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「Catch up J1 League」~2025.8.22 J1 第27節 柏レイソル×浦和レッズ ハイライト

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許容できるテンポ感

 浦和にとっては優勝争いの生き残りを賭ける一戦。対戦相手となるのは優勝争いの一角として君臨する柏。上位相手に結果を示し、優勝争いの末席に加われる存在であることを証明したい。

 勢いよく柏はプレスからスタート。元浦和に所属する小泉が誘導する形で敵陣からボールを奪いにいくところから浦和のビルドアップを阻害する。浦和は前線の松尾のスピードを活かす形からチャンスを作りにいく。押し返す浦和はセットプレーから先制点。ニアの相手のクリアを長沼が押し込んで早々にゴールを決める。

 この先制点のゴールは試合の流れを変えず。柏はハイプレス一辺倒。浦和のボール保持に対して、明らかにテンポを上げていきながら脅威を作っていく。ボールを奪うとサイドに枚数をかけて柏は攻略に移行。垣田のポストなどを活用しながら奥を取るランでボックス内に侵入する。

 浦和はこのサイドの攻撃に対して、かなり背後を取られることを予期して望んでいた形。背後を埋めることで後ろを重くする布陣でボックス内に多くの人数をかける。それを柏にミドルで利用されたりなど、かなり危なっかしい守備に。

 陣地回復をしようにも前に人が残っていない状態。そうした中でも長いボールからドリブルで時間を作りにいく松尾と金子は異質な存在だった。

 苦しい時間帯を過ごした浦和だったが、右サイドから繋いだボールをサヴィオがワンタッチで裏に送ったところから追加点。前線3人でカウンターを決め切り、最後は松尾。前半終了間際にリードを広げてハーフタイムを迎える。

 後半は2枚交代でスタートする柏。最前線の瀬川とCBの杉岡を投入し、巻き返しを図る。

 この交代で柏の攻撃は活性化。左サイドでは交代2枚を絡めた抜けるアクション。右サイドではWBの久保の背後へのランから深さをとってのクロスで柏はゴールに迫っていく。前半以上にシャープなゴールに向かう動きを見せた浦和だった。

 押し込む流れの中で結果を出したのは瀬川。ボックス内の見事なコントロールから追撃弾となるゴールをゲット。見事にジョーカーとしての役割を果たす。

 さらに攻勢を強めたい柏。一方的に押し込む流れを継続しつつ、細谷の投入でボックス内を強化する。

 浦和も足を攣って交代した松尾に代わったサンタナがトリッキーなシュートでゴールに迫る。左サイドに流れるアクションは松尾のタスクをほんのり引き継いでいるかのようだった。

 サンタナ交代直後の勢いを鎮静化した柏は再び一方的な攻勢に出ていく。攻めが結実したのは83分。瀬川のサポートを借りた細谷のゴールで試合を振り出しに戻す。

 このゴールで完全に勢いを手にした柏。90分に小西のクロス性のボールがそのまま入って逆転。最後は追加タイムに久保が追加点を押し込んで終わってみれば4得点。交代選手のもたらす勢いで上位対決を制した。

ひとこと

 許容できるスピード感が両チームの中で違った印象。テンポが上がった時についていける選手が浦和の中では限られていたように見えた。

試合結果

2025.8.22
J1リーグ
第27節
柏レイソル – 浦和レッズ
三協フロンテア柏スタジアム
【得点者】
柏:54′ 瀬川祐輔, 83′ 細谷真大, 90′ 小西雄大, 90+6′ 久保藤次郎
浦和:5′ 長沼洋一, 43′ 松尾佑介
主審:フー・ミン

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