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「Catch up J1 League」~2025.10.4 J1 第33節 柏レイソル×横浜F・マリノス ハイライト

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最後は間延びも重みのある3ポイントを手にする

 優勝争い、残留争いそれぞれに向かって予断の許さない状況となっている両チーム。その気合いが反映されたかのような強度の高い立ち上がりとなる。

 ただし、練度に関しては順位に則った差が見られたように思う。ワイドのCBをどう捕まえるか?を整理することができない横浜FMは柏のポゼッションを阻害しきれずに苦戦。柏はWBを横浜FMのSHとSBの間に入り込むような形で進撃し、ボックス内に入っていく。

 非保持に回っても柏は好調をキープ。横浜FMのビルドアップをワンサイドに誘導し狭いスペースに追い込むと、ショートパスのミスを誘ってマイボールにする。

 明らかに優勢だったのは柏の方だったが、先制点のチャンスを得たのは横浜FMの方。流れるようなパスワークの中でらしくなかった小泉のパスを咎めて、谷村がネットを揺らす。だが、これはファウル判定で取り消し。横浜FMは喉から手が出るほど欲しかった先制点を手にすることができない。だが、この場面から谷村にガンガンボールを入れていくという方向性で横浜FMの攻撃は定まった感があったことはプラスの材料だ。

 冷や汗をかいた柏はポゼッションから整えていく形でリカバリー。左サイドの奥行きを取る形での前進、垣田への縦パスから押し込む局面で場を支配する。

 するとセットプレーから先制。ファーサイドからの仲間の折り返しを最後は小泉が当てて試合を動かす。バタバタしながらも最後は優位をリードに結びつけてハーフタイムを迎える。

 横浜FMは前からのプレスを強めることで柏のビルドアップへの方向性を整理。柏は仲間を背後に走らせることでこのプレスをひっくり返す形で対応ができる。

 横浜FMの攻撃はサイドで起点を作る形で前半よりは縦に速い形ではなく、クルークスを使った幅を使った攻撃で押し下げる。ポストを捉えるなど確かに惜しいシーンは作り出していた。

 互いにポゼッションから最後の裏を狙うという似た方向性となった後半。やはり、この土俵では柏が有利ではあるのだが、負傷者の関係からかなかなかリカルド・ロドリゲスは交代に踏み切ることができない。そうなると守備の陣形が間延びしたこともあり、少しずつ横浜FMにもチャンスが出てくる格好であった。

 均衡した最終盤だが柏は意地を見せて守り切ることに成功。上位陣総崩れの今節で貴重な勝ち点3を手にした。

ひとこと

 柏、しぶとさも交代が後手になることの苦しさも両方感じる90分だった。

試合結果

2025.10.4
J1リーグ
第33節
柏レイソル 1-0 横浜F・マリノス
三協フロンテア柏スタジアム
【得点者】
柏:41′ 小泉佳穂
主審:高崎航地

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