
前半終了間際のゴールを守り切ったポート・ヴェイル
序盤から主導権を握ったのは上位カテゴリーに位置するバーミンガム。高い位置からエネルギッシュにサイド封鎖を行い、ポート・ヴェイルからボールを奪い返すとゆったりとしたポゼッションにシフトする。
保持では中盤がサリーする形で3バックに変化。3-2-5という保持型チームのオーソドックスな形に変形する。プレスをしにこない相手に対して、ゆったりとボールを動かしていく。
ポート・ヴェイルの守備の回避位置は基本的には中盤。アンカーを囲うようにブロックを組み、インサイドに差し込んできた相手には猛獣のようにボールを奪い返しにいく。組織立っているというかはわからないが、個人個人のアスリート能力は高く、きっちりと相手を潰しにいく姿勢は見られたといったところだろうか。
アンカーは囲われてしまっているバーミンガムは中盤に降りる選手を使いながら、アンカー役のレオナルドをフリーに。徐々に潰しきれずに迷子になっていく形を作っていく。
ポート・ヴェイルは左サイドから進撃する形で反撃。ゴードンのカットインやヘッドリーのドリブルなどからサイドアタックを仕掛けていく。
終盤にはセットプレーからのチャンスを作り出すなど、徐々に盛り返したポート・ヴェイル。前半終了間際には同点ゴールをゲット。ヘッドリーが二次攻撃をヘディングで仕留める。リードを奪ってハーフタイムを迎えることとなった。
後半、バーミンガムは2枚交代でフレッシュに勝負を仕掛けていく。しかしながら、押し込み切った後のクロスがアバウト。なかなか攻め切ることができない。
ポート・ヴェイルも構えた守備に対して、バーミンガムが中央に突っ込んでくることは前半よりも減ったのでなかなかいいところでボールを奪うことができなかった。そういう意味ではチャンスが少なかった後半だったと言えるだろう。
終盤は押し込むバーミンガムがクロス、クロス、クロスの連打。しかし、最後までポート・ヴェイルの牙城を崩すことはできず。試合は前半終了間際のゴールを守り切ったポート・ヴェイルが3回戦進出を決める形で幕を閉じた。
ひとこと
中央に強引につけるプレーに対しては強さを見せたポート・ヴェイルだった。
試合結果
2025.8.27
Carabao Cup
2nd round
バーミンガム 0-1 ポート・ヴェイル
セント・アンドリュース
【得点者】
POR:45′ ヘッドリー
主審:ベンジャミン・スピーディー