
2回来た流れをモノにできず
開幕初めての土日。ビラ・パークでのランチタイムキックオフはニューカッスルとの一戦。ここ数年は交互にCLに出場している実力者同士のチームの対決だ。
ニューカッスルのパリ式キックオフで幕を開けたこの試合。トランジッション色が強い展開の中で先にペースを掴んだ感があったのはニューカッスル。トナーリ→エランガの裏抜けのパスなど、いきなり大きなチャンスを呼び込むパスで決定機を演出する。
縦に速い攻撃に関してはアストンビラはあまり手応えがなかった。後方に枚数をかけようとするスタンスはあるものの、SBのところに追い込まれて蹴らされて回収というメカニズムから脱出することができず。新GKのビゾットのフィード精度もイマイチ。パウ・トーレスがいない影響が大きいのかもしれないが、ワトキンスへの裏抜け一辺倒になってしまっていたこの日のアストンビラは少し昨季までとのキャラクターの違いを感じるものだった。
相手がプレスに来ないこともあり、試合は徐々にニューカッスルがポゼッションで支配。左サイドを中心に枚数をかけた崩しにトライしていくが、ビラもきっちりとSHを下げた守備で対応。リトリートが間に合いさえすれば、アストンビラは余裕を持って守れる感があった。ニューカッスルは中盤で相手を追い込んでのトランジッションによりゴールの可能性を感じた前半だったと言えるだろう。
ハーフタイムはスコアレス。優勢なのはニューカッスルだが、スコアに反映される形では前半に差はつかなかった。
前半の終盤にややポゼッションが回復基調だったアストンビラは後半も同じ流れを踏襲。4-5-1でミドルブロックを構えるニューカッスルに対してボール保持率を高めていく。
保持率を高めるだけでなく、インサイドに楔を入れてからの裏抜けなどより前半よりも手応えのある攻撃の仕上げを行っていたビラ。先制点に徐々に近づいていく。
だが、そんなビラに落とし穴。コンサがDOGSOで退場となってしまい、終盤の30分余りを10人で過ごすこととなる。
この退場により再び保持の主導権はニューカッスル。左サイド、主にゴードンからの仕掛けてゴールに向かっていくが、クロスやシュートのピントが合わず、なかなかアストンビラのゴールを脅かすことができない。
結局試合はそのまま終了。前半と後半の2回主導権を握ったニューカッスルだが、最後までアストンビラのゴールを破ることができなかった。
ひとこと
前半のアストンビラのキャラ変疑惑はちょっと気になるところではある。
試合結果
2025.8.16
プレミアリーグ 第1節
アストンビラ 0-0 ニューカッスル
ビラ・パーク
主審:クレイグ・ポーソン