
■ロングカウンターの一本槍で完全破壊
週末のマージ―サイドダービーはスコアレスドロー。スコア以上に覇気のない内容が気がかりだったリバプール。勢いを取り戻したいCL開幕戦はサンパオロに乗り込んでのナポリ戦である。
しかしながら勢いを取り戻したいリバプールの思惑は開始早々に外されることになる。機能しなかったのはネガトラとプレッシングである。高い位置からのプレスはことごとく外され、ナポリに簡単に前進を許す。ナポリは左サイドを軸に前進を行っていたが、リバプールはナポリの左のSBであるオリベラを離してしまうことが多く、ここからあっさりと前進を許してしまうことが多かった。
ハイラインでのプレスが効かないリバプールは自陣深い位置まで下げられても脆さを見せることに。とりわけひどかったのはゴメスである。確かにアレクサンダー=アーノルドが戻らないのが実質的な仕様になっている分、右のCBの負荷が大きいのは確か。とはいえ、正対した相手にあっさりとおいていかれたり、裏抜けに対して初動が全く間に合っておらず振り切られたりなどこの日の出来はいくら何でもひどすぎる。ナポリはほとんどロングカウンター一本で十分何とかなっていた。
前半にリバプールは3失点(しかも、アリソンがPKを1つ止めている)を喫したが、その3失点やあるいは失点にならないミスに関してもほぼリバプールの右サイドが絡んだもの。この日の彼らのパフォーマンスは糾弾されても仕方ないものだろう。ハーフタイムでのマティプの投入も十分納得できるものだ。
一方のナポリは攻撃陣が絶好調。裏抜けを繰り返すオシムヘンをリバプールは止めることが全くできていなかったし、彼の負傷交代で代わりに入ってきたシメオネは早々に得点をゲット。キープ力に長けたクワラツヘリアと裏抜けできるアタッカー陣の組み合わせは強力で、リバプールの守備陣を完全に破壊して見せた。
HTで手当てをしたリバプールをものともしないナポリは後半開始早々に4点目。ジエリンスキがこの日2点目のゴールを決める。この後はだいぶ安定したとはいえ、代えてもやられるマティプとそもそも間に合わないアレクサンダー=アーノルドは切ない。
4点差をつけられたリバプールだが、ディアスは1人気を吐いていた。4点目の数分後に反撃ゴールを決めると、その後も泥臭く独力でゴールを狙っていく。
チームメイトもその勢いに乗っかっていきたいところだが、マンマークのプレスには強度がなく、中央をこじ開けるほどの精度もない。チアゴの投入などで中央の崩しをトライできたことは悪くはないが、この試合で見せた脆さに対して十分な成果といえるかは微妙なところ。
サンパオロの一戦はナポリの圧勝。アタッカー陣のロングカウンターが炸裂し、リバプールを一蹴して開幕白星を飾った。
試合結果
2022.9.7
UEFAチャンピオンズリーグ
Group A 第1節
ナポリ 4-1 リバプール
スタディオ・サン・パオロ
【得点者】
NAP:5‘(PK) 47’ ジエリンスキ, 31‘ ザンボ=アンギサ, 44’ シメオネ
LIV:49‘ ディアス
主審:デル・セーロ・グランデ