でつぶしてしまい、バーンリーは先制の機会をトライすることのないまま消費してしまう。

 ただ、前に出ていく形に対してブレントフォードがあまりスマートに対応できなかったのは事実。プレッシャーがかかった状態では前線にボールをつなぐことができず、バーンリーによってボールは回収。いまいち波に乗れないままハーフタイムを迎える。

 後半、なかなかテンポをつかめなかったブレントフォードはライン間のダムズゴーをきっかけに加速。ボールが入るとここからSBが積極的な攻撃参加を見せてチャンスを迎える。

 バーンリーは一気にピンチ。セカンドボールを回収し続けられてしまい、一方的な展開が続くことに。ドゥブラーフカは大忙し。左右からのクロスラッシュにロングスローのコンボでボコボコにされる。

 後半は完全に優位を握ったブレントフォード。ダムズゴーからのパスに斜めに絞ったワッタラがPKを獲得。これをチアゴが仕留めて先制点を奪う。

 4分後にPKからフレミングが取り返し、一時的に同点に追いついたバーンリー。しかし、チアゴがファーのこぼれを押し込んですぐにリードを奪い返すことに成功する。

 80分以降に急に迎えたゴールラッシュはブレントフォードが笑うことに。後半追加タイムに裏へのランで抜け出したワッタラが試合を決める一撃を仕留めて3点目。バーンリーを置き去りにしてチームとしての完成度が上がりつつあることを感じさせる勝利を手にした。

ひとこと

 チアゴ、もう2桁とってんの。

試合結果

2025.11.29
プレミアリーグ 第13節
ブレントフォード 3-1 バーンリー
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:81′(PK) 86′ チアゴ, 90+2′ ワッタラ
BUR:85′(PK) フレミング
主審:サム・バロット

第14節 クリスタル・パレス戦(H)

6バックでなお生きた攻撃参加

 ミッドウィークはメンバーの入れ替えが目立つ各チーム。そうした中でパレスは固定メンバーを継続。多少の出れない選手はいるものの、ベンチを見渡した時に「レギュラーを休ませたんだな」と思える人は1人もいない状況だ。12月に向けて不安はあるメンバー構成となった。

 低い位置でのポゼッションからスタートするバーンリー。ゆったりとプレスに出て行かずに受けるパレスに対してボールを動かしながら打開策を探っていく。

 一方のパレスも組み立ては短いパスから。ハイプレスに出てくるバーンリーに対して、鎌田が中盤に下がって受けるなど立ち位置を調整しながらのポゼッションを敢行していく。

 両チームとも似た姿勢を見せた展開ではあったが、どちらかといえば有力だったのはクリスタル・パレス。サールがいない分の推進力の少なさは感じなくはなかったが、左サイドのピノやミッチェルのユニットなどサイドからジリっと押し下げるポゼッションで攻撃を完結させることにより、バーンリーの反撃を抑制。前に起点を作らせず、彼らに前進を許さない。

 バーンリーも押し下げる場面自体は作れてはいたものの、パレスはローブロックからきっちりとマイナスのパスに対しての押し上げなおすアクションを実施することで簡単に侵入を許さず。押し込んだとしてもバーンリーにはタイトな展開が待っていた。

 押し込む攻撃の中で先制したのはパレス。対角パスからムニョスがゴールを仕留めて先制。らしい攻撃参加からゴールを奪う。バーンリーとしては6-2-2気味に受けていたにもかかわらず、アンソニーがマークを外してしまったのが痛恨。あそこまで下がっていたならば守ってくれないと、前に残ってくれた方が良かったですとなりかねない。

 後半もパレスは一方的な保持でスタート。左右のサイドから押し下げていくことでバーンリーを自陣に釘付け。即時奪回できっちりと押し込む盤面をキープするのもさすが、バーンリーはプレスに出ていくきっかけを掴めずに苦戦する。

 積極的な交代で事態を動かしにいくバーンリーだが、なかなかゴールを奪うまでは至らず。終盤になり、ようやくボックス内でブロヤがヘンダーソンに競り勝つなどあわやという場面を作っていく。

 最後は引く場面を作って試合をクローズしたパレス。カンヴォを守備のカードとして足すことでバーンリーに失点を許さずに試合を終了。逃げ切りに成功した。

ひとこと

 なかなか渋い試合内容だった。

試合結果

2025.12.3
プレミアリーグ 第14節
バーンリー 0-1 クリスタル・パレス
ターフ・ムーア
【得点者】
CRY:44′ ムニョス
主審:トム・カーク

第15節 ニューカッスル戦(A)

セーフティムードで完勝

 勢いよく入っていったのはバーンリー。前から相手を捕まえていくとセットプレーからチャンスメイク。ラムズデールの怪しいハイボール対応も助ける形となり、手応えのある形を作っていく。

 しかしながらニューカッスルは落ち着いてリカバリー。左右のWGにボールをつけて一旦ボールを押し下げると、ここから枚数をかけたサイド攻撃でチャンスを作っていく。抜け出す選手としてリヴラメントがかなり刺さる予感を漂わせていく。

