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「Catch up Premier League」~Match week 31~ 2026.2.18,3.20-3.22

目次

ウォルバーハンプトン【20位】×アーセナル【1位】

部分的なエミレーツの再現を許す

 レビューはこちら。

 カラバオカップ決勝開催に伴い、第31節唯一の先行開催となったこの試合。序盤からボールを持つのはアーセナル。左サイドから急襲を仕掛けると、ライスのクロスに合わせる形でサカが先制ゴールをゲット。サンダーランド戦でスビメンディにミドルのスペースを作ったトロサールよろしく、細やかなマルティネッリのスペースメイクとサカの逆サイドからの飛び込みが光ったシーンだった。

 リードをしたアーセナルはその後も支配的に試合を進める。大外からの堅実な攻撃と高い位置からのボール奪取でウルブスのボール保持のターンをひたすら阻害していく。

 ウルブスはアンヘル・ゴメスの交代に伴い、アロコダレを前線に投入。これでロングボールを解禁し、プレスの位置もやや高くキープしていく。

 アーセナルはダイレクトに背後を狙う選択肢もあったが、サイドを使って丁寧な押し下げ。ウルブスのスペースを埋める動きが間に合ってしまったこともあり、チャンスを作れる感じではなかったが、ウルブスは押し返せる空気感もなかったので試合は停滞することに。

 ウルブスは前半終盤にはシュートを打つところまで辿り着くが、明確にリズムを取り返したわけではなく好機を作るのに苦戦。アーセナルのリードでハーフタイムを迎える。

 後半、ウルブスはアームストロングを前に出す形でハイプレスを敢行。アーセナルの後方のユニットにプレッシャーをかけていく。アーセナルはギョケレシュへのロングボールで逃げ道を探すが、2列目との接続がうまく行かずファストブレイクでの攻略は叶わず。

 右サイドからの攻撃で有効打が出てきたウルブスだが、スコアを動かしたのはアーセナル。左サイドでモスケラの動きを利用したインカピエがボックス内に侵入。そのままゴールを生み出して見せた。

 しかし、直後にセットプレーからウルブスは追撃。ウーゴ・ブエノのミドルから再び試合は1点差となる。

 押し込む機会は増えるウルブスだったが、サイドの守備はアーセナルが埋めるスピードが早くチャンスを作れない。対するアーセナルも前線のクオリティが乏しく、ファストブレイクもポゼッションでの時間潰しも中途半端。ウルブスの攻撃を受ける機会を減らすことができない。

 問題なく跳ね返していたアーセナルだが、後半ATにラヤとガブリエウの連携ミスからエドジーにゴールを決められて同点。エミレーツでの再現を部分的に許し、痛恨の勝ち点ロスをしてしまうこととなった。

ひとこと

 後半のゲームコントロールがうまく行かなかったことがミスを呼び込んでしまった感があった。

試合結果

2026.2.18
プレミアリーグ
第31節
ウォルバーハンプトン 2-2 アーセナル
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:61′ ウーゴ・ブエノ, 90+4′ エドジー
ARS:5′ サカ, 56′ インカピエ
主審:ポール・ティアニー

ボーンマス【10位】×マンチェスター・ユナイテッド【3位】

気持ちいい再調整期間への突入はできず

 CL出場権争いでは一歩前に出た感があるマンチェスター・ユナイテッド。ここから3週間ある次の試合までの期間を気持ちよく過ごせるように、この試合に勝って終盤戦に向けた再調整を行いたいところだろう。

 ともに4-4-2ベースの戦いとなったこの試合。保持で変化をつけてきたのはユナイテッド。ダロト、ディアロといった右サイドの面々がインサイドに入ったり、ブルーノが3人目の中盤として振る舞ったりなど、陣形に変化をつけながらチャンスを狙っていく。

 中央ではクーニャが背負った状態からの反転。こちらは「外れない」前提で動かすことでチャンスを作るパターンでもある。

 ボーンマスはファストブレイクにフォーカス。ライアンからエヴァニウソンへのラストパスが惜しくも通らないシーンなど、得点に迫る場面を作り出していく。

 ユナイテッドがボールを持つ場面の方が多かった試合ではあるが、徐々にボーンマスは奪う位置が高くなるように。ファストブレイクからのチャンスの頻度を増やしていく。

 ユナイテッドはロングボールを入れながらプレスを回避。流れを引き戻してコンスタントにシュートを重ねていく。ボーンマスは逆にショートパスを増やすことで縦パスの動線を作る。ユナイテッドは出ていってすれ違われるシーンを作られるなど、少しずつ怪しさが出てきた。

