
火に油を注ぐ深追い
主力の流出にグラスナーのフロント批判と1月になって一気に雲行きが怪しくなってきたクリスタル・パレス。そんな彼らにとってサールの帰還は久しぶりのいいニュース。勝利が遠ざかっている状況で3ポイントを積むことでなんとか苦境を打開したいところだろう。
序盤からパレスは割り切る形でチェルシーのハイプレスに対抗。エンソやカイセドを自陣に引き寄せながら、マテタにロングボールを当てることで挟まれる状況を回避。土壌を整えてからロングボールを入れていく。
チェルシーは相対的にゆったりとポゼッション。3-2-5をベースにしつつ、左サイドのレーン交換から一気にネトが背後を狙っていく。入れ替わりの連携がうまくいかなかったところからパレスはマテタが大決定機を迎えるが、これはサンチェスがセーブ。先制のチャンスを逃す。
パレスはこの場面のようにチェルシーの中盤に対してカットしながらカウンターで出ていく。しかしながら、チェルシーのリトリートは素早くボックス内は人数が揃っている。時には5-4-1で自陣に構えるなどきっちりと枚数を合わせてパレスを抑える。
チェルシーは保持では縦パスの出し入れからマークを外しつつ前進を行っていくなど丁寧な崩しを敢行。直線的なパレスとは一進一退の攻防を繰り広げる。
そんな状況を動かしたのはミス。セットプレーの流れからバックパスミスをしてしまったカンヴォにより利益を得たのはエステヴァン。掻っ攫っての独走で先制点をゲット。パレスにとっては大きなミスで退場者が出なかったのが不幸中の幸いと言ったところだろう。
この失点でボールをハントして前に出ていく勢いを削がれてしまった感があるパレス。試合はアウェイチームのリードでハーフタイムを迎える。
後半、チェルシーは高い位置から出ていくことでいきなりのチャンスメイク。クロスから早速パレスのゴールに迫る。
前半の頭のようにパレスは相手のハイプレスを誘因しながらマテタへのロングボールを仕掛ける。だが、このロングボールからの攻撃が失敗に終わったところからチェルシーはカウンター。エステヴァンとジョアン・ペドロの速攻が決まって追加点。パレスは逆サイド側のカンヴォがDFラインに残ってしまったのが痛恨だった。
カンヴォの受難はまだ終わらず。さらにはハンドによってPKを献上。このPKをエンソが決めてリードは3点となる。
エンソのPKは試合はもう決まったと思われるゴールだったようにも思えるが、グラスナーは諦めずに4-4-2にシフトして前から追うことを敢行。まだまだ戦力を投入する判断をするのであれば、少なくともウォートンが警告を受けた時点で交代をしなければいけなかったように思えたが、案の定遅れてしまって退場。パレスは10人で残り時間を戦うことに。
ナポリ戦を見据えたマネジメントをするチェルシーに対して、パレスはセットプレーからリチャーズが1点を返すことに成功する。その後も押し込んでいくが反撃もここまで。チェルシーが結果とCLへの運用の両立に成功し、リバプールとの順位入れ替えを達成した。
ひとこと
ウォートンが退場してからのパレスの面々の意地が次につながればいいが。
試合結果
2026.1.25
プレミアリーグ 第23節
クリスタル・パレス 1-3 チェルシー
セルハースト・パーク
【得点者】
CRY:88′ リチャーズ
CHE:34′ エステヴァン, 50′ ペドロ, 64′(PK) エンソ
主審:ダレン・イングランド