 バーンリーが好戦的な序盤戦はカウンターからWGの陣地回復からペースを掴むケースも。両翼のスピードを活かしたプランから斬り合い上等の姿勢を見せる。

 バーンリーもIHが同サイドに移動するなどポゼッション的な工夫を見せてはいたが、徐々に試合はニューカッスルのポゼッションの一方的な展開にシフト。6-2-2の形に相手を押し下げながらボックス付近をつっかけ続ける。31分にはセットプレーからギマランイスが先制ゴール。CKを直接入れる形でスコアレスの状態を動かす。

 押し下げられた状態だと一発でひっくり返すのは難しいバーンリー。ピレスを起点とする縦パスからの横断で逆サイドまでというショートパスでの組み立てから反撃を狙う。

 しかし、そのピレスがエランガのスピードに翻弄される形で退場。10人になったバーンリーはこれ以降押し込まれるように。長い追加タイムもバーンリーの守備を叩き続けたニューカッスルはウゴチュクのハンドからPKを獲得。さらに追加点を上乗せすることでリードを広げる。

 迎えた後半、5-3-1で撤退守備を組み直したバーンリーに対して、ニューカッスルは左右から押し下げていく。しかし、バーンリーも奮闘。中盤で体を当てられながらボールをキープするウゴチュクの奮闘もあり、ポゼッションから押し返しにいく。

 だが、そうしたバーンリーの反発力も少しずつ減退。ニューカッスルの左サイドからの攻め筋に押し込まれると、なかなか自陣から脱出することができない時間帯に再び突入することに。

 2点のリードがあることもあり、数的有利という状況も相まってムードとしてはセーフティ。ウィサのリーグデビューを飾らせるなど試運転をベースとした交代も敢行する。

 だが、後半追加タイムにハンドからPKを獲得したバーンリーは遅まきながら1点差まで追い上げる。数少ない残り時間を猛追に費やすが、勝ち点を得るところまでは至らず。試合はニューカッスルが順当に勝利を挙げた。

ひとこと

 バーンリー、10人ながらも見事な抵抗力を見せた試合だったと思う。

試合結果

2025.12.6
プレミアリーグ 第15節
ニューカッスル 2-1 バーンリー
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:31′ ギマランイス, 45+8′(PK) ゴードン
BUR:90+4′(PK) フレミング
主審:スチュアート・アットウェル

第16節 フラム戦(H)

クオリティを見せつける3ゴール

 徐々に内容の良化は見られる一方で勝ち点の積み上げにはつながっていないフラム。一刻も早く残留争いのボーダーから離れるために勝ち点の近いバーンリーとの一戦は確実にものにしておきたいところだろう。

 しかし、序盤から積極策が目立ったのはバーンリー。相手のバックパスに対して列を上げてプレスにいき、圧力をかけてマイボールを奪取。敵陣でのプレーを増やしていく。自陣での守備となればSHを思い切り下げる6-2-2型に移行。この2つを使い分けながら守備をしていく。

 徐々にポゼッションを増やしながらバーンリーに6-2-2型の時間を強いるようになったフラム。オーソドックスな配置ながらも速いテンポのパス回しで相手を振り切っていく。

 セットプレーから試合を動かしたのはフラム。ニアに入り込んだスミス・ロウが見事なゴールを打ち込む。ストーン役のハートマンは痛恨の空振りで完全にスミス・ロウに得点機会をプレゼントしてしまった格好だった。

 しかし、バーンリーも反撃。不慣れな4-3-3のポゼッションも徐々にアンカーを解放するアクションが目立ってくるように。すると21分のゴールは素晴らしいポゼッションから。ブロヤで裏に引っ張りつつライン間に入ったラーセンがアンカーのカレンを解放。そこからのラストパスをウゴチュクが仕留めてゴール。見応え抜群の一撃で試合を振り出しに戻す。

 3-2-5の保持から押し込むフェーズを取り返したフラムは再びセットプレーから加点。左サイドで神トラップを見せたウィルソンからバッシーがフリーでヘディングを決めてゴール。

 失点したバーンリーは前半終盤に再びボールを持つタームを得る。同じくセットプレーからファーのエステーヴが決定機を迎えるが、ネットを揺らすことはできず。試合はフラムのリードでハーフタイムを迎える。

 後半、バーンリーはハイプレスから勝負に出ていく。フラムはがっちりこのハイプレスを受け止める形で対抗。特に自陣で相手を止めた後に敵陣までドリブルで入っていったバッシーは異質だった。

 プレス回避が安定してきたフラムはミドルゾーンで加速した攻撃に打って出ることができるように。スミス・ロウ、チュクウェゼのキャリーから最後に仕留めたのはウィルソン。力の抜けたフィニッシュとネットを揺らす前にセレブレーションに動き出すところを見ると、今は本当に調子がいいのだなと思う。フラムにとっては大きな3点目が入る。

 ハイプレスがハマらなかったバーンリーは保持の時間が長くなる中で得点の可能性を模索。フラムの4-4-2のミドルブロックに対して、バーンリーは得点できる可能性を探っていく。フレミングのタッチダウンパスなど奥行きのある攻撃を織り交ぜながら攻撃を仕掛けていく。

