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「Catch up Premier League」~Match week 18~ 2025.12.26-12.28

目次

マンチェスター・ユナイテッド【7位】×ニューカッスル【11位】

奇襲で先手を奪い2ヶ月半ぶりのクリーンシート

 今年、唯一ボクシング・デー当日に組まれたプレミアのカード。マンチェスター・ユナイテッドがオールド・トラフォードにニューカッスルを迎える試合だ。

 放送席によるとウォーミングアップでは異なる形で練習していたようだが、アモリムは奇襲という形で4-4-2を採用。ドルグを右SHに置き、あたかも普段着のフォーメーションができそうな面々で4-4-2を敢行する。ニューカッスルの初期セットはマーフィーをWBに置く5-4-1ベース。おそらくはマンチェスター・ユナイテッドの陣形に噛み合わせるような形の準備をしてきたのだろう。

 そういう意味で外された側だったのはニューカッスル。中央ではCHにプレッシャーをかけていきたいが、背後のマウントが気になってしまいなかなか前に出ていくことができない。逆に保持では後方がバタバタ。3-1-6に変形するのだが、低いところでのミスが出てしまい、リズムを掴むことができない。

 相手にボールを持たせるシーンでは逆にミドルゾーンでのカットからカウンターで敵陣に出ていくケースが増えていくマンチェスター・ユナイテッド。クーニャがカウンターを牽引し、縦に速い攻撃を敢行する。

 流れを作ったマンチェスター・ユナイテッドはセットプレーから先制。ロングスローの二次攻撃としてドルグが見事なミドル。加入後初ゴールを決める。

 以降もペースはマンチェスター・ユナイテッド。ヴォルテマーデにヘヴンがきっちり寄せるあたりは前節にロジャースに好き放題やられた反省を生かしている感がある。

 後半の頭にペースを掴んだのはニューカッスル。マンチェスター・ユナイテッドは前からのプレッシングがあまりハマらず、左右に動かされてガンガンクロスを入れられてしまう展開。

 押し込むニューカッスルにとって想定外だったのはセットプレーでチャンスが少ないこと。ラマースは少し危うい対応もあったが、フィールドプレーヤーでのデュエルではマンチェスター・ユナイテッド側が完勝。数多くの機会を得ながらも先にボールを触ることができない。

 CB色の強いメンバー交代でさらに守りを強めるマンチェスター・ユナイテッド。左右のSHもダロトとドルグという守備的な選手が並んだが、逆に縦に運ぶというシンプルなタスクで反撃に出れていたのは興味深い。

 ただ、CBを増やした分の守備の強度に繋がっていたかは怪しいところ。ニューカッスルの右のハーフスペースなど、人が多いのが裏目に出るようなラインの破られ方をしていた。

 時折、カウンターベースで決定機を迎えながらも最後は受ける展開となったマンチェスター・ユナイテッド。不思議なクローズの采配をしながらも逃げ切りに成功し、10月4日以来のクリーンシートでの勝利を達成した。

ひとこと

 10月のクリーンシートの勝利はサンダーランドとのホームゲーム。タイン・ウェア組とのホームゲームでしかクリーンシートを取れていない。

試合結果

2025.12.26
プレミアリーグ 第18節
マンチェスター・ユナイテッド 1-0 ニューカッスル
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:24‘ ドルグ
主審:アンソニー・テイラー

ノッティンガム・フォレスト【17位】×マンチェスター・シティ【2位】

重たくなった展開をこじ開ける

 アストンビラとともに首位のアーセナルを追走するシティ。連勝の勢いのままに迎えるはシティ・グラウンド。フォレストとのアウェイゲームで年末年始の連戦の幕を上げる。

 序盤からボールを持つのはシティ。フォレストのブロックに対して、ベルナルドやラインデルスが下がりながらボールを動かしていく。フォレストはギブス=ホワイトが中盤に入って5枚でのブロック組みに。

 それでもライン間に差し込んでいくシティ。ハーランドへのラストパスを通すためのルート探しが今日も軸となっていく。ライン間にパスは通されてしまったが、CBのカバーリングでフォレストは対応していく。