 しかし、決定的なチャンスを作ったのはユナイテッド。右サイドの縦関係を作ったところからの35分のブルーノの決定機は、両チームを通して前半最大のチャンスだったと言えるだろう。

 後半も前半と地続きの展開。交互にボールを持ちながら敵陣での解決策を図っていく流れに。互いにジリっと前に出ていくが、ゴール前での違いを作れないまま時間が過ぎていく。ややSBの攻撃参加が増えてきたボーンマスの方が手応えがあった時間かもしれない。

 だが、決定的な機会を作ったのはユナイテッド。ヒメネスとの入れ替わりでボックスに入ったクーニャがPKを獲得。引きの映像でも「どう見ても引っ張った」とわかる明確なPKでユナイテッドが先制に成功する。

 このゴールで勢いに乗ったユナイテッド。ブルーノを軸に左右に散らしながら攻撃を作っていく。ディアロの仕掛けからの接触はこの日2回目のPKかと思われたが、主審の判定はノーファウル。このピンチを凌いだボーンマスは、そのままのカウンターからクリスティが同点ゴールを奪う。

 だが、セットプレーから再びリードを奪ったユナイテッド。ニアで変化したCKに対応できず、ヒルがオウンゴールを献上してしまう。

 これで試合をコントロールできるかと思ったが、最近よく見るゴール前のホールディングでユナイテッドがPKを献上。マグワイアが三重罰を受けてしまう。このPKをボーンマスが決め、試合は再び振り出しに。

 終盤の数的不均衡の影響はあまり見られなかったこの試合。ユナイテッドとしては、なんとか勝ち点1で凌いだ展開となってしまった。

ひとこと

 思わずCBは手が出ちゃうんだろうな。

試合結果

2026.3.20
プレミアリーグ 第31節
ボーンマス 2-2 マンチェスター・ユナイテッド
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
BOU:67′ クリスティ, 81′(PK) クルーピ
Man Utd:61′(PK) ブルーノ・フェルナンデス, 71′ ヒル(OG)
主審:スチュアート・アットウェル

ブライトン【12位】×リバプール【5位】

つまづきに付き合ってしまうリバプール

 序盤からボールを持つのはリバプール。大きく左右に動かしながらブライトンの高い位置に出ていくプレスを剥がしにいく。サイドにボールをつけることに成功したリバプールは右サイドのフリンポンからボックス内に侵入。しかしながらクロスへの入り方など、アタッキングサードの攻略のフィーリングは合わず。なかなかチャンスには至らない。

 一方のブライトンはあまりボールを持つ機会がない展開。それでも限られた機会で前進すると、シンプルな左右のクロスから先制。あっさりと空中戦を制したウェルベックが先制ゴールを決める。リバプールは特に崩された様子はなかったものの、簡単に競り負けてしまうのが気になるところだった。

 この場面以降もクロス対応に苦戦するリバプールのDF陣。シンプルなファークロスに対応しきれない状況が続く。保持においてもなかなか前進のメカニズムを掴めず。それでも相手のバックパスの隙を突いたケルケズが、チャンスの少ない状況からゴールを決める。

 それでも主導権はブライトンから動かず。ポジションの自由度を上げて右サイドでポゼッションの質を高めつつ、左サイドはシンプルにミンテで殴る形。左サイドの方がシンプルな分、フリンポンとミンテのフィジカル差を活かすことができているように見えた。リバプールはゴールをきっかけに保持の安定感を高めることができない。

 後半も優位を取ったのはブライトン。左サイドのミンテを起点として相手を振り回すことができる。リバプールのボックス内の守備の質もなかなか上がらず、危ういクロス対応が続くことになる。

 ファーサイドへのシンプルなクロスからブライトンは勝ち越しに成功。前線に飛び出したヒンシェルウッドがファン・ダイクを出し抜くことに成功し、折り返しからウェルベックがこの日2得点目のゴールを決める。

 追いかける展開になったリバプールは選手交代からファイアーフォーメーションを起動。カーティスをSBに回す采配で攻撃の枚数を増やしていく。しかし、ミンテがいるサイドの守備強度を落としてしまう形にもなった。ママルダシュヴィリが度重なるピンチを防いだことは、この試合の好材料と言えるだろう。

