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「Catch up Premier League」~Match week 19~ 2025.12.30-2026.1.1

目次

バーンリー【19位】×ニューカッスル【14位】

もったいない最初と最後

 徐々に安全地帯との距離が開いてきている感がある降格圏の3チーム。バーンリーは久しぶりの勝利を手にすべく、年内最終戦となるターフ・ムーアでのニューカッスル戦に挑む。

 序盤からボールを持つのはニューカッスル。バックラインにプレスをかけることはしないバーンリーに対して、ニューカッスルは左右にボールを動かしながらCBからの組み立てを行っていく。

 試合はニューカッスルの保持がバーンリーの5-4-1をどのように攻略するかを挑む構図。だが、この構図は早々に決着がついてしまった感。左サイドをゴードンの突破力で制したニューカッスルが先制点を奪う。ボックス内を守る宿命を選んだ感があるバーンリーであれば、あっさりとジョエリントンに触られてしまった失点シーンの対応は苦しいものがある。

 直後に生まれたさらなるゴールもバーンリーのボックス内の対応の怪しさが満点というシーン。こぼれたボールを処理しきれず、最後はウィサが押し込んで追加点。10分も経たないうちにニューカッスルはさらなるゴールを奪う。

 2つのゴールがニューカッスルに入ったところで試合の場面は転換。今度はバーンリーがニューカッスルの4-5-1ブロックを攻略するフェーズに突入する。

 跳ね返しの安定感やクリア処理の明確さなどニューカッスルはブロック守備の完成度でバーンリーにお手本を見せたような印象。それでも意地を見せたバーンリーはミドルから生まれたカオスを最後がブロヤのヘディングをローランが叩き込んで1点を返す。

 保持側が常に得点をするというスコア推移となったこの試合。当然どちらもボールを持ちに行く残り時間となったが、その合間に発生する速い展開でWGがシャープさを見せるニューカッスルが優位となった。

 後半は前半の終盤を引きずるスタート。前半よりもクリティカルにシュートチャンスを得る形。ニューカッスルもWGからの加速からチャンスを作っていたが、よりシュートまで持っていくことができたのはバーンリー。サイドからのスピードアップからクロスバーを強襲するシーンを作っていく。

 特にチャンスを多く得ていたのはチャウナ。彼の決定力がもう一歩だけあれば、バーンリーは同点ゴールにありつくことができたはずだ。

 しかしながら、そのチャンスを逃すと終盤は再びペースを握ったのはニューカッスル。サイドアタックからボックス内を狙っていくと、交代で入ったマーフィーが逆サイドからのクロスに詰めて絶好の得点機。だが、これも仕留めることができない。

 終盤まで1点差でもつれた展開はバーンリーにとっては勝ち点を奪う望みが残されるうってつけの流れ。だが、これを自らのミスでフイにしてしまうバーンリー。自陣での連携ミスからギマランイスに無人のゴールに決定的な3点目を決められてしまう。

ひとこと

 粘れていただけに一番初めと一番最後が勿体無い試合だったバーンリーだった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
バーンリー 1-3 ニューカッスル
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:23’ ローラン
NEW:2′ ジョエリントン,7′ ウィサ, 90+3′ ギマランイス
主審:ロベルト・ジョーンズ

チェルシー【5位】×ボーンマス【15位】

前半で止まった乱戦

 なんとか未勝利を脱出したボーンマス。この試合で勝ち切ることができなければ、年内最後の勝利は10月26日ということになってしまう。

 スタンフォード・ブリッジとはいえ関係なく前から捕まえにいくボーンマス。チェルシーは3バックに変形し、グストがインサイドに入り込むいつもの形で応戦する。サイドへのパスルートを問題なく確保することができたチェルシーは大外のアタッカーから勝負。エステヴァンを生かす1on1で仕掛けていく。

 しかし、これはボーンマスがカット。自陣に下がるセメンヨによってエステヴァンに仕掛けるスペースを与えない。

 保持に回った場合にはロングボールから仕掛けていくボーンマス。トランジッションから前に出ていくとロングスローから先制点。ニアでフリックしたところからファー側から絞ってきたブルックスがゴールを決めて早々にリードを奪う。