 フォレストは左サイドからのハドソン=オドイ→ギブス=ホワイトが決定機を迎える。この形が前半唯一の決定機。ジェズスが体を張って起点を作ることはできてはいたが、ゆったりと押し込む時間でもトランジッションでもなかなかチャンスができない展開に。

 シティはフォレストがボールを持つ時間が長くなることに伴い、トランジッション成分が増加。フォーデンの抜け出しやヌネスの対角などここからラストパスを通すことができればもうゴール!という状況を作る。

 だが、その最後の一歩に立ちはだかったのがフォレストのバックライン。ミレンコヴィッチを中心にことごとくシティのシュートはブロックに。ヴィクトルの手を煩わせる手前でシティのチャンスをシャットアウト。前半はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半はジェズスがサイドに流れる形でのチャンスメイクからスタート。ディアスにあわや2枚目のカードを出させたか?と思うようなプレーから幕を開ける。

 ロベルト・ジョーンズに許しをもらい11人でのプレーが続いたシティはすかさず先制点。ライン間のチェルキからミレンコヴィッチの背中をとったラインデルスが見事な先制ゴールを決める。

 このゴールでリズムを掴んだシティはスピードに乗った攻撃からさらなる得点を狙う。しかし、ラインデルスのバイタルでのロストからカウンターを許すとこの攻撃から失点。ギブス=ホワイトが発動したカウンターはジェズスのクロスをハッチンソンが抑えの効いたハーフボレーでゴールを決める。シティは右サイドのトランジッションの甘さがゴール前まで続いてしまった。

 得点以降はシティの守備のゆるさが目立つ展開に。ジェズスが収める起点として前半以上の働きを見せるなど、フォレストが押し込む場面が出てくるようになる。

 オープン気味に打ち合っていた試合は70分が過ぎたところから少しずつ凪に。試合展開が重たくなったところでシティはセットプレーの二次攻撃から勝ち越し。チェルキのミドルで見事にゴールを撃ち抜いた。

 クローズに成功したシティ。またしても連勝を重ねてアーセナルにプレッシャーをかけた。

ひとこと

 重たい試合をよく動かした。ジャッジはやや幸運だったかもしれないが力のある勝ち方だった。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
ノッティンガム・フォレスト 1-2 マンチェスター・シティ
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:54′ ハッチンソン
Man City:48′ ラインデルス, 83′ チェルキ
主審:ロベルト・ジョーンズ

ウェストハム【18位】×フラム【13位】

あまりにも高いミスの代償

 なかなか順位を上げることができないウェストハム。本拠地には経営体制への不満が溜まっており、試合中には抗議活動も行われているという状況だ。

 そんな難しい状況の中で試合は落ち着いたスタート。互いにバックラインには強気のプレスには出て行かない立ち上がりとなった。ウェストハムは序盤はロングボールも見られたが、この日のトップはボーウェン。高さがないCFのため、左右にボールを動かしながらインサイドにボールをつけることを狙っていく。

 同じくバックラインに対してプレスが出てこないウェストハムに対して、フラムはアンデルセンを司令塔に丁寧に左右に散らしていく。ライン間に差し込むパスに対しては受け手が非常に細かいコントロールをしているのが印象的。少しずつフラムが保持の時間を増やしていく。

 保持の時間を増やしていくフラムに対して、ウェストハムはカウンターからチャンスメイク。右サイドからのファストブレイクでゴールに迫っていく。トップのボーウェンやSBのウォーカー=ピータースから押し下げることで速いクロスを上げていく。

 しかしながら、フラムはボックス内のクロスの跳ね返しが安定。簡単に相手にチャンスを与えないように制御する。試合はスコアレスのままハーフタイムに。

 後半の立ち上がりはフラムにチャンス。アンデルセンの裏へのパスから左サイドからラインブレイク。背後への動きとセットのフィードからウェストハムのバックラインを強襲していく。

 流れを変えたいウェストハムはカラム・ウィルソンを投入して前線を強化。流れを取り戻すと微妙にラインが揃っていないフラムのバックラインに対してハーフスペースの抜け出しからチャンスを作っていく。

