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「Catch up Premier League」~2022.9.16 プレミアリーグ 第8節 ノッティンガム・フォレスト×フラム ハイライト

■逆転の6分間を演出した黒子は…?

 昇格組同士の一戦。ここまでは堅実な戦いを繰り広げているフラムと20人以上の大量補強を行い巻き返しを図るノッティンガム・フォレストの一戦だ。

 立ち上がりにポゼッションで試合を進めたのはフォレスト。バックラインで3バックが数的優位を作り、ボールを持つことができる。

縦にパスを入れるところで待ち構えるフラムは受け手をケアすることで前進を阻害。そのためフォレストは安定した保持ができてはいたが前に進むのには苦戦。トランジッションから右サイドのウィリアムスとジョンソンの抜け出しといういつものパターンでチャンスを狙う。

 非保持においても悪くない立ち上がりを見せたフォレスト。2トップとトップ下の3人で2CBとパリーニャをマークする形。レノにはあえて持たせる形でボールの前進を許さない。

 敵陣に押し込む時間が長くなったフォレストはセットプレーから先制。もたれている状況をどうにかせねば!と前に出てきたフラムをひっくり返した裏抜けからCKを奪ったという得点以前の流れが結構面白かった。ファーで合わせたアウォニイが先制点を奪い取る。

 フラムはこれに対して右サイドからの前進を狙う。テイテイが絞ったりなど、ビルドアップにおいてこれまでにはない工夫を見せていたのが面白かった。その恩恵を受けたのは同サイドのウィリアン。余裕を持ってボールを受けることができたウィリアンからタメを作り、同サイドからトライアングルで飛び出す形からエリアに迫っていく。

 左サイドは逆に縦パスを受けたボビー・リードに余裕がなく、攻め切ることができない。右はいいけど、左はイマイチという状況で決め手を欠いたフラム。CBが積極的に高い位置に顔を出し、サイドチェンジに関与していたため、押し込むことはバッチリだった。

 後半も試合の展開は変わらず。押し込むフラムが同点弾を決めたのは先制点と同じくセットプレーだった。ウィリアンからのセットプレーをアダラバイオが決めて追いついてみせる。

 このゴールをきっかけにフラムは一気に攻め立てる。もちろん、きっかけは右サイドから。ウィリアンから深さを作りマイナスの折り返しを受けたパリーニャが逆転ゴールを仕留めたのは同点ゴールの3分後のことだった。

 そして、逆転ゴールのさらに3分後。今度は左サイドのボビー・リードの抜け出しから走り込んだハリソン・リードが3点目をゲット。この場面でもニアに引っ張るウィリアンのランが見事。この日の彼は立派な助演男優だった。

 追いすがりたいフォレストは途中交代のリンガードが攻撃を加速させてオブライエンが追撃弾を決めるが、反撃はここまで。デニスは途中交代からなかなかインパクトを残せていないのは気になるところ。この試合でもボールロストの温床になっていた。

 徹底的に右サイドを壊していたフラムは6分で3得点で一気に逆転。今季ここまでの勢いを反映した展開で逆転勝利を手にした。

試合結果
2022.9.16
プレミアリーグ 第8節
ノッティンガム・フォレスト 2-3 フラム
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:11′ アウォニィ, 77′ オブライエン
FUL:54′ アダラバイオ, 57′ パリーニャ, 60′ H.リード
主審:ジャレット・ジレット

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