 しかし、チェルシーはすぐに反撃。右サイドからの攻撃の組み立てに成功するとセメンヨがPK献上。際どい接触であったが主審の選択はPK。このPKをパーマーが仕留めてチェルシーは試合を振り出しに戻す。

 早々に得点が入ったこともあり、試合は行ったり来たりモード。ボーンマスの思い切りのいいハイプレスがカウンターに繋がることもあれば、中盤でのキャリーからチェルシーが押し込むところまで届くケースもあり。敵陣では右のハーフスペースをデラップが抜けて深さを作るなど、マイナスのスペースを作るアクションが見られた。

 すると、この深さを利用する形でチェルシーが勝ち越し。エンソの狙い澄ましたミドルが炸裂でリードを奪う。

 だが、ボーンマスは4分後に再び同点。またしてもロングスローからニアで処理しきれなかったボールをファーでクライファートが押し込むことで逆転。

 以降は両チームのそれぞれのサイドアタックでボックスに迫る形が続く。しかし、これ以上のゴールは生まれず。試合は2-2のドローでハーフタイムを迎える。

 後半も前半と同じくファストブレイク合戦がスタート。行ったり来たり縦に進んでいくところからチャンスを探る。グストにはあわやPK?という場面もあったが、このシーンはお咎めなしとなった。

 終盤はチェルシーが保持を増やしていく展開。攻撃が終わった後もミドルゾーンにおけるカットからの波状攻撃など保持からのテンポを掴み続ける。

 ネトとエステヴァンからの仕掛けてゴールに向かうチェルシーだったが、ネットを揺らすことはできず。試合は痛み分けで勝ち点1を互いに得る結果に終わった。

ひとこと

 序盤の感じだともう少し点が入ってもおかしくない展開だったが。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
チェルシー 2-2 ボーンマス
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
CHE:15′(PK) パーマー, 23′ エンソ
BOU:6′ ブルックス, 27′ クライファート
主審:サム・バロット

ノッティンガム・フォレスト【17位】×エバートン【12位】

受け手に出し手に大活躍のガーナー

 序盤からなかなか相手にプレスに出ていかない立ち上がりの両チーム。CBからボールを動かしていくことで組み立ていくスタートとなった。

 ポゼッションの主導権を握ったのはフォレスト。エバートンは浮いたCBから長いボールを前線に積極的に入れていたので、ボールを比較的早くリリースしてしまっていた。

 フォレストは大きく立ち位置を崩さないままでビルドアップを敢行。CHがやや縦関係になるくらいの変化にとどめながらエバートンの守備の穴を探していく。しかしながら、このビルドアップからの崩しではなかなか穴は見つからず。外からクロスを入れようにもボックス内は堅く、なかなかチャンスを作ることができない。受ける側のエバートンも含めて序盤の15分はチャンスが少ない展開となった。

 しかし、少ないチャンスの中でエバートンは先制ゴールをゲット。左右に流れるバリーから起点を作ると、ハーフスペースに突撃したガーナーが角度のついたところからリードを奪う。

 再びポゼッションからリズムを作っていくフォレスト。しかし、インサイドに入り込むことを許さないエバートンの守備は相変わらず。クリティカルなパスを差し込むことができない。

 一方のエバートンもカウンターでの繋ぎが不安定。縦に進む過程で簡単なパスミスでのロストが見られるなど、こちらも先制後の試合運びは順調とは言えなかった。

 後半も試合はフォレストの保持からスタート。非保持でもハイラインでエバートンの長いボールを奪い取るなど違いを見せていく。右サイドのハッチンソンとウィリアムスのコンビネーションからボックスに突撃。

 前半以上にチャンスになりそうなクロスが入っていく展開となったが、ここで活躍したのはピックフォード。クロスカットや落ち着いたセーブでリードをキープする。

 止まってリズムを整えることができるグリーリッシュが入ったことで不発だったカウンターが少しずつ整ってきたエバートン。道筋を整えたファストブレイクからガーナー→バリーのラインで再びゴールを奪う。

 終盤は再びフォレストがポゼッションで押し込む展開。惜しいシチュエーションを迎えることはできていたが、ボックス内に入り込む選手に決定機が足りず、得点を奪うことができない。

