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「Catch up UEFA Champions League」~2022.9.13 UEFAチャンピオンズリーグ グループA 第2節 リバプール×アヤックス~

何より必要な勝ち点3を確保

 CLでもリーグ戦でも苦しみ続けるリバプールにとって、チアゴとファビーニョが揃って先発できる状態はファンが待ちに待ったものだといえるだろう。CLという短期決戦では2節続けての勝ち点ロスは許されないものになる。

 想像通り、リバプールはチアゴにゲームメイクを一任する格好に。今季のリバプールはとにもかくにも同じサイドからの崩しに固執しがち。左から右への対角パスばかりで、左サイドはディアスが1人で奮闘している姿が目に付くばかりだった。

 しかし、左サイドを中心にポジション調整と縦パスを刺すことができるチアゴの登場でリバプールには同サイドの攻略のチャンスが広がるように。幅を広く持ちながらの攻撃ができる気配が出てくる。

 アヤックスはどうしてもファビーニョの脇で受ける選手を作りながら前進するチャンスを得たいようだが、なかなか糸口をつかむことが出来ず。ファビーニョに加わり、マティプが入ったバックラインはナポリ戦よりは強靭なものになる。

 アヤックスはバックラインから広いスペースを取りながらビルドアップを行っていた。リバプールはハイプレスを行う際はIHが高い位置に出て行くことが多いが、この日はシンプルにWGが出て行くことが多かった。このあたりはプレスのスイッチ役になれるヘンダーソンの不在を感じる部分でもある。

 アヤックスは特に押し込まれてからの陣地回復に苦労。ハイプレスは対応できるけど、即時奪回は無理!という感じで蹴りだすケースが多く、ひとたびリバプールが陣地内に入ってくると波状攻撃の様相を呈していた。

 先制したのはリバプール。アリソンのフィードが起点となり、手早い攻撃でゴールまで陥れる。アヤックスはバックラインの同数維持が命取りになってしまった格好だ。

 しかし、アヤックスも前半の内に反撃。ベルフワインとベルハイスの立ち位置の入れ替わりから左サイドの裏抜けを活用すると、クドゥスが折り返しを沈めてゲット。リバプールは第1節に続いてまたしても右サイドから失点する。失点を取り返そうと保持で躍起になるアレクサンダー=アーノルドが印象的だった。

 後半はベルフワインの速攻から開幕。互いに高い位置からプレスをかける展開になった後半は保持側がハイラインを破れるかどうかが決め手になる。前半は控えめだったエリオットも後半は高い位置までプレスにでていた。アヤックスはより緩急を付けながらのプレスを回避。じっくりと相手を見ながら逆を取り堅実にボールを進めていく。

 一方のリバプールは中央に人を集めてのコンビネーションでの打開を狙う。フィルミーノ、ヌニェスの両CFを入れてからはその傾向はさらに強まる。サイドはサラーとSBにお任せである。

 強引にこじ開けたがるリバプールと1つずつ外していくアヤックス。どちらにもチャンスがある展開にはなったが、決め手になったのはセットプレー。後半追加タイムに差し掛かるところでマティプが押し込んで決勝点に。

 一方的に支配する理想的な展開ではなかったかもしれないが、何より今のリバプールに必要なのは結果。CLの今季初勝利を国内外の復調につなげたいところだ。

試合結果
2022.9.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Group A 第2節
リバプール 2-1 アヤックス
アンフィールド
【得点者】
LIV:17′ サラー, 89′ マティプ
AJA:27′ クドゥス
主審:アルトゥール・ディアス

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