
負け筋がほぼない完勝
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粛々と安定感がある試合運びを見せているこの秋のアーセナル。第4節で当たるはずが目の前で消えたヌーノが第7節の相手として目の前に立ちはだかるという展開はどこかゲームっぽさがある。
立ち上がり、不安定なセットプレー対応を見せて冷や汗をかいたアーセナルだが、すぐにポゼッションからリカバリー。ライス、ウーデゴール、カラフィオーリがインサイドに入ることでビルドアップの安定化を図り、前にボールを進めていく。
押し込むことに成功したアーセナルはサイドから進撃。主に右サイドでのローテで相手を動かしていく。動く相手に対して、なるべくデフォルトのポジションを崩さずに捕まえたいウェストハムだが、サカを放って置けないディウフがウーデゴールを浮かせてしまうなど、ギャップが多かった。
マークが乱れがちなアーセナルの右サイドに対して、ウェストハムはパケタがサイドにフォローに入ることで枚数を担保。乱れを整えにいく。しかしながら、ウーデゴールの負傷によって登場したスビメンディにより、パケタが放置していたアンカーからアーセナルは進撃。スビメンディから背後を取るパスを受けたエゼがボックス内に入ると、最後はライスが古巣相手のゴールを決める。
逆にウェストハムの前進の手段はほぼ完全に封じたアーセナル。前半をリードでハーフタイムを迎える。
後半は左サイドからもバランスよく攻めていくアーセナル。ボーウェンを押し下げるという副産物も込みで、ウェストハムは左右から押し下げていく。
順調に試合を進めるアーセナルは前半と同じく右サイドから追加点。前半に与えた先制点と全く同じ形からPKを献上してしまったことはウェストハムにとっては反省材料。またしてもスビメンディから裏へのパスを止めることができないまま失点に繋げてしまった。
このPKでアーセナルは試合を完全にコントロール。後半ATの直前に押し込んでのセットプレーのチャンスもあったウェストハムだが、逆に言えばこの前もこの後ろもアーセナルのゴールに迫るチャンスを作ることはできず。ほとんとの時間でアーセナルの守備を前にシャットアウトをされることとなった。
試合はアーセナルの完勝。点差こそ派手に開かなかったものの、確実な力の差を見せたアーセナルが連勝で10月の代表ウィークに向かうこととなった。
ひとこと
アーセナルからすれば負け筋がほとんどなかった試合のように思う。
試合結果
2025.10.4
プレミアリーグ
第7節
アーセナル 2-0 ウェストハム
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:38′ ライス, 67′(PK) サカ
主審:ジョン・ブルックス