 試合はそのまま終了。受け切るスタンスでリードをキープしたエバートンが3ポイントを手にした。

ひとこと

 ガーナー、出し手に受け手に大活躍だった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
ノッティンガム・フォレスト 0-2 エバートン
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
EVE:19′ ガーナー, 79′ バリー
主審:マイケル・オリバー

ウェストハム【18位】×ブライトン【13位】

要所で流れの悪さを感じるウェストハム

 降格圏にどっぷりとつかってしまい、本拠地のファンのフラストレーションはたまる一方のウェストハム。何とか勝利を収めて上に上がるきっかけをつかみたい状況でホームのブライトン戦を迎える。

 バックラインにはプレスに行かず、4-5-1気味にブロックを構築するウェストハム。ブライトンはウェストハムのSHをつり出しつつ、外を回しながら打開点を探っていく。左サイドにおいては斜めのランからインサイドに入っていく形を作っていくなど、ブライトンの縦パスの狙いどころはとても良かった。

 ウェストハムはやや自陣よりのところで相手の攻撃を受け止めたところからのロングカウンターにフォーカス。前線のカウンタースキルに賭けるプランは10分に先制点という形で結実。ロングカウンターから抜け出したボーウェンがまさしく狙い通りの先制点を手にした。

 ミドルゾーンで相手を受け止めつつ、カウンターという形は先制点も有効。相手にポゼッションを渡しつつ、クリティカルなチャンスはウェストハムが作っていくという形で主導権を握る。

 だが、ひょんなことからあっさりと主導権を失ってしまうのが流れの悪いチーム。1on1でミンテにPKを奪われてしまい、ウェルベックに同点ゴールを決められると、直後にはセットプレーからパケタがホールディングを取られてしまいさらなるPKを献上。2つ目のPKはゴールを逃れたが、とても変な流れの失い方だった。

 PKの連鎖はブライトンにも伝染。ウィルソンのシュートでダンクのハンドが誘発されて、この日3つ目のPKをパケタがゲット。再びウェストハムがリードした状態でハーフタイムを迎える。

 後半、リードしているウェストハムはだらっと前から追うスタート。率直に言ってしまえば、メリハリがなく単に相手にスペースを与えてしまっているように見えた。それでもブライトンは変なひっかけ方からピンチを招くなど、互いにいい入りとは言えない後半の立ち上がりだったといえるだろう。

 だらっとした展開の中で同点に追いついたブライトン。セットプレーでアレオラに体を当てながら飛ばさせずにいる状況を作り、フェルトマンのゴールを演出する。

 引き続き主導権を握ったブライトンは押し下げつつサイドアタックで勝負。左サイドに入った三笘はボックス内に侵入していく動きを見せるなどかなりキレが出てきた印象。見ている側がポジティブになれるコンディションが整ってきた。

 押し込みつつ、GK周辺に人を集めるセットプレーから追加点を狙うブライトン。サマーフィルを投入し、前半とは異なる選手からロングカウンターを狙うウェストハム。異なるプロセスでチャンスを狙った両チームであったが、試合は決着をつかず。ドローのまま幕を閉じることとなった。

ひとこと

 連続PK、後半頭の入りなど少しやや謎が多いウェストハムのパフォーマンスだった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
ウェストハム 2-2 ブライトン
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:10′ ボーウェン, 45+4′(PK) パケタ
BHA:32′(PK) ウェルベック, 61′ フェルトマン
主審:マイケル・サリスベリー

アーセナル【1位】×アストンビラ【3位】

ハイプレス地獄に嵌めてリベンジ達成

 レビューはこちら。

 ともに連勝で迎えた年内最終戦。ビラが勝利すればアーセナルに対して勝ち点で並ぶこととなる。文字通りのシックスポインターだ。

 アストンビラに対してハイプレスでスタートするアーセナル。左サイドに追い込む形でパウ・トーレス不在のビラのバックラインを追い立てていく。

 ビラも抵抗するための術を見つけてしまうのでさる者。右サイドにボールを逃しつつロジャーズとオナナの縦の位置交換から脱出を狙っていく。このオナナが前に出ていく形はアーセナルに見事に刺さった感。メリーノとの機動力の差を使えば、オナナがフリーで持ち運ぶことができてしまうので、ここからビラはファストブレイクでのチャンスを作ることができるように。