 ミンテから左サイドの突破役を引き継いだ三笘はジョーカーとしての役割を存分に発揮。さらにブーストをかけてゴールに迫るブライトンに対して、リバプールは反撃することができず。試合はブライトンの勝利で幕を閉じた。

ひとこと

 リバプール、上位との勝ち点差を縮めるチャンスをみすみす逃してしまった。

試合結果

2026.3.21
プレミアリーグ 第31節
ブライトン 2-1 リバプール
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:14′ 56′ ウェルベック
LIV:30′ ケルケズ
主審:ダレン・イングランド

フラム【11位】×バーンリー【19位】

保持に出る圧力には明確な差が

 奮闘しているのはわかるのだが、なかなか勝ち点を積み上げるペースが上がってこないバーンリー。見えてきたのは残留ラインではなく、大きくなってきたウルブスの影である。

 バーンリーは気迫のハイプレスを敢行。高い位置から相手のバックラインを狭い方向に閉じ込めていく。フラムは非常に落ち着いた対応を見せたと言っていいだろう。イウォビのサリーから相手のプレスを外すことでギャップを作っていく。フラムのプレス回避はあくまで外に広げながら。幅を使ってバーンリーのサイド誘導を徐々に外していく。

 バーンリーはフレミングへのロングボールから気軽に陣地回復。今節もアンソニーはシュート意識が高く、前線は強引にでもゴールをこじ開けにいく格好だ。

 時間の経過とともに優勢となってきたのはフラム。CKからの二次攻撃など、セットプレーからのチャンス拡大を狙っていく。幅の広い攻撃を使いながらボックス内に侵入。大外のロビンソンは久々に持ち味を出しやすい展開だった。

 保持ベースでフラムが主導権を握った中盤戦だが、そこからバーンリーは保持でテンポを奪い返しにいく。タコ殴りだった20分台はやや苦しかったが、前半終盤は保持でリカバリー。試合は膠着状態のままスコアレスでハーフタイムを迎えることとなった。

 後半、勢いのある入りを見せたのはホームのフラム。インサイドへの差し込みからサイドへの展開で徐々に敵陣に入っていく。序盤は外が多かったが、後半はインサイドもインパクトのある働きを見せることに成功。ゴリゴリと敵陣に侵入していったキングの躍動は、個人的には久しぶりに映った。

 ウォード=プラウズのFKなど、わずかなチャンスからゴールを狙っていくムーブもあったが、なかなか苦しいバーンリー。それでも千載一遇のチャンスをゲット。見事な右への横断から崩し切ることに成功する。フォスターのクロスからフレミングがシュートを仕留める。

 追いかけることになったフラムは左サイドを入れ替え。前半よりもワンランクゴールに迫るアプローチがこれ以降できるように。ギリギリの対応が増えてきたバーンリー。最後のところをこじ開けたのはカットインからのウィルソン。今季は何度もクオリティを見せてきた8番の一撃で、ついに試合をひっくり返す。

 もう1回根性を出して運んでいくバーンリーだが、有力なのはカウンターのフラム。縦に速い攻撃からさらなる得点の可能性を探る。決定打となったのは後半終了間際。ヒメネスのPKで試合は完全に決着。少しでも残留ボーダーに近づきたかったバーンリーだったが、完全にフラムに試合を持っていかれてしまった。

ひとこと

 そろそろ勝ち点差で並ばれる可能性もあるバーンリーだった。

試合結果

2026.3.21
プレミアリーグ 第31節
フラム 3-1 バーンリー
クレイヴン・コテージ
【得点者】
FUL:67′ キング, 73′ ウィルソン, 90+5′(PK) ヒメネス
BUR:60′ フレミング
主審:クリス・カヴァナー

エバートン【8位】×チェルシー【6位】

大暴れのベトを止めることができず

 CLからの撤退が決まり、ここから来季のCLに向けての戦いが始まるチェルシー。この試合以降の話になるが、日程の緩和とともに停滞気味なリーグ戦の成績を改善させていきたいところだろう。

 序盤は互いにゆったりとボールを持ちながら、なかなかどちらのものとも言えない試合。力関係で言えば本来はなかなか繋げてほしいチェルシーの、不安定なミドルサードの出来が気になったところ。

 エバートンは撤退ではなく前からの守備の継続を選択。その結果、サンチェスのビルドアップミスからさらにリズムを崩したチェルシーは自陣からミスを連発。ショートカウンターを食らいながら危うい場面を迎えることになる。

