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「Catch up Premier League」~2025.12.14 プレミアリーグ 第16節 サンダーランド×ニューカッスル ハイライト

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プレゼントゴールを余裕を持って守り切る

 およそ10年ぶりの開催となったウェア・タイン・ダービー。3部への降格に苦しむ時期もあった中で今季プレミアに帰ってきたサンダーランドと、サウジアラビア資本の注入でCLにも参戦したニューカッスルではこの10年はかなり違うものだった。だが、今のところ今季のプレミアにおいてはサンダーランドが上。台風の目となっているダークホースがCL帰りの宿敵を堂々とホームで迎え撃つという構図だった。

 ニューカッスルは4-5-1のフラットな布陣でブロックを構築。ある程度サンダーランドにボールを持たせる形だった。サンダーランドは強豪相手には5-4-1でのスタートもある今季だが、ダービーでは4バックでガッツリ組み合うことを示唆していく布陣となる。

 序盤からキーになったのはサンダーランドの左サイド。ヴォルテマーデの脇を起点としてサディクやアルデレーテがニューカッスルの2列目に前に出てくることを促す。ギマランイスが前に出ていくとアンカーのジャカを活用して出てきたスペースの背後をつくパスを差し込んでいく。

 ジャカは自在にボールを動かすことができたことはサンダーランドにとっては大きかったと言えるだろう。ここからサイドに安定してボールをつけることができることで、サンダーランドは一方的に押し下げていく。

 ヴォルテマーデは厳しくジャカにマークにつくことを命じられない分、トランジッションの起点となることを求められた感があった。右サイドでボールを奪い、エランガとヴォルテマーデのコンビネーションから敵陣に一気にカウンターで進んでいく形がニューカッスルの理想。ギマランイスの背後を狙うところとどちらが自分たちの色を出せるかの鍔迫り合いだったが、どちらかといえばサンダーランドの方が狙い通りの動かし方ができたと言えるだろう。

 ただ、20分が過ぎたところで少しずつ試合はダービーモードに。特にヴォルテマーデの縦パスに対して厳しくチェックする意識が高かったサンダーランドに少しずつファウルが嵩んでいく。細かいファウルから徐々にテンションが上がっていくとムキエレのバーンへのタックルでついに負傷者が出てしまう。

 やや乱闘に軸足が置かれた展開は保持側の雑なプレーから敵陣に入っていけない展開が続く。緊張感が高まる一方でゴールの予感はなかなか出てこないというジリジリした展開で試合はハーフタイムを迎える。

 後半、早々に試合は動く。右サイドからのムキエレのクロスをヴォルテマーデがオウンゴール。後ろの状況はわからないといえばわからないのだけども、彼がボールを触らなければ後方でティアウが余裕を持ってクリアができそうだったの切ない。オウンゴールにしてはあまりにも見事なヘッダーでサンダーランドにプレゼントゴールを与えてしまう。

 以降も試合はサンダーランドが優位。左サイドのタルビは前半から初速でリヴラメントをあっさりとおいていくことで敵陣に進撃していたし、退場しそうだったもののハーフタイムに残す決断をしたブロビーは攻撃の起点として存在感抜群。引き続き優勢をキープする。

 ヒュームを投入したところでサンダーランドは4-5-1と5-4-1を使い分けるような布陣を作っていく。カウンターはタルビからスイッチされたマンドルとイシドールのコンビから攻撃を少人数で完結させていくイメージである。

 保持の時間が増えてクロスから敵陣に入っていくニューカッスル。しかし、どのセクションにおいても明確に優位なマッチアップを作ることができず。安定した跳ね返しを見せるサンダーランドに有効な攻撃を打ち込むことができない。

 最小得点差ながら余裕を持ったゲームクローズに成功したサンダーランド。今季の勢いをそのままに因縁のライバルを蹴落としての勝利を手にした。

ひとこと

 試合後に集合写真撮ってるのは笑った。スタジアム・オブ・ライトはまるで昇格が決まったかのようなテンションだった。

試合結果

2025.12.14
プレミアリーグ 第16節
サンダーランド 1-0 ニューカッスル
スタジアム・オブ・ライト
【得点者】
SUN:46′ ヴォルテマーデ(OG)
主審:ピーター・バンクス

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