 このピンチを守備陣の落ち着いた対応で凌いだアーセナル。保持では3-2-5。ティンバーが1つ前のハーフスペースに入ることで右サイドの攻撃のサポートに入る。

 しかし、インサイドは堅く、右サイドは早めの寄せでチャンスを許さないアストンビラに対して苦戦。左サイドからスポット的にトロサールがクロスを入れることでチャンスを迎えるが、インサイドのギョケレシュがシュートを仕留め切ることができず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半早々にアーセナルは先制点。セットプレーからガブリエウのゴールで先制。アストンビラはチェルシー戦同様にセットプレーでマルティネス周辺を狙われてしまった。

 このゴールで勢いに乗ったアーセナルはハイプレスからリズムを掴んでいく。ミドルゾーンまででボールをカットするようになると、そこから一気に攻撃を加速。ウーデゴールが中央を破る形からスビメンディが追加点を奪う。

 さらには左右のサイドから押し下げていくとトロサールのミドルで追撃。完全に試合を勝利に引き寄せる。

 おまけの一撃としてジェズスが流れるようなカウンターから4点目。前がかりな守備に対して完璧なアンサーでダメ押しのゴールを加える。

 左サイドのハーフスペースからのマレンを軸に反撃に転じるアストンビラは追加タイムにワトキンスの一発で追い縋るが反撃はここまで。ビラ・パークのリベンジを達成したアーセナルが年内ラストゲームを飾った。

ひとこと

 ハイプレス地獄に相手を嵌めてからはアーセナルが圧倒的だった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ
第19節
アーセナル 4-1 アストンビラ
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:48′ ガブリエウ, 52′ スビメンディ, 69′ トロサール, 78′ ジェズス
AVL:90+4′ ワトキンス
主審:ダレン・イングランド

マンチェスター・ユナイテッド【6位】×ウォルバーハンプトン【20位】

思ったよりも出なかった差

 序盤から苦戦が続きここまで未勝利のウルブス。前節のアンフィールドではすでにプレミアでの開幕からの未勝利記録を更新。この試合に勝てなければ2025年内での今季初勝利は叶わないものとなる。

 序盤からボールを持つのはユナイテッド。この試合のユナイテッドは4-4-2か5-4-1か判別が難しいところ。基本的には5-4-1ベースで動いていたということでいいだろう。ポゼッション時はダロトを片上げする3-2-5が基本形となった。

 噛み合うようなポジション繰りになったが、チャンスを作っていたのは左サイドで起点となったクーニャ。彼以外にもトップのシェシュコが左に流れるなど、ウルブスのこのエリアは狙い目に。ユナイテッドは一方的なポゼッションから押し込むとセットプレーからチャンスを作っていく。

 手応えがあった左サイドでは徐々にショーがSBのように振る舞うなどチャンスを作っていく。押し込むフェーズをさらに強化するユナイテッドは34分に先制点。ザークツィーが強引なシュートを放つとこれが跳ね返ってゴールを生み出す。

 ウルブスはアロコダレへの長いボールで陣地回復をするスタート。ただ、意外とウルブスはボールを持つターンになれば時間をかけてユナイテッドを押し込みながらチャンスを作っていくことも。時間帯次第ではポゼッションで優位を取る時間もあったと言えるだろう。

 こういう機会を招いたのはユナイテッドの守備陣の寄せの甘さが一因だろう。チェックが甘くなってしまったことで押し込まれるようなフェーズに追い込まれてしまう。

 ヒチャンのサイドフローから左サイドで布陣のギャップを作ったウルブスはサイドからクロスでボックス内を襲撃。決定機とも言えるチャンスを重ねていくと、前半終了間際にセットプレーからクレイチーがゴール。前半終了間際に同点に追いつく。

 後半、ユナイテッドはポゼッションから巻き返しを敢行。サイドで深さを取ることで敵陣いに押し込んでいくところからのスタートに。ショウはSBロールに専念し、引き続き左サイドでは人数をかけた崩しを行っていく。

