
全てが決まった後半頭の15分
第2節までの停滞感が消えて、第3節には快勝を手にしたウェストハム。ホームで迎える今節はウェストハムとは逆に、第2節までの連勝を第3節で少し吐き出してしまったトッテナムとの一戦だ。
シティ戦のような極端な形ではないが、同サイドに追い込みながらハイプレスに移行する機会を狙っていくトッテナム。ウェストハムは細かくポストでこのプレスを脱しにいくことでチャンスを広げにいく。
縦にシャープに進むのが大事ではあるのだが、ウェストハムの前線にはロングボールのターゲット役が不在なため簡単に蹴ってはだめ。少ないタッチのポストで相手を食いつかせつつ、誘導を外していくことで敵陣に迫っていく形を作る。
ただ、少ないタッチでのパスの連続はやはり繋いでいく難易度は高い。味方が思ったようなオフ座ボールで繋がれない場面も少なくなく、シュートまで持っていくという観点では難しさも感じるところがあった。
一方のトッテナムはポストプレーのタッチ数と精度がややウェストハムよりも落ちた印象。できればもう少し急ぎたいのだけども、なかなかそのための手段がなかった。
結局はWGにボールを預けつつ、味方が上がる時間を作る形でサイドの枚数をかけた攻略に移行。そこから生まれたセットプレーという副産物でハーマンセン周辺を狙い撃ちという形でウェストハムよりも効果的にゴールに迫っていた。
しかし、スコアは動かないままハーフタイムに。勝負は後半に持ち越しとなった。
後半も同じように打開策を模索する合戦になるかと思われたが、初めの15分で全てが決まってしまった感がある。まずはセットプレーで先制。ファーサイドで余っていたサールのゴールで先制。完全にフリーマンだったところをきっちりと生かす。
さらにはソーチェクがパリーニャへの危険なタックルで一発退場。本人もほとんど抗議する素振りもない退場しと認めざるを得ないコンタクトだったというなのだろう。この直後の2点目のゴールでほぼ試合は決まってしまった。
残り時間の30分はほとんどトッテナムのウイニングラン。ファン・デ・フェンのゴールでさらにもう1点を追加したトッテナムが再開初戦を白星で飾った。
ひとこと
全てが決まった後半頭の15分という感じだった。
試合結果
2025.9.13
プレミアリーグ 第4節
ウェストハム 0-3 トッテナム
ロンドン・スタジアム
【得点者】
TOT:47′ サール, 57′ ベリヴァル, 64′ ファン・デ・フェン
主審:ジャレット・ジレット