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「Catch up 天皇杯」~2025.11.16 天皇杯 準決勝 ヴィッセル神戸×サンフレッチェ広島 ハイライト

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要所で流れに乗れなかった広島

 翌週に控える国立の決勝まではあと1つ。リーグタイトルの可能性がなくなり、今年の中で獲れる可能性があるタイトルはこれだけという両チーム。連覇を目指す神戸と同一年での国内カップ戦コンボを狙う広島が決勝の切符をかけて争う構図である。

 大迫がいない状況で大一番に臨むこととなった神戸。それでも佐々木と宮代をめがけて蹴る格好。受ける側も荒木が出場停止でCBに入る中野の対空性能が試される展開だったが、そこも見事に踏ん張って見せた。

 背後がきっちりと守れるということで前からプレスに出ていく広島。サイドに追い詰められる形でケラされてしまう形でなかなか起点を作れない。

 一方の神戸は2トップが縦関係になる形で中盤をケア。広島は左右を動かしながら3バックからポゼッションを敢行する。前線では左サイドに流れる木下がロングボールのターゲットに。低い位置では東が列を落とし、加藤がサイドフローするなど主に左からチャンスを作っていこうという意識が高かった。

 初手でのズレを作る意識が強い広島だが、そのズレを使ってゴールまで進むという道筋がうまく敷くことができずに苦戦。ボックスの手前で神戸の守備に跳ね返されてしまう。

 神戸は噛み合わせではなくセカンド回収のデュエルで勝負。左右に横断させる形で広島のプレスを空転させると、押し込んだところからのセットプレーで先制ゴール。永戸のミドルで豪快に試合を動かす。

 後手に回った広島は後半にアルスランを投入。ボールを動かしながらの打開策を模索する。いきなりジャーメインの決定機を作るなど、それなりに効果はあった印象だ。

 カウンターからもチャンスを迎えた広島だが、3対2の速攻は木下のリリースが早い影響で酒井と中村の1on1に矮小化。見事な守備でチャンスを阻む機会を与えてしまった感があった。

 神戸はサイドに流れるロングボールで時間を作りながら前進。セカンドボールの回収も引き続き好調で試合の流れをうまく作っていた印象だ。

 主導権を手にした神戸は際どい形でPKを獲得。判定、そしてPKのやり直し(こちらは仕方ない感があるが)など広島にとってはややモヤモヤするような形で佐々木に追加点を許す。

 このゴールで事実上試合は決着。交代で入った大迫への長いボールで、ボールを奪い返す手間を確実に広島にかけさせた神戸は順調に時計の針を進めて試合をクローズした。

ひとこと

 あのPKによって広島が流れを作るには厳しい展開になってしまった。

試合結果

2025.11.16
天皇杯
準決勝
ヴィッセル神戸 2-0 サンフレッチェ広島
パナソニックスタジアム吹田
【得点者】
神戸:24′ 永戸勝也, 69′(PK) 佐々木大樹
主審:小屋幸栄

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