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「Catch up UEFA Champions League」~2025.10.22 UEFAチャンピオンズリーグ リーグフェーズ 第3節 フランクフルト×リバプール ハイライトレビュー~

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相手に委ねた問題解決

 リーグ戦では悪夢のような連敗が続いているリバプール。なんとか公式戦の連敗を食い止めるためにもここは勝利が欲しいところ。対するはこちらの失点が止まらずいいリズムとは言えないフランクフルト。苦戦を強いられているチーム同士の一戦となる。

 序盤から保持で相手を押し込んだのは意外にもフランクフルト。3バックから左右にボールを動かしつつ、攻め筋を探っていく。リバプールはやや前からの守備のつかみどころが見えてこないような立ち上がりに見えた。

 右にサラーがいない形となったこの日のリバプール。ブロック守備やロングカウンターできっかけとなっていたのはトップのイサク。だが、本調子ではないのか決め手にはなりきらないのが今季のイサクである。

 10分が過ぎると徐々にリバプールは保持でフランクフルトを押し込むように。堂安が高いところからボールを奪ってのショートカウンターもはじめは見られたフランクフルトだが、以降は完全に沈黙。リバプールに一方的に押し込まれる展開に追い込まれてしまう。

 だが、決め手に欠くのが押し込んだ後のリバプール。フリーマンのヴィルツからの組み立てはなかなか刺さらず、サラーがいない大外も定点攻撃としては少々弱め。さらには右の大外役としてサラーの代わりに任命されたフリンポンは早々に負傷で下がってしまう。

 ならば、セットプレーといきたいところだが、この日のリバプールはやたらとファウルを取られてしまう。オープンプレーもセットプレーも活かせずに苦しい展開が続く。

 停滞気味の状況を先に打開したのはフランクフルト。ようやく訪れたカウンターの機会を見事に活かして先制。長いレンジのパスを受けた堂安とゲッツェからの加速からのカウンターをクリステンセンが完結する。

 先制されても保持からテンポを作っていくリバプール。なかなか決め手に欠ける展開の中で助けになったのはフランクフルトの前で時間を作る意識。相手が攻めに出たところをロングカウンターで仕留めたエキティケはノーセレブレーションで古巣相手のゴールを喜んだ。

 この先制点で流れを掴んだリバプール。不発だったセットプレーでCBが次々と得点。部分的なマンツーを外したファン・ダイクとコナテがそれぞれゴールを決めてフランクフルトを一気に突き放す。

 後半も流れは完全にリバプール。押し込んで左右からの追い越すアクションでチャンスメイク。SBの積極的な攻撃参加で厚みのある形を作っていく。

 交代で入ったキエーザやここまでなかなかいいリズムを作りきれないヴィルツも上手く試合に入った印象。一方的に攻撃が続く中でチャンスメイクに絡んでいた。

 主導権を完全に握ったリバプール。続くチャンスはなかなか仕留めきれなかったが、66分にガクポがゴールを決めると、4分後にショボスライが続いて追加点。前半と合わせて5得点という大盤振る舞いで見事に敵地で公式戦の連敗を止めた。

ひとこと

 問題解決を相手の前がかりな守備に押しつけることで見事に道を切り拓いたリバプールだった。

試合結果

2025.10.22
UEFAチャンピオンズリーグ
リーグフェーズ 第3節
フランクフルト 1-5 リバプール
ヴァルトシュタディオン
【得点者】
FRA:26′ クリステンセン
LIV:35′ エキティケ, 39′ ファン・ダイク, 44′ コナテ, 65′ ガクポ, 70′ ショボスライ
主審:フランソワ・ルトゥグジェ

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