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「Catch up Premier League」~2025.12.13 プレミアリーグ 第16節 チェルシー×エバートン ハイライト

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3連戦最後は勝利で

 カイセドの不在期間でここまで2つ勝てていないチェルシー。ホームに戻っての一戦でなんとか最後は勝ち点3で締めくくりたいところではあるだろう。

 チェルシーの保持は3-2-5。中盤が3枚以上に変形する形でエバートンの中盤3枚のマンツーを外していく。特に右のネトに預ける形は有望で彼に時間を与えることでパーマー、グストとのトライアングルでの攻撃にシフトできる。内にも入っていくグストに対して、グリーリッシュがどこまでついていくか?という点は曖昧だったため、サイドのトライアングルでの攻撃はチェルシーに手応えがあった形ではあった。

 エバートンはセットプレーからチャンスを作るなど悪い立ち上がりではなかったが、デューズバリー=ホールの負傷などこの先を見据えたところも含めた不安要素が出てくる。さらにはチェルシーに定点攻撃から先制ゴールをあっさりと。グストからパーマーに繋いだ先制点は3-2-5で4-4-2を攻略するときのお手本のような形であった。

 このゴールでチェルシーはプレスにもいい流れが。ワンサイドに追い込むような形から高い位置でエバートンのビルドアップを阻害する。エバートンもワンサイドカットからのハイプレスは狙っていたが、大きな展開でネトにボールを預けられると一気に押し下げられるという状況に持ち込まれていた。

 展開を変えたのは右サイドのオブライエンのオーバーラップだろう。グリーリッシュと同じく上がっていくSBにベタつきしなかったガルナチョがオブライエンを開けてしまうことで、エバートンは右サイドからのクロスを乱発。決定機を迎えたシーンも。逆サイドのグリーリッシュの仕掛けを含めてエバートンが優位に立った時間帯だった。

 だが、サイド攻撃で優位を取られたとしてもネトを軸とした攻撃の機能性は維持されている。前半の終了間際もこの右サイドの関係性をファストブレイク気味に生かしてグストが追加点。チェルシーが効率よくリードを広げてハーフタイムを迎える。

 後半もペースはチェルシー。サイドにボールを当てつつ、マイナスのパスで中盤をフリーにする形で盤面を握る。エバートンは前線からの守備が制限をかけられず、プレスバックが甘い状況で中盤にスペースができてしまった。

 フリーになった中盤から右サイドで手数をかける形と裏に狙う形からチャンスメイク。しかし、ガルナチョが度重なる決定機を決められず、リードは2点のままだ。

 エバートンはマイコレイコのオーバーラップの形を作れればチャンスになりそうだが、そうした形は限定的。チャロバーとフォファナのCBの跳ね返しも非常に安定。サンチェスの間合いを外したエンジアイの決定機などチャンスは少ないわけではなかったが、そこは前線のアタッカー陣の失い方も関与してくるところ。エステヴァンは少しお疲れのタームに入ってしまったかもしれない。

 終盤は増えてきたマイコレンコのオーバーラップからのチャンスを防ぎ切ったチェルシー。カイセド不在の3連戦の最後を勝利で飾った。

ひとこと

 今のチェルシーは後ろの出来が天井を決めている感があるなと思った試合だった。

試合結果

2025.12.13
プレミアリーグ 第16節
チェルシー 2-0 エバートン
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
EVE:21′ パーマー, 45′ グスト
主審:トーマス・ブラモール

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