 一方のウルブスもセットプレー由来からチャンス。直前にバックパスから決定機を献上してしまったモスケラは敵陣のゴールもあわやというシュートを放ってみせた。

 終盤は押し込むユナイテッド。ドルグが前節に続きネットを揺らすが、これはオフサイド。2試合連続のヒーローになり損ねたところで試合はタイムアップ。ユナイテッドは最下位のウルブスに痛恨のドローを喫した。

ひとこと

 ユナイテッド優勢の試合ではあったが、思ったほど両チームに差はなかったかなという感じ。モリニューでの対戦時ほどウルブスが失点後に大崩れしなかった。

試合結果

2025.12.30
プレミアリーグ 第19節
マンチェスター・ユナイテッド 1-1 ウォルバーハンプトン
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:27′ ザークツィー
WOL:45′ クレイチー
主審:トーマス・ブラモール

クリスタル・パレス【9位】×フラム【10位】

巻き返したフラムの攻撃を凌いだパレス

 開幕から大物食いで存在感を発揮するも、固定メンバーの弊害で少しずつパフォーマンスが低下しているクリスタル・パレス。序盤戦は降格圏に巻き込まれるも、そこから徐々にピースがあまりトップハーフまで順位を上げてきたフラム。異なる軌跡を描き、中位に位置する両チームのロンドン・ダービーだ。

 フラムのバックラインに対してパレスは前からのプレスをかけず。ミドルブロックを組むパレスに対してフラムは左右に揺さぶりながらチャンスを探っていく。一方のパレスの保持はロングボールからの陣地回復が序盤戦から目立つも、相手が強引にプレスに来ないと見るや少しずつショートパスで繋いでいく。

 互いにバックスにプレスに来なくなり、試合はポゼッションからのターン制バトルの様相。開始から20分ほどは両チームともにシュートの機会が発生せず、非常に手堅い展開となった。

 そうした中でプレスを強めるパレス。非保持から仕掛けに来たが、フラムはこれをポゼッションで制圧。左サイドのケビンからクロスを上げていく。パレスも左サイドから奥を取る形で進撃してやり返し。一進一退の展開は状況が多少活性化しても変わらない。

 スコアを動かしたのはあっさりとしたクロス。右サイドのクラインがロビンソンを外したところからファーで構えていたマテタが先制点を叩き込む。フラムとしてはクエンカが治療中でピッチに立っていなかった間の出来事。マテタがクロスを構えていたところにテテがカバーに入っていたことを考えれば、影響は多少はあったと言えるだろう。試合はパレスがリードでハーフタイムを迎える。

 後半、先に保持で主導権を握ったのはフラム。やはりピッチを幅広く使う形から組み立てを敢行。横断しての左サイドのケビンから勝負。ファーに構えるヒメネスから決定機を迎えるシーンもあった。

 一方のパレスも幅を使いながらポゼッション。勝負のポイントをインサイドにおいていたのがフラムとの大きな違いで、ピノのようなライン間で前を向く選手から背後をとっていくアクションで攻撃の仕上げを図る。

 少しずつ保持の機会を増やしていったのはパレス。押し込みながらも仕上げきれない時間帯が続いたのが後半の中盤。

 この時間を凌いだフラムは引き続き左右のサイドからチャンスを作っていく。押し込み続ける攻撃が実ったのは80分。ケアニーのミドルから試合を振り出しに戻す。

 終盤に追いつかれてしまうと、スカッドにおけるジョーカー不在が効いてきてくるパレス。選手交代を敢行してもなかなかギアアップができない。追い込まれたパレスを救ったのはヘンダーソン。追加タイムのカスターニュの大チャンスをファインセーブで凌ぐ。なんとかドローをキープしたパレス。互いに勝ち点1を手にした。

ひとこと

 フラム、見事な後半の追い込みだった。

試合結果

2026.1.1
プレミアリーグ 第19節
クリスタル・パレス 1-1 フラム
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:39′ マテタ
FUL:80′ ケアニー
主審:トニー・ハリントン

リバプール【4位】×リーズ【16位】

アンフィールドでも拾われた1ポイント

 エランド・ロードでは田中碧の劇的ゴールでリーズが勝ち点1をもぎ取ったカード。リバプールにとっては是が非でもリベンジを果たしたいアンフィールドでのリマッチとなる。

 序盤はマンツーでのハイプレスに出ていく姿勢も見せたリーズだが、すぐにプレスは沈静化。基本的にはミドルブロックを組みながらリバプールのビルドアップと組み合う立ち上がりとなる。ハイプレスでアリソンのエラーからチャンスを迎えたシーンもあったが、これは限定的なアクションだといえるだろう。

