
崖っぷちダービーの行方を決めた職人技
1月にプレミアに訪れている監督解任ラッシュ。次のチームになるのではないか?と戦々恐々としていそうな両チームによるロンドンダービーだ。
いきなりの空中戦でのデュエルから負傷してしまうなど激しいスタートを予感させる立ち上がり。ウェストハムはハイプレスに捕まえにいくだけでなく、保持においては長いボールからチャンスを作りにいく。
トッテナムはこのハイテンポにあまり乗れていなかった感。保持においてゆったりと3-2-5変形から保持で試合を組み立てようとする。保持においてはテンポを制御しようとする姿勢は悪くなかったけども、非保持においては中途半端についていこうとして置いて行かれてしまった。
先制点となったサマーフィルのゴールはまさにそこが悪い方向に働いた感じ。横断してくるウェストハムの保持に後追いになってしまい、置いて行かれては余計に穴をあけるシーンが増えていた。最後のところで置いて行かれたギャラガーは特に目立っており、完全にサマーフィルの動きに遅れてしまっていた。
反撃に出たいトッテナムはサイドアタックからテルがチャンスメイク。サマーフィルと同じように左サイドからシュートを生み出す。一方のウェストハムもセットプレーから得点チャンス。ニアフリックに対して、ファーサイドに飛び込むカステジャーノスには初ゴールのチャンスが巡ってきたが、これを仕留めることはできず。総じて、互いにブロック守備の要素が強くなった割には保持側にチャンスが生まれていたなという印象だった。
そうした中でも優位に立っていたのはウェストハムの方だろうか。セットプレーからネットを揺らすも惜しくもオフサイドのシーンを作ったり、ヴィカーリオがセーブでチームを救うことを強いたりなど追加点のチャンスをコンスタントに生み出す。トッテナムは中盤の守備の後手に回っている感が相変わらずで修正をすることができない。
後半、保持に回ったトッテナムが先に主導権。ファン・デ・フェンのキャリーから横断をしたりなど、盤面を整えてアタッカーにボールを渡し、ここからチャンスを作っていく。
インサイドでも段差を作ることに成功したトッテナム。後半から入ったビスマのミドルなどサイドでの深さを利用したCHからシュートも出てくる。ギャラガーも後半になり攻撃面ではリズムを掴んだのかなと思える場面だった。
同点弾は押し込む手応えを感じたロメロが流れの中からの攻め上がりでゴール。空中戦の強さを見せて同点に追いつく。
追いつかれたウェストハムはハイプレスにモードを切り替え。うまくいけばハイプレスで相手を捕まえるようなシーンも生み出せてはいたが、サイドに逃がせればあっさりと行かれてしまうこともあった。一か八か感がある仕掛けだったと言えるだろう。
一進一退だった攻防を終わらせたのはウィルソン。投入直後のプレーですぐさま決定機に絡むと、セットプレーから勝ち越しゴールをゲット。職人の数分の仕事で勝利を手にしたのはウェストハム。崖っぷち対決を制し、久しぶりの勝ち点3を積み上げた。
ひとこと
ちょっとギアがかかるのが遅かった感のあったスパーズだった。
試合結果
2026.1.17
プレミアリーグ 第22節
トッテナム 1-2 ウェストハム
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:64′ ロメロ
WHU:15′ サマーフィル, 90+3′ ウィルソン
主審:ジャレット・ジレット
