
重たくなった展開をこじ開ける
アストンビラとともに首位のアーセナルを追走するシティ。連勝の勢いのままに迎えるはシティ・グラウンド。フォレストとのアウェイゲームで年末年始の連戦の幕を上げる。
序盤からボールを持つのはシティ。フォレストのブロックに対して、ベルナルドやラインデルスが下がりながらボールを動かしていく。フォレストはギブス=ホワイトが中盤に入って5枚でのブロック組みに。
それでもライン間に差し込んでいくシティ。ハーランドへのラストパスを通すためのルート探しが今日も軸となっていく。ライン間にパスは通されてしまったが、CBのカバーリングでフォレストは対応していく。
フォレストは左サイドからのハドソン=オドイ→ギブス=ホワイトが決定機を迎える。この形が前半唯一の決定機。ジェズスが体を張って起点を作ることはできてはいたが、ゆったりと押し込む時間でもトランジッションでもなかなかチャンスができない展開に。
シティはフォレストがボールを持つ時間が長くなることに伴い、トランジッション成分が増加。フォーデンの抜け出しやヌネスの対角などここからラストパスを通すことができればもうゴール!という状況を作る。
だが、その最後の一歩に立ちはだかったのがフォレストのバックライン。ミレンコヴィッチを中心にことごとくシティのシュートはブロックに。ヴィクトルの手を煩わせる手前でシティのチャンスをシャットアウト。前半はスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半はジェズスがサイドに流れる形でのチャンスメイクからスタート。ディアスにあわや2枚目のカードを出させたか?と思うようなプレーから幕を開ける。
ロベルト・ジョーンズに許しをもらい11人でのプレーが続いたシティはすかさず先制点。ライン間のチェルキからミレンコヴィッチの背中をとったラインデルスが見事な先制ゴールを決める。
このゴールでリズムを掴んだシティはスピードに乗った攻撃からさらなる得点を狙う。しかし、ラインデルスのバイタルでのロストからカウンターを許すとこの攻撃から失点。ギブス=ホワイトが発動したカウンターはジェズスのクロスをハッチンソンが抑えの効いたハーフボレーでゴールを決める。シティは右サイドのトランジッションの甘さがゴール前まで続いてしまった。
得点以降はシティの守備のゆるさが目立つ展開に。ジェズスが収める起点として前半以上の働きを見せるなど、フォレストが押し込む場面が出てくるようになる。
オープン気味に打ち合っていた試合は70分が過ぎたところから少しずつ凪に。試合展開が重たくなったところでシティはセットプレーの二次攻撃から勝ち越し。チェルキのミドルで見事にゴールを撃ち抜いた。
クローズに成功したシティ。またしても連勝を重ねてアーセナルにプレッシャーをかけた。
ひとこと
重たい試合をよく動かした。ジャッジはやや幸運だったかもしれないが力のある勝ち方だった。
試合結果
2025.12.27
プレミアリーグ 第18節
ノッティンガム・フォレスト 1-2 マンチェスター・シティ
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:54′ ハッチンソン
Man City:48′ ラインデルス, 83′ チェルキ
主審:ロベルト・ジョーンズ