 ソンヌのゴールから1点差に迫るバーンリーだが、反撃もここまで。優位をきっちりと勝利に結びつけたフラムがクオリティを見せつける3ゴールで完勝を飾った。

ひとこと

 フラム、いい感じに仕上がってきたように思う。

試合結果

2025.12.13
プレミアリーグ 第16節
バーンリー 2-3 フラム
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:21′ ウゴチュク, 86′ ソンヌ
FUL:9′ スミス・ロウ, 31′ バッシー, 56′ ウィルソン
主審:マイケル・オリバー

第17節 ボーンマス戦(A)

機会の差を活かせない引き分け

 長くなっている未勝利沼からなんとか抜け出したいボーンマス。エースの1月流出も日を追うごとに現実味が増しており、一刻も早くチームの流れをよくする必要がある状況だ。

 序盤からボールを持つのはボーンマス。バーンリーは5-4-1と4-4-2のハーフくらいの形で右サイドを軸に最終ラインの枚数を調整しながら対応していく。プレッシャーのかからないバックラインからボールを動かしていくボーンマス。サイドから枚数をかけたローテーションで壊しにいくパターンもあれば、セメンヨへのロングボールのようなパワーを使った形での攻撃も視野に。大外だけでなくライン間にもパスを差し込みながらバリエーション豊かな攻撃を繰り広げていく。

 バーンリーはサイドからのトランジッションから反撃に出ていこうとするが、ボーンマスは余裕を持ってこれを食い止める展開。逆にボーンマスはバーンリーが攻めてくれればそこから縦に速い攻撃で加速をすることもできるという状況だった。

 終盤にはバーンリーは左サイドからようやくひっくり返しリズムを掴むと、そこから決定機を創出。押し込まれるような一方的な展開ではったが、一発で盤面をひっくり返せるチャンスだったが、これを仕留めることができない。

 後半も大きな流れは変わらずペースを握ったのはボーンマス。サイドからのカットインからシュートを積極的に狙っていく。しかし、この日のボーンマスはとにかくシュートが枠に飛ばない。バーンリーが体の寄せが間に合っている場面もなくはないが、そうでなくてもボーンマス側の問題で枠外に飛んでいってしまうことも。

 そういう意味ではセメンヨのシュートはボーンマスに訪れた念願の枠内シュートと呼ぶこともできるだろう。殴り続けるスタンスが奏功し、ボーンマスはようやく先制点を決めることができる。

 以降もペースは変わらず押し込むペースを作っていくボーンマス。しかし、追加点を奪うことができずにいると、右サイドを中心に少しずつバーンリーのリカバリーを許してしまうように。

 勝てていない状況もあり、嫌な雰囲気になってくるヴァイタリティ・スタジアム。その雰囲気は90分に的中。ブロヤの一撃でバーンリーは試合を振り出しに戻してしまう。

 ホームの昇格組という流れを変えたい一戦でも勝利を手にできなかったボーンマス。ジリジリと下がる順位が徐々に気になる立ち位置になり始めた。

ひとこと

 攻撃機会の差を考えればボーンマスは引き分けすら許容が難しい試合だった。

試合結果

2025.12.20
プレミアリーグ 第17節
ボーンマス 1-1 バーンリー
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:67′ セメンヨ
BUR:90′ ブロヤ
主審:クリス・カヴァナー

第18節 エバートン戦(H)

決め手に欠けるスコアレスドロー

 互いにプレッシングは様子見のスタート。バーンリーは3-4-3を採用。エバートンの4-4-2に対して、後方の数的優位からボールを持ちつつチャンスメイク。ショートパスで繋ぎながらチャンスを作っていく。エバートンはサイドに揺さぶるフェーズを咎めようとサイドに圧縮することでポゼッションを咎めていく。

 それでもサイドに振るフェーズを繰り返すバーンリーはホルダーをオープンにするところから前進。サイドにはブロヤもサイドに流れるシーンも。フィニッシャーとして中央に君臨するのではなく、サイドで枚数をかけた崩しに参加する。

 バックラインにプレスに来ないバーンリーに対して、エバートンはじっくりとポゼッション。カラーの異なるSHからチャンスを作っていく。右サイドではディブリングが静的な局面から仕掛け、左サイドではマクニールがオフザボールからロングボールを引き出していく。

 ポゼッションが増えることでバーンリーはファストブレイクが出てくるように。前線3枚からチャンスを作っていく。オープンな展開になればテクニカルさも垣間見えるエバートン。ガーナーのアンカーらしいムーブから見事に前進のきっかけを作っていく。

 間延びしていく展開の中で徐々にプレッシングを解禁していく両チーム。ハイプレスに対して返す刀でロングボールを増やしていく。ハーフタイムを迎える頃にはかなり速い展開に試合は変化していた。

 後半も前半と同じ流れをキープしての展開。序盤からバタバタしている中でどう流れを制御するかというところが勝負の分かれ目という立ち上がりとなった。

 手応えが見えたのはバーンリー。右サイドからラインを破りながらのクロスという形からチャンスメイク。受け続けてしまった感があったエバートンは少しずつラインを上げることで対応する。