 フラムは左右のサイドから突破を狙っていくが、この日のサイドアタックは不発。なかなかボックス内に迫ることはできず。逆に前半のようにウェストハムはファストブレイクからチャンス。カラム・ウィルソンはロングカウンターの先鋒としても非常に優秀さを見せていた。

 ウェストハムがゴールに迫っていく展開の中でまさかの落とし穴。自陣でのスカールズのクリアが空振りしてしまったところを見逃さなかったのはフラムのハリー・ウィルソン。ここからのクロスをヒメネスが仕留めて85分にリードを奪う。

 痛恨のミスをしてしまったウェストハム。帰路につくファンを振り向かせるような同点ゴールを決めることはできず、試合はそのままタイムアップ。アウェイのフラムが降格圏からさらに遠ざかる勝ち点3を積み上げた。

ひとこと

 あまりにも高くついてしまったミスだった。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
ウェストハム 0-1 フラム
ロンドン・スタジアム
【得点者】
FUL:85′ ヒメネス
主審:クリス・カヴァナー

ブレントフォード【12位】×ボーンマス【15位】

この日の主役はシャーデ

 なかなか結果を出すことができないボーンマス。しかし、彼らは自分のスタイルを曲げることはなし。真っ向勝負から高い位置でボールを奪いにいく。ブレントフォードはそんなボーンマスト真っ向から勝負。手前で引きつけるところからのロングボールを入れるアクションで、前線が挟まれない状況からの前進を目指していく。

 ボーンマスのプレスはそこまでハマらず、ペースを掴んだ感があったのはブレントフォード。先制点は前線のマンツーを制したところから。シャーデが相手のマンツーを吹っ飛ばし、フリーになったところでゴールを決める。

 ボーンマスも同じくブレントフォードのマンツーに対して、長いボールで対抗していくがこちらは簡単に跳ね返されてしまいチャンスにならず。攻撃の起点を作ることができずに苦労する展開となった。

 先制点以降もブレントフォードは左右のサイドからボコボコにボーンマスを殴っていく。前線は少しサイドに流れながら起点を作り、特に右サイドを集中的に狙っていく。いつもはロングスローが目立つカヨーデもこの日はオーバーラップから通常のSBらしいチャンスメイクを見せていた。

 ボーンマスも少しずつポゼッションが増えるように。左右に散らすところから少しずつボックス内にクロスを入れていく。しかし、スコアを動かしたのはまたしてもブレントフォード。右サイドに流れたチアゴからのファストブレイクからペドロヴィッチのオウンゴールを誘発。リードを広げた状態でハーフタイムを迎える。

 後半、先にチャンスを得たのはブレントフォード。サイドから押し込むとセットプレーからアイエルがフリーでヘッド。追加点の機会を得る。

 しかし、対するボーンマスもすぐに反撃。左サイドからハーフスペースアタックを敢行するタヴァニアからチャンスメイクする。試合はオープンなトランジッション合戦に突入。そうした中で次の得点を決めたのはブレントフォード。速攻からシャーデがこの日2点目を決める。

 ボーンマスはサイドから押し込みながら積極的なシュートからチャンスを作っていくが、ボックス内ではブレントフォードの体を張った跳ね返しが見事。ブレントフォードのハイプレスに対する押さえ込みこと機能するが、徐々に攻撃の迫力はトーンダウンしていった印象だ。

 そうした中でも75分にセメンヨがゴール。右サイドからのヒメネスの突破からの得点を仕留めてリードを2点に縮める。

 やや揉め事が多く冗長な展開となった終盤戦。しかし、展開が多少荒れてもこの試合の主役は明確にシャーデ。見事な一撃でハットトリックを達成。大勝でボーンマスを圧倒した。

ひとこと

 ちょっとボーンマスはもろ過ぎたかな。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
ブレントフォード 4-1 ボーンマス
G-techコミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:7′ 51′ 90+6′ シャーデ, 39′ ペドロヴィッチ(OG)
BOU:75′ セメンヨ
主審:ピーター・バンクス

リバプール【5位】×ウォルバーハンプトン【20位】

不名誉な新記録を達成

  ついにプレミアからの開幕未勝利記録にならんでしまったウルブス。不名誉な新記録が誕生するかが決まるのはアンフィールド。よりによってプレミア屈指の難所でクオリティを問われることとなってしまう。

