
7%の難関をくぐり抜ける
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直近28試合で先制したチームが勝利したのは実に25勝。スコアレスドローの1試合を除けば、先制したチームが勝利をしているカード。先制点を得たチームは93%の勝率を誇っている対戦だ。
公式戦3試合連続でこのスタジアムで得点を取ることができていないアーセナル。この試合は積極的にハイプレスから出ていく対応であるが、アーセナルはいつも通り低い位置に下がってパスコースを作ることでこのハイプレスを回避。前節の後半からトップ下に入ったエゼはうまく段差を作り、前進に寄与する。
アーセナルはサカとギョケレシュが前線を牽引。ポストプレーで味方に時間を配ったギョケレシュと前を向いた時にさすがのテクニックを見せるサカの2人でアーセナルの右サイドを牽引する。この2人が完結させたファストブレイクからアーセナルはPKを獲得するが、これはOFRで取り消し。明らかにギョケレシュにボールを触られた後に足がかかっていたように見えたが、ダレン・イングランドのレコメンドに従ったジャレット・ジレットはドロップボールでの再開を指示した。
ニューカッスルは徐々に左サイドに流れるヴォルテマーデからチャンスメイク。モスケラ相手に背負うアクションを続けながらサイド攻撃を押し上げていく。
そのモスケラが処理ミスしたところから生まれたCKからニューカッスルは先制。ヴォルテマーデのヘディングがニューカッスルに勝率93%の武器をもたらすこととなった。
アーセナルはアタッキングサードまで運べれば面白いのだが、運ぶ過程でややつまる機会が多く、序盤ほど力を見せられない展開に。試合はニューカッスルのリードでハーフタイムを迎える。
後半もアーセナルは保持から崩しにいく。中盤のターンから前半に効いていた右サイドへの展開からチャンスを作っていく。押し込むアーセナルに対して、ニューカッスルは徐々に5バックにシフト。自陣に引きこもることでブロック守備を強化する。
アーセナルもカラフィオーリを下げて前線の選手を入れることでパワープレー寄りにシフト。サイドだけでなく中央をこじ開けようというアクションも見られたのはこの試合のアーセナルの特徴と言えるだろう。
押し込むアーセナルの努力が実ったのが84分。メリーノがショートコーナーからの見事なヘディングを決めて先制。試合を振り出しに戻す。
さらにアーセナルは後半追加タイムにCKからのヘディングからガブリエウがゴール。7%の逆転勝利という難しいミッションを達成したアーセナルが鬼門を克服した。
ひとこと
サイドだけでなく中央をこじ開けるためのアクションが見られたことは個人的には良かったと思う。
試合結果
2025.9.28
プレミアリーグ
第6節
ニューカッスル 1-2 アーセナル
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:34′ ヴォルテマーデ
ARS:84′ メリーノ, 90+6′ ガブリエウ
主審:ジャレット・ジレット