 強度を上げたプレスを敢行したエバートンはそのままショートカウンターに移行する。今度は防御側に回ったバーンリーはGKのドゥブラーフカのファインセーブでなんとかピンチを凌いでいく。

 ポゼッションで再び押し込んでいくバーンリー。サイドからの押し下げてミドルからゴールを狙っていく。エバートンは前線にボールを運ぶ機会が限られているが、敵陣まで運べたボックス内での空中戦で優位を保っており、可能性を感じる攻撃を展開する。

 しかし、試合はそのまま終了。スコアレスドローのまま勝ち点1を分け合うこととなった。

ひとこと

 引き分けが妥当。なかなか勝ち切るのは難しいかなという両軍だった。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
バーンリー 0-0 エバートン
ターフ・ムーア
主審:クレイグ・ポーソン

第19節 ニューカッスル戦(H)

もったいない最初と最後

 徐々に安全地帯との距離が開いてきている感がある降格圏の3チーム。バーンリーは久しぶりの勝利を手にすべく、年内最終戦となるターフ・ムーアでのニューカッスル戦に挑む。

 序盤からボールを持つのはニューカッスル。バックラインにプレスをかけることはしないバーンリーに対して、ニューカッスルは左右にボールを動かしながらCBからの組み立てを行っていく。

 試合はニューカッスルの保持がバーンリーの5-4-1をどのように攻略するかを挑む構図。だが、この構図は早々に決着がついてしまった感。左サイドをゴードンの突破力で制したニューカッスルが先制点を奪う。ボックス内を守る宿命を選んだ感があるバーンリーであれば、あっさりとジョエリントンに触られてしまった失点シーンの対応は苦しいものがある。

 直後に生まれたさらなるゴールもバーンリーのボックス内の対応の怪しさが満点というシーン。こぼれたボールを処理しきれず、最後はウィサが押し込んで追加点。10分も経たないうちにニューカッスルはさらなるゴールを奪う。

 2つのゴールがニューカッスルに入ったところで試合の場面は転換。今度はバーンリーがニューカッスルの4-5-1ブロックを攻略するフェーズに突入する。

 跳ね返しの安定感やクリア処理の明確さなどニューカッスルはブロック守備の完成度でバーンリーにお手本を見せたような印象。それでも意地を見せたバーンリーはミドルから生まれたカオスを最後がブロヤのヘディングをローランが叩き込んで1点を返す。

 保持側が常に得点をするというスコア推移となったこの試合。当然どちらもボールを持ちに行く残り時間となったが、その合間に発生する速い展開でWGがシャープさを見せるニューカッスルが優位となった。

 後半は前半の終盤を引きずるスタート。前半よりもクリティカルにシュートチャンスを得る形。ニューカッスルもWGからの加速からチャンスを作っていたが、よりシュートまで持っていくことができたのはバーンリー。サイドからのスピードアップからクロスバーを強襲するシーンを作っていく。

 特にチャンスを多く得ていたのはチャウナ。彼の決定力がもう一歩だけあれば、バーンリーは同点ゴールにありつくことができたはずだ。

 しかしながら、そのチャンスを逃すと終盤は再びペースを握ったのはニューカッスル。サイドアタックからボックス内を狙っていくと、交代で入ったマーフィーが逆サイドからのクロスに詰めて絶好の得点機。だが、これも仕留めることができない。

 終盤まで1点差でもつれた展開はバーンリーにとっては勝ち点を奪う望みが残されるうってつけの流れ。だが、これを自らのミスでフイにしてしまうバーンリー。自陣での連携ミスからギマランイスに無人のゴールに決定的な3点目を決められてしまう。

ひとこと

 粘れていただけに一番初めと一番最後が勿体無い試合だったバーンリーだった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
バーンリー 1-3 ニューカッスル
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:23’ ローラン
NEW:2′ ジョエリントン,7′ ウィサ, 90+3′ ギマランイス
主審:ロベルト・ジョーンズ

第20節 ブライトン戦(A)

水を差さない7試合ぶりの勝利

 ここまで6試合リーグ戦では勝ちがないブライトン。今節はホームにバーンリーを迎えての一戦。昇格組との試合は昨季はあまり勝ち点を取れていなかったがブライトンだが、ここで勝利を上げてなんとか幸先の良い1年を迎えたいところだろう。

 ナローに構える5-4-1のバーンリーに対して、ブライトンはボールを持つことを許される。彼らが打開のポイントとと位置付けたのは大外からの抜け出し。左サイドのような細かいタッチから三笘が抜けていったり、あるいは右サイドに流れたコストゥラスがネットを揺らしたりなど。

 特に後者に関しては深刻。この場面ではバーンリーはオフサイドを取ることができたが、位置関係的にはコストゥラスが大外に立っており、ラインの駆け引き的な意味合いでは有利。そういう状況の中で裏に抜けられた時にスカスカになって中央まで入ってこられる形に対して誰もリアクションしていないというのは少し怖さがある。