 序盤はボールを持ちながらサイドで押し込むシーンもあったウルブス。しかし、しばらくすればボールの保持はリバプールに。ウルブスはサイドから押し下げられてしまい、5-4-1は低い位置に潰されてしまう。

 それでもライン感をコンパクトにキープしようとするウルブス。それに対してリバプールはファン・ダイクとジョーンズの左サイドを使いながらインサイドに縦パスを差し込むところからチャンスを作りにいく。外に立つのはフリンポン。幅を取るところからサイドを抉ってのクロスからシュート機会の創出にチャレンジする。

 しかしながら、きっちりとブロックを組むウルブスに対してはなかなかチャンスを作ることができないリバプール。むしろ、ウルブスにカウンターを撃たせて縦方向に袋小路に追い込んでいくと、そこからボールを奪ってファストブレイクに移行。ヴィルツ、エキティケをスペースのある状態で生かしていくことができれば得点の可能性は見えてきそうだった。

 リバプールがやや有利ではあるが、なかなかその優位を確固たるものにできていなかった前半。その均衡が崩れたのは40分。サイドから抉ったフリンポンの折り返しをグラフェンベルフがミドルで仕留めてゴール。

 さらには1分後に中央をこじ開けるような形で追加点。エキティケがスペースメイクした中央をヴィルツが突撃する形でリードを広げる。ヴィルツは嬉しい初ゴール。あっという間にリバプールはアンフィールドの着火に成功する。

 後半もリバプールがゆったりとポゼッション。ウルブスはこの状況に対抗するようにハイプレスを敢行。高い位置からサイドに押し込んでのボール奪取にトライしていく。

 保持においてもアロコダレへのロングボールを活用する頻度を増加。CFへのポテンシャルを信じるようになったことで少しずつ前に進める機会を得ていく。

 すると、セットプレーからウルブスは1点を返すことに成功。跳ね返りをサンティアゴ・ブエノが押し込んでリードを縮める。以降もサイドからの押し下げに成功した際はクロスからチャンス。リバプールはかなり際どい体勢でのクロスの処理を余儀なくされるシーンが散見された。

 最後はやや押し込まれる場面もあるなど危うい場面もありながら追加点を狙いつつ逃げ切りに成功したリバプール。ウルブスは健闘するも勝ち点奪取には至らず不名誉な記録の更新を達成してしまった。

ひとこと

 前線の体の強さをシンプルに活かす形は個人的には面白いと思う。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
リバプール 2-1 ウォルバーハンプトン
アンフィールド
【得点者】
LIV:41′ グラフェンベルフ, 42′ ヴィルツ
WOL:52′ サンティアゴ・ブエノ
主審:サイモン・フーパー

アーセナル【1位】×ブライトン【9位】

粘るブライトンを落ち着いてクローズ

 レビューはこちら。

 ブライトンはこの試合5バックを採用。カラバオカップ同様に後ろに人をかける布陣を構築する。もっとも重心はそこまで後ろではなく高い位置からボールを奪いにいくのがブライトンの5バック。緊急起用となったライスとルイス=スケリーに対して、詰まらせる形でショートカウンターに移行する。

 アーセナルはマンツー気味に捕まえられたことで移動からアクションを仕掛けていく。主役となったのは列落ちするウーデゴール。スビメンディとともにビルドアップ回避の旗振り役としてテンポを整える。

 同じくハイプレスで相手を捕まえるところからスタートしたアーセナル。ブライトンは前線のラターをターゲットにするが簡単ではない。プレスが落ち着いたところでブライトンはポゼッションから崩しを仕掛けにいくが、ここもなかなかチャンスにはならず。アーセナルの前線の誘導により、ブロックの中にパスを入れることができないまま時間だけが過ぎていく。

 相手のミスに乗じたファストブレイクでは難があった両チームだが定点攻撃のクオリティの差からアーセナルが先制。お馴染みの右サイドのユニット攻撃からウーデゴールのミドルでゴールを決める。