 保持でもベトにボールを当ててのセカンド回収が機能するエバートン。保持でも非保持でもチェルシーを食うような試合運びを見せる。

 前半の中盤に徐々にパーマーやネトへの縦パスが入るようにはなったチェルシーだが、前の面々の攻撃のばらけ方は引き続き。押し込む状況まではいったが、そこから先に進めない。

 チェルシーの辛いところは、非保持でエバートンに持たせてしまうとリセットがかかってしまうこと。自陣まで確実に繋がれるシーンも少なくないため、押し込み続けての攻略がなかなかできない。前から基準を見つけて後方が連動し、圧力を高めることができない守備が続く。

 その最たるシーンが失点シーン。前から逃され、中盤を通され、最終ラインを破られるというニューカッスル戦の焼き直しのような形であっさりと先制点を献上する。

 セットプレーからは得点のチャンスがあったチェルシーだが、ここはピックフォードが体を張ったファインセーブ。アーセナル戦の飛び出しからの失点をカバーするようなスーパーセーブを見せる。

 リードを許して迎えた後半、チェルシーはガルナチョを投入。幅を使った攻撃から深い位置を取っていくように。ハーフスペースを取った後にどうするかという課題はあるものの、押し下げは安定感が出た立ち上がり。

 しかし、この日のチェルシーの攻めは判然とせず。再び中央フォーカスで強引につっかけてはミスを繰り返す。エバートンはファストブレイクにフォーカスし、左右のサイドからトランジッションでゴールに向かっていく。

 ロストからおかしな状況に向かっていくチェルシー。エバートンはパスミスを咎めたガーナーから一気に前進。そのままゴールまで突き進む相手をCBもサンチェスも咎められなかった。

 さらにそのベトはロングボールから3点目をアシスト。この試合3つ目の得点関与で間違いなくMOM級の働きを見せた。

 チェルシーは2点目と3点目の間に投入されたエステヴァンによってサイドからの攻め筋を回復させるが焼け石に水。重くのしかかった3つの失点を跳ね返す力は残っておらず、試合はホームチームの完勝で幕を閉じた。

ひとこと

 ずっと変な低調さを引きずっていたチェルシー。ベトは今季ベストパフォーマンスと言ってもいいだろう。

試合結果

2026.3.21
プレミアリーグ 第31節
エバートン 3-0 チェルシー
ヒル・ディッキンソン・スタジアム
【得点者】
EVE:33′ 62′ ベト, 76′ エンジアイ
主審:サム・バロット

リーズ【15位】×ブレントフォード【7位】

またも粘り強い1ポイント

 ウェストハム、フォレストという後続のチームは徐々に上向き。それでも引き分けが続きながら踏ん張っているリーズはアドバンテージをキープ。勝った方がいいのは間違いないが、引き分けの方が負けよりもいいのも確かで、最近の彼らはこれを地でいくチームという感じである。

 ともに3バックがベースとなったこの試合。フォーメーションは守備側が噛み合わせる形で前から合わせにいく。そうした中で先にジリジリと前に進んでいったのはブレントフォード。CFのチアゴを中心に徐々に前に進んでいく。

 一方のリーズも長いボールを軸に前進。すっかりお馴染みになったキャルバート=ルーウィン付近にまとわりつく形でロングボールから抜け出しを狙うボーグルは今日も健在。体を当てながら地味にボールを収めて裏に走ると、そこからチャンスを作りにいく。

 このアバウトなロングボールを起点に前進を狙っていくリーズが徐々にポゼッションをリカバリー。一方のブレントフォードはカウンターベース。左サイドからルイス=ポッターがドリブルでの陣地回復を狙っていくが、リーズのDF陣も体を当てて簡単に前に進むことを許さない。

 一進一退の肉弾戦は守備側が基本的には優位。攻撃側の加速に対しても根性で食らいつきながら防衛する。アーロンソンの抜け出しに対してついていったカヨーデもその1人である。

 後半も流れに大きな変化はなし。肉弾戦ベースで主導権がどちらにあるか見えにくく、守備側の準備が攻撃側の圧力を上回っていくという流れが続いていく。

 前半はボーグルの推進力が上回る展開ではあったが、後半はカヨーデが抜け出しからクロスまで持ち込む。なかなかチャンスが生まれない展開の中で、両軍のRWBはそれなりに存在感を見せたと言ってもいいだろう。