 バーンリーの保持局面はそこまで多くはなく、ボールを持つ際でもアバウトな長いボールを入れていた印象。基本的にはブライトンのポゼッションで試合は進行する。

 そうした中でブライトンは先制点をゲット。右サイドからの強引な突破を見せたラターが見事なゴールを演出。前に強気で向かう姿勢が奏功してリードを奪う。

 前に出ていけないバーンリーを尻目に着々と試合をコントロールしていくブライトン。前半終了間際に左サイドからのオーバーラップを見せたピレスのチャンスがあったが、このシュートはシャットアウト。リードをキープしたままハーフタイムに突入することとなった。

 後半早々も試合のペースを握ったのはブライトン。敵陣に進んでいくとハイプレスからウゴチュクの雑なパスを咎めてカウンター。ここからアヤリが追加点を仕留める。

 このゴールによりブライトンはプレスからガンガンとチャンスメイクを敢行。高い位置に出ていきながらCHにプレッシャーをかけていき、ロストからショートカウンターに移行。さらなる追加点を奪いにいく。

 追加点を奪いにいくぞモードを解除するのが比較的早かったブライトンによってバーンリーはボールを持つように。右サイドからの粘りから時折ボックス内に迫っていくが、なかなかこじ開けるところまでは至らず。

 グロスの帰還でボルテージを上げたりなど、残りの時間帯はブライトンの控え選手のマネジメントを軸足に行なわれた感があったこの試合。バーンリーはこの試合に水をさすことなく、ただただブライトンの勝利を受け入れる試合となった。

ひとこと

 カレンが長期離脱の中でCHの低調さは見過ごせない。

試合結果

2026.1.3
プレミアリーグ 第20節
ブライトン 2-0 バーンリー
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:29′ ラター, 47′ アヤリ
主審:ティム・ロビンソン

第21節 マンチェスター・ユナイテッド戦(H)

監督が代わっても流れは変わらず

 年末年始はなかなか勝ちきれない試合が続くユナイテッド。今節の相手はバーンリー。ダレン・フレッチャー暫定監督のもと、上昇のきっかけをつかみたい。

 この日は4バックでスタートしたユナイテッド。ビルドアップから5-4-1で受けるバーンリーの攻略の糸口を探していく。

バーンリー目線で少し苦しんでいた感があったのは大きく動くブルーノとウガルテ。この2人が捕まらないことで高い位置からプレスを捕まえることができず。ただ、ユナイテッドもそこからの作りはややシンプル。サイドに枚数をかけて裏抜けをつくって奥を取ってはいたが、単純で相手からすると先読みがしやすい。

 こうなると出し手と受け手の質が問われる感。ブルーノのようにわかっていても通せるパスの速さを持っているか、受ける側がドルグのように抜け出す速さを持っているかは欲しいところである。

ユナイテッドは非保持でも積極策。前からのチェイシングでバーンリーのビルドアップを阻害する。しかし、バーンリーが左サイドから進撃していくと、CB-SBのチェーンが切れたところからピレスがオウンゴールを誘発。失点自体は不運だったが、危うい状況を引き起こしたのは自己責任といえるユナイテッドの対応だった。

 それでも少しずつ押し込むユナイテッド。左右からガンガンクロスとシュートを放っていくが、なかなかスコアを動かせず。ドゥブラーフカの奮闘もあり、試合はバーンリーのリードでハーフタイムを迎える。

 後半、ユナイテッドは早々に同点。ブルーノのパスに反応し、相手の背中を取ったシェシュコがゴールを決めて追いつく。さらにセットプレーからチャンスを作るなど、ユナイテッドは攻勢を強めていく。

 すると、またしてもゴールはユナイテッド。左サイドでウガルテのサポートを受けて抜け出したドルグからゴールを決めたのはシェシュコ。ついにユナイテッドは逆転に成功する。

 しかし、このまま勝ち切ることができないのが今のユナイテッド。ぬるっとバーンリーにポゼッションを許すと、ライン間のアンソニーにミドルを決められる。ショウとマルティネスの間にきれいにエアポケットに入ってしまった感があった。

 プレスからリズムを作ることができないユナイテッドはすぐに主導権を取り返せず。バーンリーも前から捕まえに行く元気はなかったため、試合はターン制のポゼッションとなる。

 最後はツインタワーにレイシーのミドルと押し込んだユナイテッドがゴールに迫るが、1ポイントでOKと割り切ったバーンリーをこじ開けることができず。監督を変えても流れが変わらないユナイテッドは勝ち切ることができなかった。

ひとこと

 時折圧倒的に重くなる守備がユナイテッドの気になるところ。

試合結果

2026.1.7
プレミアリーグ 第21節
バーンリー 2-2 マンチェスター・ユナイテッド
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:13’ ヘヴン(OG), 66‘ アンソニー
Man Utd:50’ 60‘ シェシュコ
主審:スチュアート・アットウェル

第22節 リバプール戦(A)

見えた後方ユニットの隙を咎められる

 年末年始は停滞感が先行。そろそろ結果を出していきたいスロットのリバプール。相手を考えても今節は絶対落としたくはないところだろう。

 序盤からボールを持つのはリバプール。5-4-1でブロックを組むバーンリーに対して、一方的にポゼッションをする形を取る。インサイドに人を置くところから試合を組み立てていくのがこの日のリバプール。SHのヴィルツも絞り、CHのショボスライも前に出ていくなど縦関係を形成しながらライン間の人を入れ込んでいく。