 このゴール以降も右サイドのサカからテンポを握ったアーセナル。リードをキープした状態でハーフタイムを迎える。

 後半、ブライトンはミンテを投入。右サイドで単騎から勝負ができる選手を投入することでチャンスを作りにいく。しかし、ハイプレスからリズムを作ることができないのは前半と同じ。スビメンディとウーデゴールは相変わらず猛威を振るう形でブライトンのプレスを無効化。手立てがない中でのセットプレーからの追加点は両チームにとっては重たいものだった。

 苦しんでいたブライトンを救ったのはわずかな隙間を通したアヤリのシュート。このシュートがポストを叩くと、跳ね返りをゴメスが仕留めて1点差に迫っていく。

 マルティネッリを投入したアーセナルはファストブレイクから追加点を狙っていくが、なかなか速攻を仕留め切ることができず。試合はスコア的には終盤まで緊張感がある展開に。

 しかし、ウルブス戦とは異なり、きっちりと中央をクローズしたアーセナル。71分のミンテの強引な一撃をラヤのファインセーブで凌いだ以外は安定感のある守備でブライトンの跳ね返しに成功。1点差を守り切り勝ち点3を重ねた。

ひとこと

 右サイドから勝ち点獲得のチャンスを繋いだブライトンの粘りは見事だった。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ
第18節
アーセナル 2-1 ブライトン
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:14′ ウーデゴール, 52′ ラター(OG)
BHA:64′ ゴメス
主審:ジョン・ブルックス

バーンリー【19位】×エバートン【10位】

決め手に欠けるスコアレスドロー

 互いにプレッシングは様子見のスタート。バーンリーは3-4-3を採用。エバートンの4-4-2に対して、後方の数的優位からボールを持ちつつチャンスメイク。ショートパスで繋ぎながらチャンスを作っていく。エバートンはサイドに揺さぶるフェーズを咎めようとサイドに圧縮することでポゼッションを咎めていく。

 それでもサイドに振るフェーズを繰り返すバーンリーはホルダーをオープンにするところから前進。サイドにはブロヤもサイドに流れるシーンも。フィニッシャーとして中央に君臨するのではなく、サイドで枚数をかけた崩しに参加する。

 バックラインにプレスに来ないバーンリーに対して、エバートンはじっくりとポゼッション。カラーの異なるSHからチャンスを作っていく。右サイドではディブリングが静的な局面から仕掛け、左サイドではマクニールがオフザボールからロングボールを引き出していく。

 ポゼッションが増えることでバーンリーはファストブレイクが出てくるように。前線3枚からチャンスを作っていく。オープンな展開になればテクニカルさも垣間見えるエバートン。ガーナーのアンカーらしいムーブから見事に前進のきっかけを作っていく。

 間延びしていく展開の中で徐々にプレッシングを解禁していく両チーム。ハイプレスに対して返す刀でロングボールを増やしていく。ハーフタイムを迎える頃にはかなり速い展開に試合は変化していた。

 後半も前半と同じ流れをキープしての展開。序盤からバタバタしている中でどう流れを制御するかというところが勝負の分かれ目という立ち上がりとなった。

 手応えが見えたのはバーンリー。右サイドからラインを破りながらのクロスという形からチャンスメイク。受け続けてしまった感があったエバートンは少しずつラインを上げることで対応する。

 強度を上げたプレスを敢行したエバートンはそのままショートカウンターに移行する。今度は防御側に回ったバーンリーはGKのドゥブラーフカのファインセーブでなんとかピンチを凌いでいく。

 ポゼッションで再び押し込んでいくバーンリー。サイドからの押し下げてミドルからゴールを狙っていく。エバートンは前線にボールを運ぶ機会が限られているが、敵陣まで運べたボックス内での空中戦で優位を保っており、可能性を感じる攻撃を展開する。

 しかし、試合はそのまま終了。スコアレスドローのまま勝ち点1を分け合うこととなった。

ひとこと

 引き分けが妥当。なかなか勝ち切るのは難しいかなという両軍だった。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
バーンリー 0-0 エバートン
ターフ・ムーア
主審:クレイグ・ポーソン