 流れを変えたリーズは田中とオカフォーを投入。8試合ぶりのリーグ戦出場となった田中は早々にミドルでアクセントとなる攻撃を見せるなど存在感を披露する。

 この交代を皮切りに攻める主導権はリーズに移行した感がある試合に。一方的に攻めながらブレントフォードの陣内に切り込んでいく。

 なかなか陣地回復ができないブレントフォードだったが、最後の防衛ラインであるゴールは割らせずに守り切ることに成功。どちらのチームも得点を生み出すことができないままスコアレスドローとなった。

ひとこと

 リーズ、これで3試合連続のスコアレスドロー。消耗戦に持ち込んでもぎ取るという直近のパターンを踏襲した試合だった。

試合結果

2026.3.21
プレミアリーグ 第31節
リーズ 0-0 ブレントフォード
エランド・ロード
主審:ジャレット・ジレット

ニューカッスル【9位】×サンダーランド【13位】

最悪の相手が立ち塞がる

 日曜のプレミアは昼下がりのタイン・ウェア・ダービーから開幕。ニューカッスルにとっては勝利すれば奇跡の逆転CL出場権も視野に入る重要な一戦となる。

 序盤から互いの強度を活かすチャンスメイクが光る展開。ニューカッスルが左サイドからのクロスでエランガが早々に決定機を迎える。サンダーランドは返す刀でブロビーがズリズリと相手を引き下げながらの反転で抜け出し、ゴールに迫るもファウルの判定に。それでも勢いの良さを感じる両チームだった。

 しかし、先制点は意外な形から。オニエンが自陣からのビルドアップで、がっちりとヴォルテマーデに捕まっているジャカに対してパスをつけて自滅。直前のプレーでエルボーリがギリギリで許されたのを忘れたかのような軽率なミスを犯す。このミスをゴードンが仕留めてニューカッスルが試合を動かす。

 以降もハイプレスから隙を狙っていくニューカッスル。サンダーランドはハイプレスで入れ替わられてしまうこともあり、ニューカッスルに速攻のチャンスを与えてしまうケースも。となるとプレスの位置が下がってしまい、陣地回復におけるブロビーの負荷が上がってしまう流れだった。もっとも、ブロビーは十分にやりあえていそうではあったが。

 ニューカッスルもまた効率的に前進。ヴォルテマーデを高い位置に置いて縦パスの起点にすることでチャンスメイク。ゴールに迫るが、追加点を得るところまでは辿り着かなかった。

 迎えた後半、いきなり圧力を高めたのはサンダーランド。高い位置に出ていき、左右からクロスを入れて勝負を仕掛けていく。

 ボットマンの負傷に伴うインターバルが開いたことで少し流れは止まったかに思えたが、変化はなし。そのまま勢いに乗ったサンダーランドが同点に。セットプレーからの混戦をタルビが仕留めて追いつく。

 絶対勝利が欲しいニューカッスルは攻勢をかけたいところだが、選手交代を含めてギアがなかなか上がらない。そんな宿敵をよそにサンダーランドは後半アディショナルタイムにブロビーが勝ち越しに成功。きっちりと収める役割を果たし続けたストライカーが土壇場でライバルに悪夢を見せる。

 CL出場権を狙うための浮上のチャンスをライバルに踏みにじられたニューカッスル。最悪の形でブレーキがかかってしまった。

ひとこと

 よりによってこの相手に・・というニューカッスルだった。

試合結果

2026.3.22
プレミアリーグ 第31節
ニューカッスル 1-2 サンダーランド
セント・ジェームズ・スタジアム
【得点者】
NEW:10′ ゴードン
SUN:57′ タルビ, 90′ ブロビー
主審:アンソニー・テイラー

アストンビラ【4位】×ウェストハム【18位】

流れを覆し地力を見せる

 混沌としてきたCL出場権争いと残留争い。ホームチームは前者、アウェイチームは後者において重要な鍵を握る存在と化している。

 積極的にハイプレスに出ていく姿勢を見せたのはアウェイのウェストハム。前からアストンビラを捕まえにいくが、アストンビラは問題なく対処できていた印象。外循環から背後を取ることで一気に敵陣に入っていく。派生するセットプレーも含めてアストンビラには十分なチャンスがあった。

 立ち上がりから得た主導権に乗っかる形でアストンビラは先制点をゲット。マッギンのミドルで二次攻撃を仕留め、そのままリードを奪う。

 反撃に出たいウェストハムは、ミドルブロックを組む4-4-2のアストンビラに対して、ポッツのサリーからCBを左右に広げてギャップを作りにいく。ここをサイドの攻略ルートに組み込みたいウェストハムだが、ラインを下げることに躊躇のないアストンビラに対して、なかなかゆったりとしたリズムからチャンスを作ることができない。