 大外のフリンポンや左のハーフスペースのケルケズなどインサイドを中心とする形では縦への抉るアクションからボックス内に入っていく。それ以外であれば左サイドの大外からカットインするガクポもチャンスを作っていく。

 一方のバーンリーはロングボールから入っていくスタート。セカンド回収から中盤がフリーになると、ここからは手数をかけてサイドにボールをつけていく。保持で全体の押し上げに成功するとハイプレスにも移行し、リバプールのポゼッションを咎めにいく。

 優位に立ったリバプールは左サイドのカットインから決定的な先制の機会を得ることに成功。ルイスのファウルを誘い、このプレーでPKを呼び込むことに。だが、この場面はショボスライが決めることができず。絶好の得点機会を逃す。

 しかし、その数分後にリバプールは先生。再三繰り返した左サイドの突撃を仕上げたのはヴィルツ。見事なコースを狙った一撃で試合を動かす。

 後半、リバプールは引き続きポゼッションからスタート。バーンリーはビハインドに追い込まれたこともあり、ローブロックからハイプレスに移行し、より組み合う形にシフトしたと言えるだろう。

 それでも押し込むところまでいったリバプール。少し気になったのはややインサイドへの突撃傾向が強すぎることだろうか。個人個人で狭いスペースに特攻していく形は少し無謀な感じを受けた。時折フリンポンが外から広げることはできてはいたが、ナローなスペースの攻略はもう少し味方を生かしながらやっていきたいところだ。

 ややリバプールの不安定なところが垣間見えたのは非保持も同じ。ファン・ダイク、アリソンの甘い対応から簡単にピンチを招くなど、バーンリーに隙を見せると、直後に同点ゴールをゲット。コナテがハーフスペースに突撃するエドワーズへのケアが遅れてしまい、アリソンがあっさりと脇を抜かれてしまった。

 リカバリーしていきたいリバプールだが、なかなか高い位置からボールを奪う動きのスイッチが入らず、バーンリー相手に押し込むモードに入るまでに時間がかかってしまう。それでも終盤に押し込む状況を作ると、エキティケがネットを揺らすが惜しくもこれはオフサイド。

 結局は最後までバーンリーを壊し切ることができなかったリバプール。ホームでも停滞感は拭えず、積み上げる勝ち点は1にとどまった。

ひとこと

 後半、リバプールの守備陣の失速が気になったところ。時間帯が長かったわけではないので受け切りたかったが、誰も尻拭いができなかった。

試合結果

2026.1.17
プレミアリーグ 第22節
リバプール 1-1 バーンリー
アンフィールド
【得点者】
LIV:42′ ヴィルツ
BUR:65′ エドワーズ
主審:アンディ・マドレー

第23節 トッテナム戦(H)

苦しみが先行する1ポイント

 ウェストハム戦の敗戦で解任濃厚と思われたトーマス・フランクだったが、ドルトムント戦での完勝でCLのストレートインに望みをつなぐことに成功。リーグでの巻き返しを図りたい今節はターフ・ムーアでの一戦に挑む。

 トッテナムはドルトムント戦と同じくスペンスをSHに起用することで3バックのような4バックのような陣形を採用。ただ、保持においてはファン・デ・フェンがLSBとなるような明確な4バックのような形ではあった。

 だが、序盤にボールを持ったのはむしろバーンリー。こちらも左のユニットを押し上げる形で保持においては4バック気味にシフトするビルドアップ。トッテナムのプレスに対してショートパスから組み立てていく。バーンリーのポゼッションが安定していたのはアンソニーやブロヤといった前線の面々に対する縦へのパスからのポストが刺さっていたからだろう。トッテナムのCB陣はこの縦パスを全く咎める気配がなく、簡単にポストを許すことに。バーンリーはこのポストをきっかけに左右に動かしながら敵陣に入っていく。

 トッテナムはむしろ縦に速い攻撃の鋭さで勝負。サイドで人を釣り出しながら連鎖的に背後を狙うアクションで高い位置からのプレスを狙うバーンリーの背後を狙っていく。

 前半の途中までは優位に試合を進めたバーンリーだが、30分以降はトッテナムの保持の機会が徐々に増えていく。すると先制点はセットプレー。ファン・デ・フェンの二次攻撃から先制点を奪う。

 だが、この先制点で波に乗れないのが今のトッテナム。ポゼッションの雑さからバーンリーに攻めの機会を明け渡すと、クロスからトゥアンゼベにゴールを許す。保持でのミスもクロス対応におけるCBの雑さも昨今のトッテナムの目につく部分である。

 後半、先にペースを握ったのはバーンリー。左サイドからダンソの周辺をフリーランで蹂躙。トッテナムはCB陣が延々と芋づる式に背中を取られ続け、潰すきっかけを全く掴むことができない。

