
失点が悪い流れを思い出させる
代表ウィーク後の再開はシティ・グラウンドから。未だ、ポステコグルーの初勝利がないフォレストに対して、メンバーのやりくりがハードなチェルシーが乗り込んでくる構図。
チェルシーは負傷者だらけのCBに加えて、南米組の2人がスターターから外れた構成となっている。まずは保持のフェーズが長いチェルシー。5-3-2ながらWBの前ズレ、IHのスライドが積極的なフォレストのプレスを交わすところから。CHが縦に大きく動きに周りが合わせる形が有力。SBのジェームズが絞ってグストのポジションを押し上げたり、ラヴィアが開いたところにペドロが降りたりなど。
確かにこの形はフォレストの中盤を広げるのには有効。しかしながら、過程でミスが出ることもしばしば。フォレストはショートカウンターからチャンスメイク。抜け出しかける形もあったが、チェルシーの緊急事態への対応はギリギリ間に合っていた感がある。
時間の経過とともにフォレストは保持の時間を増やす。3CHにトップ下のギブス=ホワイトもしくはSBのジンチェンコが中盤の4枚目に加わる形から相手のズレを作っていく。だが、定点攻撃はもう一味。長いレンジのボールの精度が刺さればチャンスになりそうな予感はあった。
長いレンジのボールの精度が合わないのはチェルシーも同じ。30分付近にはどちらのものでもない時間が続いていくことに。
前半の終盤は上下に動くペドロがチャンスメーカーとして躍動。20分までシュートチャンスがなかったチェルシーがシュートの機会を得るが、ゴールを得られないままハーフタイムを迎えることとなった。
3枚交代を敢行した後半のチェルシー。押し込むフェーズを続けると、セットプレーからの流れから先制。前に残ったアチェンポンが先制ゴールを仕留める。
立て続けにセットプレーから追加点を奪うチェルシー。イゴール・ジェズスが動いたことで割れた壁をネトは直接FKで撃ち抜いてみせた。
追いかけるフォレストは2点を取られたところでハドソン=オドイを投入してのシフトチェンジ。しかし、構造的に何かのズレを生み出すことはできず。それでも交代したハドソン=オドイのところからなんとかチャンスメイク。ニコ・ウィリアムスには左サイドから生み出された決定機をいかすチャンスが与えられたが、モノにできなかった。
同じ交代枠でもやや物足りなかったのがイゴール・ジェズス。なかなか長いボールの収めどころになれず、ハドソン=オドイが作り出したチャンスも仕留めることができなかった。
ハドソン=オドイ起点のチャンスを延々とフォレストが捨ててしまう中でチェルシーは試合を完全に決める3点目。ジェームズが自らの200試合出場を祝うミドルをCKから沈めてリードを広げる。
グストの2回目の警告でまたしても退場者を出してしまったが、それ以外は問題なかったチェルシー。苦しいやりくりとなった中断明け初戦のアウェイをクリーンシートで飾った。
ひとこと
まぁ、これまでの試合よりは良かったような気もするけども、やはり点を取られた後の流れは悪い時期を過ごしているチームであることを実感せざるを得ないフォレストだった。
試合結果
2025.10.18
プレミアリーグ 第8節
ノッティンガム・フォレスト 0-3 チェルシー
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
CHE:49′ アチェンポン, 52′ ネト, 84′ ジェームズ
主審:クリス・カヴァナー