 アストンビラは序盤から効いていた外に逃してサイドからえぐる形が引き続き有力。前節、シティ相手に勝ち点を奪う立役者となったマヴロパノスとハーマンセンは非常に忙しい時間を過ごすこととなった。

 プレスを強めてもひっくり返されるなど、明らかに苦しい展開が目立つウェストハム。アストンビラのリードを覆せないままハーフタイムを迎える。

 後半、ウェストハムは2枚交代を敢行。前4枚の速攻からカウンターを仕留めにいきたいところ。ボーウェンのシュートなど手応えのあるシーンもあったが、全体的な構図をひっくり返すことはできず。アストンビラにもチャンスが増える構図だった。

 速攻から活路を見出したいプランの中で、またしても試合を動かしたのはアストンビラ。ロジャーズが仕留め損ねたシュートをワトキンスが冷静に押し込み、追加点を奪い取る。

 ウェストハムはリカバリーを図っていくが、アストンビラは淀みなく試合を進めることに成功。どの局面でも隙を見せないままクローズし、CL出場権に向けて大きな3ポイントを手にすることとなった。

ひとこと

 直近の試合の勢いが反映されていない地力の違いを感じる内容だった。

試合結果

2026.3.22
プレミアリーグ 第31節
アストンビラ 2-0 ウェストハム
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:15′ マッギン, 68′ ワトキンス
主審:ポール・ティアニー

トッテナム【16位】×ノッティンガム・フォレスト【17位】

ブレイク前に追い込まれる

 今季の残留争いに大きな影響を与えるシックスポインター。CLを失い、ついにリーグ一本に専念するトッテナムにとっては是が非でも負けられない試合となっている。

 メンバー的には3バックが妥当のように見えたトッテナムだが、フォーメーションは4-4-2を選択。守備で相手の陣形に噛み合わせができる形を採用する。

 フォレストはサイドに枚数をかけながら攻撃のきっかけを探っていく。トッテナムはサイドからのカウンター。トランジッション重視のスペンスがいる右サイドと、やや静的な状態でも仕掛けることができるテルがいる左サイドからチャンスを作りにいく。

 さすがにじりっとした緊張感があるシーンの連続となったこの試合。そうした中でも相対的にチャンスがあったのはトッテナムの方だろう。リシャルリソンとソランケの関係からシュートまで持っていこうとするが、ボックス内に入っているミレンコヴィッチを軸にフォレストは相手の攻撃をシャットアウトする。

 それでもフォレストは保持に回ると陣地回復に苦戦。反撃に打って出ることができず、受け身に回る前半となった。

 しかし、先制点はフォレスト。セットプレーからジェズスがワンチャンスをものにしてゴール。HT前にホームスタジアムの観客を沈黙させることに成功する。トッテナムも猛追するが、前半のうちに追いつくことができなかった。

 後半は2枚交代を敢行したトッテナム。サイドの攻撃を強化することでなんとか追いつきにいく。右サイドではロメロが流れの中から積極的な進撃を見せていく。

 だが、後半はフォレストも早々に攻撃で存在感を示す。ウィリアムズがクロスから決定機を迎えるなど主導権を渡さず。左サイドからのクロスをギブス=ホワイトが決めてリードをさらに広げる。

 ボールを持たせながら5バック気味に構える形が増えてくるフォレスト。トッテナムは左右からのクロスを軸に反撃に出ていくが、なかなかボックス内でフリーで受けることができず。時折迎えるシュートチャンスも枠に飛ばすことができない。

 迷えるトッテナムに止めを刺したのはアウォニイ。再三狙っていたファークロスをゴールに結びつけ、試合は完全決着。トッテナムに反撃の一矢も許さなかったフォレストが、残留に大きく前進する勝ち点3を手にした。

ひとこと

 3週間のブレイクをトッテナムはどのように使うのか。注目が集まる。

試合結果

2026.3.22
プレミアリーグ 第31節
トッテナム 0-3 ノッティンガム・フォレスト
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
NFO:45′ ジェズス, 62′ ギブス=ホワイト, 87′ アウォニイ
主審:マイケル・オリバー

今節のベストイレブン

マンチェスター・シティ【位】×クリスタル・パレス【位】

ひとこと

試合結果

2026..
プレミアリーグ 第31節
マンチェスター・シティ – クリスタル・パレス
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:
CRY:
主審:

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