チェルシー【4位】×アストンビラ【3位】

交代選手の勢いでスタンフォード・ブリッジを制圧

 ここまで混戦と謳われていたプレミアだが、ここにきて3位と4位の間には断絶が生まれつつある。今節はそんな断絶の淵にいる両チームによる対戦。チェルシーにとってはアストンビラを引き摺り下ろすきっかけにしたい試合だ。

 基本的には構える形になったのはビラ。バックラインにはプレスをかけずに中盤のケアを優先。SHからプレスを強めるきっかけを作っていく。チェルシーはSBの高さを調節しながら2-3と3-2を行ったり来たり。詰まりそうになったら強引にインサイドにつけるよりもサイドのネトとガルナチョにボールをつけることでWGに託した攻略にシフトする。

 ネトとガルナチョにボールが入ったらきっちりとクロスに入っていく選手を用意するのがチェルシーのいいところ。シンプルなクロスに枚数をかける形でアストンビラのボックス内を狙っていく。

 ビラはなかなかボールの取り所がなく苦戦。ハイプレスに対して外切りするガルナチョの背後を狙って回避することもあったが、そこからのスピードアップができず。より直線的なトランジッションでもロジャーズがジェームズが止められてしまい苦しい展開が続く。

 明らかに機会で優位だったチェルシーはビラを前半シュートなしで完封。さらにはセットプレーからの見事な先制点でこじ開けることに成功する。

 後半はハンド疑惑でスタート。左サイドからのクロスに対してマートセンがハンドを犯してしまったかと思われたが、これはお咎めなし。アストンビラは事なきを得る。

 左右のサイドから順調にアタックを仕掛けていくチェルシー。アストンビラはなんとか耐えながらチャンスを伺っていく。ファストブレイクから単発でカマラが決定機を迎えるが、仕留めることはできず。

 そうしたアストンビラが苦しくなっている展開を変えるのは交代選手。ワトキンスが前線に入ったところから一気に主導権はアストンビラに。ミドルプレスから流れるようなカウンターで同点に。オナナのカットから見事な速攻を仕留めたのは交代したばかりのワトキンス。試合は振り出しに戻す。

 以降も交代選手が前線の巻き直しをすることができないチェルシー。サイドから押し込むところまではいくが、逆にカウンターからあわやというシーンを迎えるように。

 すると、セットプレーからワトキンスがこの日2点目のゴールをゲット。交代から一気に流れを変えたアストンビラはスタンフォード・ブリッジでも止まらず。アストンビラが連勝を重ねて次節首位との一戦に弾みをつけた。

ひとこと

 まさに勢いに乗っているチームという勝ち方。背中を向けたチームは是が非でも仕留める。

試合結果

2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
チェルシー 1-2 アストンビラ
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:37′ ペドロ
AVL:63′ 84′ ワトキンス
主審:スチュアート・アットウェル

サンダーランド【6位】×リーズ【16位】

交互に巡るチャンスを活かせず

 AFCONにより甚大なダメージを受けているスカッドで年末年始の過密日程にチャレンジ中のサンダーランド。今節は同じく昇格組のリーズとのホームゲームに挑む。

 早々にチャンスを迎えたのはサンダーランド。セットプレーからリーズのDFを強襲する。非保持においてもCBを強引に捕まえないリーズに対して、サンダーランドは2CF脇のジャカから前進。サイドからのスピードアップで一気に敵陣に入り込んでいく。

 一方のリーズもポゼッションから対抗。3バックという数的優位を生かしながら、後方でボールを動かしてフリーの選手を作る。フリーの選手を作ったらサイドから一気に加速。アーロンソンやオカフォーのスピードをキャルバート=ルーウィンのロングボールと組み合わせることで加速していく。

 一進一退の攻防から先制したのはサンダーランド。ロングスローの二次攻撃からアディングラが角度のあるところからゴール。ボーグルの内側を通すまで我慢したジャカが秀逸。見事なゴールのお膳立てだった。

 リーズはロドンの負傷交代により、田中を投入しての4バックに強制的にフォーメーション変更を強いられる。この変更が逆に試合を動かすきっかけに。前からの積極的なプレスからテンポを掴んでいく。