 リーズの陣形は4-4-2もしくは5-4-1。右のジャスティンの高さの調整により、最終ラインの高さを決めていくイメージだ。リバプールは左右に動かしながら突破口を探っていくが、WG不在のフォーメーションにおいてはかなり打開に苦戦している印象。

 むしろ、リーズが前に出てくるなどトランジッションの要素が絡んできた方がリバプールにとってはチャンス。最前線のエキティケの裏に動くアクションからチャンスを作っていくことができていた。

 保持に回ればリーズは後方の数的優位を作りながらリバプールのプレスに対抗。FW-MFの間がやや間延びしがちなリバプールに対してショートパスからつないでいくことで前進をしていく。

 逆にこちらはアバウトに前につけてしまうとキャルバート=ルーウィンへのロングボールは跳ね返されてしまった感。コナテとファン・ダイクに対してカジュアルに前進するのは難しいという状況だった。

 機会の面で優位を取っているリバプール。だが、細かいサイドアタックからの決め手をつかむことができず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半もリバプールのポゼッションでスタート。前半よりも手数をかけずにクロスをガンガン。右のSBに入ったブラッドリーはボックス内に飛び込むなど、交代選手とのセットの狙いを感じる立ち上がりとなった。

 リーズはファストブレイクで反撃。左サイドからアーロンソンとグドムンドソンからの縦への侵攻から反撃に打って出る。リバプールは背走させられる状況は避けたいため、ハイプレスで対応。狙いを定めたカウンターを打たせないようにする。

 時間の経過とともにリバプールのポゼッションで試合を侵食していく展開に。右サイドからはフリンポンからバトンを引き継いだキエーザ、左サイドではエングモアやガクポ、そしてエキティケの高い身体能力と個人の高いスキルから打開を模索していく。

 リーズは前に出られない状況が続きながらもなんとか無失点をキープ。リバプールの猛攻をしのぎ、アンフィールドでも勝ち点1を手にした。

ひとこと

 押し込めてはいたリバプールだったが、個人の打開力に何とかしてもらう感が強かったのは否めなかった。

試合結果

2026.1.1
プレミアリーグ 第19節
リバプール 0-0 リーズ
アンフィールド
主審:クリス・カヴァナー

サンダーランド【7位】×マンチェスター・シティ【2位】

整えるシティに粘るサンダーランド

 AFCONに多くの人数を送りながらなんとか過密日程に食らいついていくサンダーランド。ホームにおけるシティ戦は彼らにとっては大きな試練となるだろう。

 立ち上がりから試合はバタバタとした展開に。アケの負傷疑惑に、ベルナルドがオフサイドながらもネットを揺らした場面などやたらと試合が止まる立ち上がりとなった。

 展開が落ち着くとボールを持つようになったのはシティ。やや左サイドに重心をかけながらポイントを作りながら枚数をかけた崩しにトライしていく。

 一方のサンダーランドはブロビーの一発でのせりかけや右サイドからのヒュームのファストブレイクから縦に進んでいく形で反撃。縦に速い攻撃だけでなく、ポゼッションからも陣地回復することでシティの一方的なポゼッションに対抗する。

 やや保持から攻めあぐねている感があったシティに比べると、サンダーランドの速攻中心のプランはハマった感。やや2トップ気味の人選により、片方がサイドに流れてももう片方がフィニッシャーになれるというのは強み。ただ、この日はとにかくフィニッシュが枠に飛ばない。

 攻め込むシティに関しても傾向は同じ。中央からの強引なこじ開けはブロックの憂き目にあうし、そうしたものを綺麗に外してのシュートというシチュエーション自体をあまり作ることができなかった。試合はスコアレスのままハーフタイムに。

 後半早々に決定機を迎えたのはシティ。左右の裏取りからサンダーランドの最終ラインを揺さぶっていく。それでもボックス内で体を投げ出すサンダーランドの守備陣によって攻撃を阻まれることに。