 ただ、CBが不安定なのはバーンリーも同じ。1枚のターゲットにボックス内で平気にヘディングを許してしまうなど守備に回れば危うい一面があった。

 先に不安の爆弾が爆発したのはトッテナム。ロメロが横パスで簡単にすれ違いを許すと、そこからの横断で今度はダンソが振り回されてしまい失点。2人のCBが明け渡したスペースをフォスターが仕留めてリードを奪う。

 ロメロはスコアリングの方で意地を見せる90分の追加点を決めては見せたものの反撃はここまで。ターフ・ムーアでの綱渡りの1ポイントは希望というよりも苦しみを象徴するもののように感じる90分だった。

ひとこと

 トッテナムに苦しいところはいくつもあるけども、特に最近はCB陣の苦しさが目につくなという感じ。ロメロは点をとっているからまぁそれでもいいのかもしれないけども。

試合結果

2026.1.24
プレミアリーグ 第23節
バーンリー 2-2 トッテナム
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:45′. トゥアンゼベ, 77′ フォスター
TOT:38′ ファン・デ・フェン, 90′ ロメロ
主審:ピーター・バンクス

第24節 サンダーランド戦(A)

90分を支配しての完勝

 大黒柱のジャカの不在が響き、前節はウェストハムに敗れたサンダーランド。ジャカの欠場は続く中で今節はホームでバーンリーを迎えての一戦だ。

 ロングボールの応酬の中で徐々にポゼッションを確保するのはサンダーランド。ビルドアップの枚数を調整しながらバーンリーに対して優位を確保。フリーの選手を作りキャリーをして縦に進んでいき、サイドからクロスを入れていく。

 先制点は右サイドから。ズリズリと敵陣で踏ん張るところから深さを作ったブロビーから抜け出したディアラがオウンゴールを誘発。9分でサンダーランドはリードを奪う。

 バーンリーは前からサンダーランドを捕まえにいくが、サンダーランドのプレス回避は安定。前がかりなプレスを左右に揺さぶりながら撃退。得点シーンでは深さを作る決め手となったブロビーのポストはそれ以降も効果的。ジャカがいない分の縦の奥行きを作る働きを見せた。

 非保持でもサンダーランドは順調。バーンリーは右サイドからやや自陣に重めにビルドアップを組み立てていくが、縦にパスを入れてもレシーバーがフリーになれず。ブロックの外に追い出すのがうまく、なかなかバーンリーは有効な縦パスを入れることができない。

 サイドから攻めていこうにも、サンダーランドの守備ブロックのスライドに対してスペースを作ることができず。保持の時間は序盤よりも増えてもなかなか主導権を握ることができなかった。

 順調なサンダーランドは前半のうちに追加点をゲット。ムキエレが右サイドを抜けだすとディアッラが2点目をゲット。リードを広げてハーフタイムを迎える。

 後半、バーンリーはポゼッションから押し込んでいくがサンダーランドは前半と同じく余裕の対応。サイドにボールを追いやりながらインサイドでの安定した跳ね返しでゆったりと試合を進める。

 保持に回ってもブロビーのポストプレーや左サイドのタルビなど個人技を活かした陣地回復が安定。バーンリーに特に苦しめられることなくスムーズに前進する。

 ドリブルが目立ったタルビは72分に追加点をゲット。勝利を確実にする3点目を手にしてファンのボルテージをさらに上げる。

 ホームに舞台を移した今節は残留争い中のバーンリーを全く寄せ付けなかったサンダーランド。90分を支配する完勝で今季のプレミア唯一のホーム無敗を今節もキープすることとなった。

ひとこと

 立ち上がりから最後まで一方的なサンダーランドペースが続いた試合だった。

試合結果

2026.2.2
プレミアリーグ 第24節
サンダーランド 3-0 バーンリー
スタジアム・オブ・ライト
【得点者】
SUN:9′ トゥアンゼベ(OG), 32′ ディアラ, 72′ タルビ
主審:ポール・ティアニー

第25節 ウェストハム戦(H)

逃してはいけない相手を逃す

 ウルブスに続き、徐々に残留の目が薄くなっているバーンリー。すでに引き分けでは効果は薄く、勝ちにいかなければどうにもならない状況。特に今節は残留のボーダーを大きく左右しそうなウェストハムを絶対に止めなくてはいけない試合だ。

 ボールを持つのはウェストハム。バーンリーはウェストハムのバックラインにボールを持たれることは許容。2トップは縦関係の守備で中盤の枚数を合わせることを優先する。

 バーンリーは左サイドからのファストブレイクを狙っていくが、なかなか組織を崩し切るところまでは至らず。ならばとポゼッションに移行し、左サイドで枚数をかけてのポゼッション。ピレスを高い位置においてショートパスでの組み立てを行う。

 しかし、中途半端なポゼッションはウェストハムのファストブレイクの餌食に。サマーフィルの圧倒的な切れ味から13分にウェストハムは先制点を奪う。

 この左サイドの破壊力は段違い。2点目は13分のゴールの13分後。同じく左サイドからサマーフィルとディウフの連携から作ったスペースをクロスでカステジャーノスが仕留めて見せる。