 ビルドアップにおいてもGKを最終ラインに絡める3枚での組み立てでロングボールを入れていくと、数的優位の中盤でセカンドボールを回収。そこからの加速で縦に素早く進んでいく。

 失点以降は主導権を握ったのはリーズ。後半もその流れをキープ。浮いた中盤から大きな展開を見せると、そこからアーロンソン→キャルバート=ルーウィンという形で同点。早々に追いついて見せる。

 ハイプレスで出ていこうという姿勢は見えるサンダーランドだが、この時間帯はリーズの勢いに押されてしまう格好。前進してからの決定機で引き続きチャンスを作っていく。保持では大外のグズムンドソンも含めて多様な選択肢。ライン間や背後も組み合わせながら積極的にチャンスを作っていく。

 何とかこの苦しい時間を耐えきったサンダーランド。80分からは逆にリーズを押し込みながらチャンスを探っていくが、こじ開けることはできない。

 試合はそのまま終了。後半に順番にめぐってきたチャンスを生かすことはできず。試合は引き分けで勝ち点1を分け合うという結果となった。

ひとこと

 リーズ、後半頭からの猛攻はすさまじいものがあった。

試合結果

2025.12.28
プレミアリーグ 第18節
サンダーランド 1-1 リーズ
スタジアム・オブ・ライト
【得点者】
SUN:28′ アディングラ
LEE:47′ キャルバート=ルーウィン
主審:トニー・ハリントン

クリスタル・パレス【8位】×トッテナム【14位】

敵地で連敗ストップ

 ここに来て連敗と混戦模様の中位から一歩後退する羽目になっているトッテナム。一刻も早く欧州カップ戦出場争いに戻るために、ここは勝利が必須と言えるだろう。

 序盤からポゼッションで展開を掴んだのはクリスタル・パレス。前から捕まえにいくトッテナムに対して、スペースができた中盤にマテタを下ろして加速。敵陣に鋭く入り込んでいく。しかしながら、敵陣に入り込んだ後、もしくはその過程においてのプレーが非常に雑だったのがこの日のパレス。そのため、クリーンなシュートまでは持っていくことができなかった。

 一方のトッテナムはパレスのハイプレスに苦戦。マンツー気味に出てくるパレスに対してつなぎの活路を見出すことができず。パレスはポゼッションとハイプレスの両面からチャンスメイクに成功。マテタの反転からの加速でチャンスを迎えるなど、少しずつ有効打が。ボックスでの競り合いになればトッテナムのDFに対して優位が取れることもあるパレスはゴールにだんだんと迫っていく手応えを手にしていく。

 ただ、トッテナムはクロスからワンタッチで抜け出したリシャルリソンがネットを揺らす。しかし、これはオフサイド。ようやくひっくり返したプレーからゴールを掴むことはできなかった。

 前半は攻め続けていたパレスだったが、時間の経過とともに試合への握力が低下。トッテナムは縦に速い攻撃の機会を掴んで押し返すと、前半終了間際にセットプレーから先制。グレイのゴールでトッテナムが先行する。

 後半、パレスはボール保持からスタート。主導権を取り戻していくための試みを行う。左サイドから深い位置での侵入からチャンスを作っていく。だが、この日の精度不足感はここでも。なかなかボックス内に正確なパスを入れることができない。

 それでもハイプレスが機能したことでパレスはチャンス。高い位置からボールを奪いにいく。押し込んだところからはセットプレーで決定機。ラクロワ、グレイと立て続けに攻め上がったCBからチャンスを作っていく。

 だが、ネットを揺らせずにいるとトッテナムは5バックにシフト。もう一度パレスにボールを持たせることを許容しながら自陣を固めていく。

 目論見通りのクローズに成功したトッテナム。見事にセットプレーの1点を守り切って、連敗を止める勝利を敵地で手にすることとなった。

ひとこと

 なかなか難儀な展開の中で見事チャンスをものしたトッテナムだった。

試合結果

2025.12.28
プレミアリーグ 第18節
クリスタル・パレス 0-1 トッテナム
セルハースト・パーク
【得点者】
TOT:42′ グレイ
主審:ジャレット・ジレット

今節のベストイレブン

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