
ジリっと流れを引き寄せる名人芸
序盤からボールを持つのはインテル。レッチェはトップの主導からワンサイドに相手を追い込んでいくが、インテルは縦に抜ける形と横断の両方から前進していく。
特に多かったのは左に流す形だろう。アバウトなクロスでもマークを外せる2トップを生かすためにとっととエリア内にボールを入れていくシーンが多かった。WBの攻め上がりから深さをとりにいくシーンもあったが、基本的には試行回数勝負という感じ。
左サイドに流れるFWからのチャンスメイクもあったが、シミュレーションやOFRによるPKの取り消しなどなかなかこの日は主審との相性が悪い感じ。前半の決め手にはならなかった。
むしろ、CFへのルートはレッチェが前がかりにプレスに来た時に組み立ての一種として縦パスの収めどころ的な活用する方が有用。サイドに追い込むプレスの組み立てを挫くように使う形で一気に前進していく。
一方的に押し込まれるレッチェはなかなか前に進むことができない展開。38分にようやくワンサイドカットが実を結んだといえるカウンターに出ていけていたが、ボールを運んでいたピエロッティはすぐにインテルの守備陣に取り囲まれてしまう。
それでもこのプレーをきっかけにファストブレイクの勢いを掴むこと、後半にはカウンターからジーヴェルトのファストブレイクからの決定機を見せるなど、少しずつチャンスを作っていく。前半の終盤からリズムは少し出てきた印象だった。
だが、そうした流れをしれっと断ち切るのがやたらと上手いのがインテル。幅を使いながらのクロスからバレッラが決定機を作るなど、後半頭にもアクセントを作っていくと、いつの間にかポゼッションから展開を鎮静化。再びレッチェは出ていくことができなくなってしまう。
押し込むことができるとDFが安定して攻撃に参加できるインテル。終盤は左サイドにバストーニが顔を出すケースが多くなっていくと、ボックス内とサイドの崩しの両面に人をかけることができるように。
決勝点はその人数の多さを生かした形。最後に決めたのはエスポージト。混戦から見事なゴールを決める。
均衡した試合を1-0で仕留めるといういかにもインテルらしい試合運びが見えたこの試合。ミッドウィークに試合巧者ぶりを見せた90分となった。
ひとこと
ジリっと主導権を握りつつ仕留める筋書きは名人芸だった。
試合結果
2026.1.14
セリエA
第16節
インテル 1-0 レッチェ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:78‘ エスポージト
主審:ファビオ・マレスカ