 シティの攻撃のフィーリングは後半も合わず。いつもの2つ手前くらいの段階でミスで出ているイメージで、ミドルゾーンでのパスが繋がらず、押し込み切る場面は後半しばらくすると作れなくなってしまう。

 難しいシティはドクを投入。左サイドに定点攻撃が機能する場所を作る。サンダーランドはヒューム、ジャカなどが枚数調整役となり時には5バックにシフトしながら対応する。ロドリも左のハーフスペース周辺からロブ性のボールをファーに置く形からチャンスメイク。さすがの視野と正確な配球力でチャンスを作っていく。

 サンダーランドにとっていたかったのは交代で入ったイシドールが起点として機能しなかったこと。それでもボールを奪ったところからシャドーに繋いでキャリーしてもらうパターンを確立することでサンダーランドは少しずつ敵陣にも入っていく。

 どちらに得点が入ってもおかしくないオープンでスリリングな終盤戦。だが、結局はどちらも得点を仕留めることができず。見応え抜群の試合はスコアレスのまま幕を閉じることとなった。

ひとこと

 いいスコアレスドロー。おすすめ。

試合結果

2026.1.1
プレミアリーグ 第19節
サンダーランド 0-0 マンチェスター・シティ
スタジアム・オブ・ライト
主審:ジャレット・ジレット

ブレントフォード【8位】×トッテナム【11位】

凱旋は久方ぶりのスコアレスドローに

 トッテナムの2026年の初陣はトーマス・フランクの凱旋からスタート。郷愁に浸るのもいいかもしれないが、難所であるブレントフォードのホームスタジアムで勝ち点を上げなければ、上昇気流の兆しが見えてくることはない。

 序盤はハイプレスから出てくるブレントフォードに面食らった感があるトッテナム。オフサイドとはいえセットプレーからネットを揺らされるなど、バタバタとしたスタートとなった。

 ハイプレスに対して、トッテナムは左右にボールを動かしながら脱出。サイドにボールを逃すとそこからSHとSBの二人称で縦に進んでいく。

 トッテナムは非保持においてサイドに追い込む形でブレントフォードを制限していく。だが、これが有効だったかは微妙なところ。チアゴのポストや裏抜け、シャーデの背後へのランなど縦に制限されてなおブレントフォードには選択肢があった。この辺りのチアゴのプレー選択の自信の溢れ方は昨季やシーズン当初とは別人のようだなと思う。

 カヨーデの危険なインサイドへのパスをカットするなどチャンスがないわけではなかったが、基本的にはトッテナムのプレスの収支はプラスか怪しい感じ。保持においてもインサイドにポイントを作れないことでクリティカルな前進を望むことができない。

 ブレントフォードも頻度が多かったわけではないものの、敵陣に入ることができた際の一発の重たさというのは健在。ルイス-ポッター→シャーデの抜け出しからの決定機などいくつかのチャンスを作りつつ得点までは至らない。前半はスコアレスでの折り返しだ。

 後半の頭はトッテナムのポゼッションが目立つスタート。リシャルリソンのポストからインサイドにパスを差し込んでいく意味を見出していく。大外では前半の途中から目についていた右サイドの背後を狙うランと対角のパスの組み合わせで奥を取っていく。

 入りは悪くなかったトッテナムだが、チアゴのポストからのファストブレイクでルイス-ポッターが決定機を迎えると、ここからペースはブレントフォードに。左右のサイドからクロスを中心に殴り続けるブレントフォードに対して、トッテナムは防戦一方。カウンターにでていきたいところからパスが繋がらず、自陣からの脱出すらままならない格好。

 ヴィカーリオがひたすら耐える展開となったトッテナム。ブレントフォードは最後までこじ開けることはできず、試合はスコアレスドローとなった。トッテナムにとってはプレミア138試合ぶりのスコアレスドローとなった。

ひとこと

 前回のトッテナムのスコアレスドローもブレントフォード。こういう因果はたまに見かけるのがプレミアリーグ。

試合結果

2026.1.1
プレミアリーグ 第19節
ブレントフォード 0-0 トッテナム
G-techコミュニティ・スタジアム
主審:アンディ・マドレー

今節のベストイレブン

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