 バーンリーの保持に対してもウェストハムは落ち着いて対応。高い位置をとるピレスに対して、ボーウェンがポジションを下げるなど、リードをきっちりと得ているチームらしく手堅く振る舞っていく。そのため、保持率は高まるバーンリーだったが、なかなか主導権は握れないという状況に。

 バーンリーの空気感が少し変わったのは左サイドに拘らなくなってから。右サイドのハンニバルとエドワーズのコンビネーションも活用するなど、左右に揺さぶりながらのアクションを挟んでいくことでボックス付近に迫っていく。横断で押し下げられるウェストハムだが、保持に回れば特にバーンリーはプレスに来なかったため休むことができる。バーンリーも完全に状況を支配できないままハーフタイムを迎える。

 後半もボールを持つのはバーンリー。ハンニバルを中盤に下ろすことでテンポよくパスワークを敢行。ウェストハムは右サイドのボーウェンのファストブレイクからカウンター重視のスタンスを崩さない。

 3枚交代で流れを変えたいバーンリーだがクリティカルなシュートはなかなか増えず。一方的なシュート数ほどの主導権を感じなかったのが正直なところだった。

 試合はそのまま終了。残留争いを大きく左右する一戦はウェストハムの勝利で幕を閉じた。

ひとこと

 バーンリー、ウェストハムを逃してしまう手痛い一敗となった。

試合結果

2025.2.7
プレミアリーグ 第25節
バーンリー 0-2 ウェストハム
ターフ・ムーア
【得点者】
WHU:13′ サマーフィル, 26′ カステジャーノス
主審:ダレン・イングランド

第26節 クリスタル・パレス戦(A)

悪夢の40分台

 前節はM23ダービーでブライトンを撃破。久々の勝ち点3を手にしたクリスタル・パレス。バーンリーとの試合を制して、一気に降格圏との差をつけたいところだろう。

 試合はパレスがショートパスで動かしながらのスタート。バーンリーは構えて前からのプレスに来ないので、ゆったりとボールを動かしていく時間が流れる。噛み合わせるフォーメーションを採用したバーンリーだったが、前から捕まえにいくような形を意識するというよりは後ろにきっちりと人を余らせる形を作っていた。

 一方のパレスも非保持に回れば中盤に構える形。ボールを持つことができたバーンリーはローランを押し上げて右サイドからずらすアクションを作っていく。

 だが、ブロック崩しに関して先手を取ったのはパレス。中盤で浮いたウォートンからの縦パスを受けたのはホームでの初先発となったストランド=ラーセン。自己紹介と言うべき、滑らかな抜け出しからゴールを生み出す。

 浮いたウォートンは引き続き保持からチャンスを作り出す。一方的な保持でリズムを掴んだパレスが次に崩したのは右サイド。高い位置に出て行ったレルマからのクロスを再びストランド=ラーセンが押し込んでリードを広げる。

 勝ちパターンかと思われたパレスが地獄を見たのが40分台。バーンリーはパレスを押し込んでいくと、ハンニバルとエドワーズのコンビネーションから大きな展開を作り出しつつフィニッシュまで。反撃の狼煙を上げると、ここからリズムのいいポゼッションから一気にパレスを飲み込んでいく。

 パレスはいい形で受けられないとポゼッションも不安定に。中盤でボールをカットしたバーンリーはトランジッションからアンソニーがゴールを決めて追いつく。

 さらにはセットプレーでバーンリーは前半のうちに逆転。ハンフリーズのゴールでセルハースト・パークを沈黙に追い込む。

 後半はポゼッションで押し込んでいくパレスだが、バーンリーの跳ね返しは安定。流石にバーンリーのカウンターは少人数だったため、怖さは少なかったが、大人数でサイドに追い込みながら一斉にすれ違われるなど、変な対応もあった。

 それでも横断しながら決定機を作るパレス。鎌田が迎えた決定機を仕留められなかったのは痛恨。不可解だったのはこのチャンスメイクの主役というべきムニョスをあっさり交代に踏み切ったこと。負傷であるならば仕方ないが、アウトサイドに広げるアクションが抜群に効いていただけに代えてしまう判断はよくわからなかった。

 案の定、横の揺さぶりを効かせることができなくなったパレスはそのままバーンリーに逃げ切りを許すことに。痛恨すぎる逆転負けでブーストをかける機会を失った。

ひとこと

 色々とあまりにも勿体なさ過ぎる負け方だった。

試合結果

2026.2.11
プレミアリーグ 第26節
クリスタル・パレス 2-3 バーンリー
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:17′ 33′ ストランド=ラーセン
BUR:40′ ハンニバル, 44′ アンソニー, 45+3′ レルマ(OG)
主審:ファライ・ハラム

第27節 チェルシー戦(A)

第28節 ブレントフォード戦(H)

第29節 エバートン戦(A)

第30節 ボーンマス戦(H)

第31節 フラム戦(A)

第32節 ブライトン戦(H)

第33節 ノッティンガム・フォレスト戦(A)

第34節 マンチェスター・シティ戦(H)

第35節 リーズ戦(A)

第36節 アストンビラ戦(H)

第37節 アーセナル戦(A)

第38節 ウォルバーハンプトン戦(H)

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