
死の連戦はドロースタート
AFCONでは大量7人が離脱。プレミアで最も大きな影響を受けることとなっているサンダーランド。ここからの1ヶ月弱は文字通りの踏ん張りどころ。ブライトンのホームから死の日程が開幕することとなる。
一方のブライトンにもこの試合では懸念が。ファン・ヘッケが負傷、ダンクが出場停止ということでこの試合ではボスカリとコッポラという新CBコンビを組むこととなった。
CBコンビのうち、先に存在感を出したのはボスカリ。後方からの長く正確なフィードから攻撃の起点としての才能をアピールする。ただ、この日のブライトンの陣容だと浮き玉の長いボールを活かせるタイプの選手がいなかったのが痛恨。序盤はセットプレーから決定機を迎えたブライトンだったが、サンダーランドの強靭なバックラインに跳ね返されるケースが少しずつ出てくる。
だんだんとボールを持つようになったのはサンダーランド。右サイドは枚数をかけた崩し、左サイドではアディングラのアイソレーションからチャンスを作りにいく。序盤に限ってはブロビーへのゴリゴリのパワープレーも効いていたが総じてブライトンのCBは落ち着いて対応。徐々に潰せるようになっていた。
それでもサイドからきっちりと押し込むことができたサンダーランド。ヒンシェルウッドのハンドやコッポラの強引なタックルなど不用意にセットプレーのチャンスを与えてしまったこともあり、ここからサンダーランドはバラードのようなパワーヘッダーからチャンスを作っていく。
ブライトンは前半の終盤は自陣から脱出することができずに苦戦。押し込まれる状況を跳ね返せるチャンスがない状況。苦しいながらもスコアレスをキープした状態でハーフタイムを迎える。
後半早々にセットプレーからチャンスを迎えたサンダーランド。しかし、これをフェルブルッヘンのファインセーブで凌いだブライトン。少しずつポゼッションからリズムを取り戻していく。
ブライトンはサイドから斜めに中央に差し込むことでアヤリのミドルシュートを放つなどインサイドをこじ開けられるように。サンダーランドの命綱になったのはミンテを対面のヒュームが抑えていたこと。サイド攻撃に関してはむしろ左側のデ・クーパーとカディオグルのシンプルな縦への進撃からのチャンスが多かった。
サイドハーフを入れ替えることでリカバリーを図るサンダーランドだが、効果は瞬間的。三笘を使ってサイドの攻撃の形を変えたブライトンの方が終盤は敵陣でのプレータイムを増やしていく。一方的に押し込むもサンダーランドをこじ開けることはできず。試合はスコアレスで幕を閉じることとなった。
ひとこと
前後半で完全に主導権が入れ替わった試合だった。
試合結果
2025.12.20
プレミアリーグ 第17節
ブライトン 0-0 サンダーランド
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
主審:ダレン・イングランド
